昨日、無事封切られた「おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」。
撮影終了して一息ついてた桃園さんも、今頃は映画館を走り回って大忙し。
そんなわけで本日は出張なされてるので、いつもの如く場つなぎ。
■ディケイドプリキュア! 第22話(最終回)「世界の破壊者」
これまでのディケイドプリキュアは!
「…ここはプリキュア大戦の世界」
「どんな理由があろうと、プリキュア同士が戦うなんて間違ってる」
「私は全ての破壊者よ。私に触れるものは、全て破壊する」
「貴女たちは生き残りをかけたプリキュア同士の戦いに巻き込まれたんだ」
『世界の破壊者・ディケイド』
『幾つものの世界を巡り、その瞳は何を見る…』
…。
……。
………。
第4話「SplashStarの世界(前編)」
第7話「MaxHeartの世界」、第8話「無限の光 永遠の闇」
第15話「見参双子姫」、第16話「それが宇宙の授けた光の答え」
ディケイド姉さんの旅も、とうとう終着駅へ。
やってきたその世界は、プリキュア娘たちが相争う悪夢の世界。
個人的には夢いっぱい世界にも思えますが、そうも言ってられません。でもいがみ合ってるプリキュアさんは良いなぁ…。
異なる世界に住む様々な背景を持つプリキュアさんたち。彼女たちは、お互いにお互いを否定しあわないと存在できない。
そんな強迫観念に捕らわれて、ごっつりごっつり殴り合っていましたが、ディケイド姉の言葉で和解の道が開けました。
シリーズや好みが違っても、同じプリキュア娘同士。誰が一番偉いとか面白いとか、そんな垣根は乗り越えて、共に歩むことができるんです。
ディケイド姉:
「それが仲間ってもんよ」
「だから守る。それだけのことよ…」
「私たちはこれからも旅を続ける」
「世界の壁を越え、仲間を作る」
「その旅はやがて、世界を変える」
キュアディケイド:
「私?…通りすがりのプリキュアよ。覚えておきなさい!」
がしゃこん!
『PreCu Ride』
『Cure Decade!!』
こうして世界をかき乱す悪い敵さんは打倒され。
こうして世界観の異なるプリキュアさんたちも仲良しさんになり。
こうして世界は平和になったとさ。
…。
……。
………ほんの一瞬だけ。
桃園さん:
「………ッ!!」
あ、ああ…。ディケイド版桃園さんが消えていく…。
分かり合えたはずなのに。何故にどうして。
世界と言う大きな枠組みの中では、個人の思いや仲間意識なんかあまりにも儚かった。
そこに不意に声が届く。
???:
「ディケイドの存在が、フレッシュとMaxHeartを消し去ったんダ」
「あたしの言葉を覚えてる?」
「貴女は全てのプリキュアを破壊しなければならなかった」
「だけど仲間にしてしまった」
「それは大きな過ちなんだヨ」
それは先ほどまでの桃園さんとは、ちょっと違う桃園さん。
より正確に書くのなら。こちらが本家本元、正真正銘のオリジナルの桃園さん。
彼女こそが唯一無二の、公式桃園。それ以外は、破壊すべき、紛い物。
一体何が起こったのか。
途方にくれるディケイド姉の前に、ずらりと並ぶプリキュア娘。
それも、オリジナルの。
プリキュアさんは多様性を肯定する番組。
でもしかし。だがしかし。
「多様性の賛美」は極めて当たり前に、ある事柄が前提になっているのです。
『異なる様々な価値観も認め、多様性を賛美しよう』
『ただし、敵を除く』
「多様性=何でもあり」では決してないのです。
自分たちに危害を加える者や悪意のある者、純粋に愚かな者等々。
あらゆるものを本気で認めてしまっては、逆に多様性は崩壊してしまいます。
現実世界においては、常にこの問題とは直面します。
法律で決まっていなくても、ドレスコードやマナーは当たり前に存在し、違反するものは叩きだされるのです。
一般ご家庭でも、そこらの飲食店でも。スポーツでも仕事場でも。自由の代名詞のようなネット世界でも同じく。
『人には権利がある。自由もある。多様性は素晴らしい』
『ただし、敵を除く』
己の世界を脅かす存在は容赦なく叩きのめさないと、多様性は維持できない。
これはプリキュアさんでもずっと裏テーマとして流れてきました。
例えば檸檬さんのこの台詞。
檸檬:
「私、そろそろ失礼します。ドリームが呼んでいますから」
夢を嘲笑う闇檸檬さんに対して、春日野さんはおっしゃりました。
「あんたの相手をしている暇はない」と。
分かり合おうだとか、闇檸檬の価値観を認めようだとかは微塵も思わない。
たとえどんなに言葉を尽くして価値を語ったところで、闇檸檬は決して理解できないはず。
何せ理解する気もないし、その能力もないから。
当人はわざと嗤ってるつもりでいても、そうしている内についた厳然たる能力差に闇檸檬さんは気がつかない。
気がつかない以上、決して溝は埋まらないし、そんな愚者の相手をしている時間もない。
だから会話する必要なんてないんです。答えはシンプル、黙って叩きのめせばいい。
日向さん:
「あんたの理屈なんてどうだっていい!」
夢原さん:
「あんたの話なんか聞きたくない!」
いつだってどこだって。プリキュアさんは「会話のできない子」。
でもそれは多様性を守るためには必要なこと。
彼女たちの強硬な姿勢は、一見すると矛盾しているようですが、実は首尾一貫しています。
価値のない相手と会話する必要はない。どうせ相手は理解しない。
だから夢原さんは「ブンビーさん」をしつこく「ナイトメア」「エターナル」と呼び続けた。名前なんて、覚えてやる価値もなかったから。
そんなプリキュアさんたちが、ぞろり揃ってディケイド姉を睨みつける。
彼女たちは「世界の破壊者」を許しはしない。
自分たちの世界を守るため、偽の世界を認めるつもりはない。
いきなりな展開に、ディケイド姉も心を折られそうです。
う、うぅ…。完全に敵組織を睨む目だ…。酷い…。
思わず唯一残ってるディケイド版夢原さんに助けを求めますが…
謎生物:
「私が夢原さんを蘇らせてあげる」
「ただし、もっとも神っぽいプリキュアとしてね…!」
ぎんっ。
蘇った夢キュアさんが物凄い目つきをこちらを向け、ディケイド姉さんの助けを求める手が寂しく空を切る。
あの…。わ、私たち、仲間、だよね…?
夢キュアさん:
「あんたは悪い人!絶対に許さない!!」
ッ!
夢原ジャッジが、我を悪と断じた!
う、うわあ。もうこうなったら会話は成立しない。
ディケイド姉:
「…ああ、そう。そういう態度なわけね」
い、いけない。ディケイド姉さんまでキレかけてる。
所詮姉さんも「話を聞かない」プリキュアの端くれです。
らしくもなくフレンドリーな対応してたのに、こんな扱いをされたら…
ディケイド姉:
「来るなら来い…!全てを破壊してやる!!」
完全にキレてしまわれた。
向かい合う本家プリキュアとディケイド姉。
本家プリキュアVS改変プリキュアの、「多様性」を賭けた死闘が、今始まる。
…これで一応、着地できた気がする。
それと、ちょうど「仮面ライダー」さんでこんなニュース記事が。
「仮面ライダー」幕切れ、続きは映画なんて…
実際メタ的なテーマの話だったのかどうかは個人判断ですけれど、私的には十分完結してると思ったので「投げっぱなし」的な批判は疑問符です。
この記事しか読んでいませんが、BPOが「不可」と判断したわけでも、今回の展開を「悪」と放送局が判断したわけでもないことには注目。
直後に予告を放送したことだけを問題視されてるようです。まぁその区分けでの問題提起なら、理解できなくはないかも。
「結末が描かれない」話なんて古くから幾らでもあるし、「仮面ライダー」さんでも過去にあったわけですけど、それはそれで「完結」してます。
「直後に続けて映画の告知を行った」というのは「終わっていない」印象を持たせるので、宣伝手法としてはミスだったのかもしれない。
撮影終了して一息ついてた桃園さんも、今頃は映画館を走り回って大忙し。
そんなわけで本日は出張なされてるので、いつもの如く場つなぎ。
■ディケイドプリキュア! 第22話(最終回)「世界の破壊者」
これまでのディケイドプリキュアは!
「…ここはプリキュア大戦の世界」
「どんな理由があろうと、プリキュア同士が戦うなんて間違ってる」
「私は全ての破壊者よ。私に触れるものは、全て破壊する」
「貴女たちは生き残りをかけたプリキュア同士の戦いに巻き込まれたんだ」
『世界の破壊者・ディケイド』
『幾つものの世界を巡り、その瞳は何を見る…』
…。
……。
………。
第4話「SplashStarの世界(前編)」
第7話「MaxHeartの世界」、第8話「無限の光 永遠の闇」
第15話「見参双子姫」、第16話「それが宇宙の授けた光の答え」
ディケイド姉さんの旅も、とうとう終着駅へ。
やってきたその世界は、プリキュア娘たちが相争う悪夢の世界。
個人的には夢いっぱい世界にも思えますが、そうも言ってられません。でもいがみ合ってるプリキュアさんは良いなぁ…。
異なる世界に住む様々な背景を持つプリキュアさんたち。彼女たちは、お互いにお互いを否定しあわないと存在できない。
そんな強迫観念に捕らわれて、ごっつりごっつり殴り合っていましたが、ディケイド姉の言葉で和解の道が開けました。
シリーズや好みが違っても、同じプリキュア娘同士。誰が一番偉いとか面白いとか、そんな垣根は乗り越えて、共に歩むことができるんです。
ディケイド姉:
「それが仲間ってもんよ」
「だから守る。それだけのことよ…」
「私たちはこれからも旅を続ける」
「世界の壁を越え、仲間を作る」
「その旅はやがて、世界を変える」
キュアディケイド:
「私?…通りすがりのプリキュアよ。覚えておきなさい!」
がしゃこん!
『PreCu Ride』
『Cure Decade!!』
こうして世界をかき乱す悪い敵さんは打倒され。
こうして世界観の異なるプリキュアさんたちも仲良しさんになり。
こうして世界は平和になったとさ。
…。
……。
………ほんの一瞬だけ。
桃園さん:
「………ッ!!」
あ、ああ…。ディケイド版桃園さんが消えていく…。
分かり合えたはずなのに。何故にどうして。
世界と言う大きな枠組みの中では、個人の思いや仲間意識なんかあまりにも儚かった。
そこに不意に声が届く。
???:
「ディケイドの存在が、フレッシュとMaxHeartを消し去ったんダ」
「あたしの言葉を覚えてる?」
「貴女は全てのプリキュアを破壊しなければならなかった」
「だけど仲間にしてしまった」
「それは大きな過ちなんだヨ」
それは先ほどまでの桃園さんとは、ちょっと違う桃園さん。
より正確に書くのなら。こちらが本家本元、正真正銘のオリジナルの桃園さん。
彼女こそが唯一無二の、公式桃園。それ以外は、破壊すべき、紛い物。
一体何が起こったのか。
途方にくれるディケイド姉の前に、ずらりと並ぶプリキュア娘。
それも、オリジナルの。
プリキュアさんは多様性を肯定する番組。
でもしかし。だがしかし。
「多様性の賛美」は極めて当たり前に、ある事柄が前提になっているのです。
『異なる様々な価値観も認め、多様性を賛美しよう』
『ただし、敵を除く』
「多様性=何でもあり」では決してないのです。
自分たちに危害を加える者や悪意のある者、純粋に愚かな者等々。
あらゆるものを本気で認めてしまっては、逆に多様性は崩壊してしまいます。
現実世界においては、常にこの問題とは直面します。
法律で決まっていなくても、ドレスコードやマナーは当たり前に存在し、違反するものは叩きだされるのです。
一般ご家庭でも、そこらの飲食店でも。スポーツでも仕事場でも。自由の代名詞のようなネット世界でも同じく。
『人には権利がある。自由もある。多様性は素晴らしい』
『ただし、敵を除く』
己の世界を脅かす存在は容赦なく叩きのめさないと、多様性は維持できない。
これはプリキュアさんでもずっと裏テーマとして流れてきました。
例えば檸檬さんのこの台詞。
檸檬:
「私、そろそろ失礼します。ドリームが呼んでいますから」
夢を嘲笑う闇檸檬さんに対して、春日野さんはおっしゃりました。
「あんたの相手をしている暇はない」と。
分かり合おうだとか、闇檸檬の価値観を認めようだとかは微塵も思わない。
たとえどんなに言葉を尽くして価値を語ったところで、闇檸檬は決して理解できないはず。
何せ理解する気もないし、その能力もないから。
当人はわざと嗤ってるつもりでいても、そうしている内についた厳然たる能力差に闇檸檬さんは気がつかない。
気がつかない以上、決して溝は埋まらないし、そんな愚者の相手をしている時間もない。
だから会話する必要なんてないんです。答えはシンプル、黙って叩きのめせばいい。
日向さん:
「あんたの理屈なんてどうだっていい!」
夢原さん:
「あんたの話なんか聞きたくない!」
いつだってどこだって。プリキュアさんは「会話のできない子」。
でもそれは多様性を守るためには必要なこと。
彼女たちの強硬な姿勢は、一見すると矛盾しているようですが、実は首尾一貫しています。
価値のない相手と会話する必要はない。どうせ相手は理解しない。
だから夢原さんは「ブンビーさん」をしつこく「ナイトメア」「エターナル」と呼び続けた。名前なんて、覚えてやる価値もなかったから。
そんなプリキュアさんたちが、ぞろり揃ってディケイド姉を睨みつける。
彼女たちは「世界の破壊者」を許しはしない。
自分たちの世界を守るため、偽の世界を認めるつもりはない。
いきなりな展開に、ディケイド姉も心を折られそうです。
う、うぅ…。完全に敵組織を睨む目だ…。酷い…。
思わず唯一残ってるディケイド版夢原さんに助けを求めますが…
謎生物:
「私が夢原さんを蘇らせてあげる」
「ただし、もっとも神っぽいプリキュアとしてね…!」
ぎんっ。
蘇った夢キュアさんが物凄い目つきをこちらを向け、ディケイド姉さんの助けを求める手が寂しく空を切る。
あの…。わ、私たち、仲間、だよね…?
夢キュアさん:
「あんたは悪い人!絶対に許さない!!」
ッ!
夢原ジャッジが、我を悪と断じた!
う、うわあ。もうこうなったら会話は成立しない。
ディケイド姉:
「…ああ、そう。そういう態度なわけね」
い、いけない。ディケイド姉さんまでキレかけてる。
所詮姉さんも「話を聞かない」プリキュアの端くれです。
らしくもなくフレンドリーな対応してたのに、こんな扱いをされたら…
ディケイド姉:
「来るなら来い…!全てを破壊してやる!!」
完全にキレてしまわれた。
向かい合う本家プリキュアとディケイド姉。
本家プリキュアVS改変プリキュアの、「多様性」を賭けた死闘が、今始まる。
(左画像) 映画プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!【初回限定版】 [DVD] (右画像) プリキュア5th ANNIVERSARY プリキュアボーカルBOX2~希望の章~(DVD付) |
…これで一応、着地できた気がする。
それと、ちょうど「仮面ライダー」さんでこんなニュース記事が。
「仮面ライダー」幕切れ、続きは映画なんて…
実際メタ的なテーマの話だったのかどうかは個人判断ですけれど、私的には十分完結してると思ったので「投げっぱなし」的な批判は疑問符です。
この記事しか読んでいませんが、BPOが「不可」と判断したわけでも、今回の展開を「悪」と放送局が判断したわけでもないことには注目。
直後に予告を放送したことだけを問題視されてるようです。まぁその区分けでの問題提起なら、理解できなくはないかも。
「結末が描かれない」話なんて古くから幾らでもあるし、「仮面ライダー」さんでも過去にあったわけですけど、それはそれで「完結」してます。
「直後に続けて映画の告知を行った」というのは「終わっていない」印象を持たせるので、宣伝手法としてはミスだったのかもしれない。
というか、ユウスケの役割に夢原さん(神っぽくない)をもってきたのってディケイド31話放映前ですよね?
なるべくしてなったという事なんでしょうかね(笑)
ディケイドの最終回についてですが、仰る通りに『結末が描かれない物語』として完結していればまた違ったと思います。
ただ、様々な理由はあれど、ちゃんと結末は用意してあるのに映画でしか見れないのはやっぱり不親切かなーとも…。