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「if世界での再会/ルールー分裂問題」: HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察

2023年03月23日 | ハグプリ最終回考察
うちのブログでは歴史改変については、下記の解釈でいます。
『世界は一つだけで、ルールーは改変後の未来から来ている。「歴史が変わること」が最初から織り込み済みなので、結果として全く同じことを繰り返している』


(「HUGっと!プリキュア」22話より)

図に書くならこのようなイメージ。
複数の世界を想定せずともハグプリは説明可能なので、シンプルにこれで済みます。



ただ「世界が複数ある」説の方が人気があるのも事実なので、その前提での解釈も試みてみる。
もしも続編が出た時に、パラレルワールドが全面に出される可能性はかなりありますから、それにも備えたい。

まず前提を整理します。

(1) 歴史改変のトリガーは「タイムトラベルをしたことそのもの」であると断定する理由はない。
ここに拘るのは、タイムトラベルそのものが原因だとすると、描写内容と大きな齟齬が生まれる上に、未来への帰還時にも分裂してしまうから。
(私としては「黒白キュアの召喚」がトリガーだと解釈しています)

(2) ルールーの「未来で待つ」発言と整合性を取りたい。また、2030年にえみるが「再会」したルールーが、まさしくあのルールー本人であると示したい(以下「ルールー別人問題」と呼びます)。
この問題をクリアできないと、ハグプリ全体の印象が大きく変わってしまいます。

【二股の世界】
「世界が分岐した」「異なる世界線に乗った」と言われたとき、イメージするのは下記のような「2018年から先が二股になっている世界」かと思います。



これは本来はおかしい。2013年が別々の世界で共有されてしまっています。
2013年に住む人々からすると、時間が経過して2018年になった時に、複数の自分に分岐していってしまう。
現代物理の多世界解釈においても、過去と未来はセットで扱われています。「改変前の過去と改変前の未来」・「改変後の過去と改変後の未来」が存在しないと奇妙だ。

それに「私たちが見ていたハグプリ」で失敗したパターンが生まれるのはテーマ的にどうなんだろう?
第1話冒頭時点の野乃さんは「改変が起きる前」ですから、ここから「改変後(成功パターン)」「改変前(失敗パターン)」に分かれることになる。
私たちが視聴したのが『たまたま』成功したパターンだった、というのは釈然としない。

とはいえ物語として分かりやすいので、続編ではこれが採用されたとします。
この場合は諸々の問題は容易に解決できる。全ての騒動の後、ルールーは2018年の分岐より前にタイムトラベルすればよい。
そしてそのまま物陰に隠れ、2018年の自分たちの未来への帰還を見送った後、さらっと合流すれば再会できます。
ルールーの主観では「未来で待つ」と言えます。

これだけだと2030年で作成されたルールーが別人になってしまうのですが、ルールー本人が横にいるなら2号機でもそんなに不気味ではないように思う。
もしくは後述の解決策をとる。

【平行世界】
「世界の分岐」を、物理的により正確な解釈をするなら下記です。



改変が起きた瞬間に、2018年より前の過去も分岐します。分岐というか分裂。感覚的には完全なる別世界です。

ただ上図には誤りがあります。
ルールーらがタイムトラベルしたのは「改変後の世界」なので、もう少し正確にはこうなる(但しこれも誤り。後述)



彼女らは最初から「改変後の過去」に移動しています。そして「改変前の未来」に帰る。
異なる世界にどうやって移動しているのか分かりませんが、とにかくできるのであれば、もう一度同じことができても不思議はないでしょう。

ハグプリ本編での描写のみでいえば「未来との繋がりが薄れている(異世界へのゲートが閉じかけている)」ので片道切符に思えます。
ですが、続編でパラレルワールドが描かれるのであれば、「移動可能」であると示されます。だったら解決は容易い。シンプルに「未来で何度か行き来がある。だから未来で待つと言った」で終わります。
最初に前提に置いた通り、タイムトラベルそのものが分岐を誘発しないのであれば、気軽に移動されても特には困りません。

移動が可能ならば、ルールー別人問題も解決できます。
2030年以降(仮に2033年)に、幼いルールーを改変後の世界から改変前の世界に送り込めばよい。



明確に反する描写が出てこない限り、これでどうにかなります。
ルールーは2030年に改変後の世界に誕生し、2033年に改変前世界に旅立ち、2043年から2018年にタイムトラベルする際に改変後に戻り、2018年から2043年の改変前世界に帰った。

※ここまで「世界が二つに分岐した」ケースで考えてきましたが、更に大量の世界に分かれたのだとしても考え方の基本は同じ。

※「改変前/改変後」は、それぞれ「(タイムトラベルした結果)失敗/成功」に読み替えた方がイメージしやすいかも。

【分裂するルールー】
ただ深追いするのなら、正確にはこうです。



ルールーは改変前/改変後のどちらか一つにトラベルしたのではなく、両方にトラベルしています。
ルールーは2018年の時点で二人いる。

「改変前」/「改変後」の各世界は、「タイムトラベルしなかった世界」/「タイムトラベルした世界」の違いではありません。
「タイムトラベルしたが救われなかった世界」/「タイムトラベルして救われた世界」です。
もし「タイムトラベルしなかった世界」があるなら、タイムトラベルした時点で歴史が変わってしまい、劇中描写と大きく乖離してしまう。

二人いるこのルールーは、どちらも改変前世界(失敗した世界)の出身なので、事が終わると改変後の2043年に帰還します。
そうすると、改変前2043年世界で、二人のルールーが鉢合わせる。
2030年に改変後世界でルールーが作成されていますから、そのまま成長させると、改変前世界の2043年に二人、改変後世界の2043年に一人の計3人になる。
「世界は二つに分岐したのに、ルールーは3人いる」という不可思議な状況。

※改変に失敗した方のルールーは、失敗したんだから死亡していてもおかしくはないですが、問題から逃避しているだけなのでここでは考えないものとします。

※逆にいうなら「改変前世界に戻った時に合体する」の逃げ道もない。片方が死亡している可能性があるので、同じタイミングで未来に戻れる保証がない。

これを解消するためにも、前項の通り2033年などに改変後世界のルールーを、改変前世界に送り込む必要がでてきます。それをやっておけば、とりあえずルールーは二人で済む。世界が2つだから、ルールーも2人。違和感はないです。
あとは2043年の決着がついた後に、改変後世界のルールーが戻ってくれば良い。
この解釈に則るなら、2043年の戦いでは、ルールー&ルールーによるダブルアムール変身とかも見られるのかもしれない。

あるいは、マシェリのプリハートが分裂した理由にこじつけても面白そう。
5個目のプリハートは、改変前世界のプリハートを召喚していたんだ。そのおかげで改変後世界にはアムールが誕生できた。
しかしそのせいで改変前世界ではプリハートが3個になってしまい、アムールどころかマシェリも誕生せず。結果、失敗にもつながった。
真相がこれなら、ルールーが未来に帰りたがるのも納得がいきます。プリハートを返却し、責任を取らねば。

【分裂する人々】
ここまでは何とか辻褄は合わせられるのですが、分裂してしまうのはルールーだけではありません。トラウムやハリーも同じだ。
ということは、「2033年にルールーを改変前世界に送り込む」と似たようなことをしなければいけなくなる。
当然、そんな経緯があったとは彼らは口にしていない。

ルールーは記憶を消去されていたとかで言い訳するとしても、ダイガンやパップル達にまで同じ処置をするのはかなり無理を感じます。
が、「二つの世界に3人のチャラリートがいる」を避けるためには、改変前世界に旅立っていただくしかない。
したがって2033年あたりに大災害的なものがあり、改変後世界の住人がごっそりと(少なくともタイムトラベルした面々は)転移してしまったんでしょう。本人たちがそれを認識しているのかは別として。
ジョージの語った「野乃はなに訪れた不幸」も、これ絡みかもしれない。

「分裂する」というのはかなり不可解ではありますが、シュレーディンガーの猫が二匹になるようなものです。現実世界では異世界への移動はできない(というか、移動できないから異世界)ので、生きてる猫と死んだ猫が再会するような現象は起きない。それを「できる」と設定されてしまったら、上記のような説明で突破するしかない。説明に無理があるというより、そもそも「分岐した世界を移動できる」前提のせいです。
まぁ「人間の分裂」を許容するのであれば、最初の方に書いた「二股の世界」でいいんじゃないか?という気もするのですが、私としてはこちらの方が納得はできます。

それでも受け入れづらければ、「改変前世界(失敗世界)でも2030年にルールーが作られた」としましょう。その上で改変後(成功)からルールーを送り込み、2043年のタイムトラベルの前の時点で、ルールー(およびトラウムやパップル達)を2人にする。2人のルールーは、それぞれ失敗世界と成功世界の2018年を目指してタイムトラベルする。これなら分裂はしません。

解決できたのか自分でも怪しく思うものの、とりあえず現状ではこのような理解でいます。

【参考】
●HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)

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