
とうとうやってきた最終回。
でも、ラジオ「電波 DE リマージョン」は放送継続。
当分シムーン分が補給できそうで良い感じですが、いつまで続けてくれるんでしょう、これ。
・シムーン 第26話(最終回)「彼女達の肖像」
元々、喜多村英梨さん(アムリア役)目当てで見始めたこの番組。
第1話の印象が良かったのでそのまま視聴し続けたのですが、思いのほかしっかりハマって見てしまいました。
今にして思えば、序盤でやってたことはなんだったんだろうとも思いますが、あの雰囲気は結構好きでした。
また、エンディング曲「祈りの詩」が素晴らしすぎ。
『空へ舞い上がれ 祈りの詩』『おそれずに 飛び立つ勇気…強く』
私の中で「シムーン」といえばコレでした。
話の中で一番印象に残ったのは第14話「冒さざるもの」。ワポーリフがシムーンを解体する話。
正直、あの話は普通に泣いた。
それ以外でも、イロモノともいえるこの番組の世界設定をきっちり生かした話作りをしてきたのが意外に意外で、思わぬ当たり番組だったように思います。
途中から、シムーンに関する謎解き方向に行くのか、そういったことは完全放置で群像劇をやるのか心配してたのですが、後者に進んで個人的には嬉しかったです。
まぁ、シムーンが何だったのかとか、何で女しか生まれないのかとか、色々謎は残っていますが、もったいぶった理由づけをされるよりは良かったかなと。
現実世界にも、「何か由来はあるだろうけどよく分からないもの」なんて山のようにあるし、そういった謎解きよりも、それらのギミックを使って何をやるのかの方に興味がありました。
(実際、謎といっても、由来は分からなくても意図は分かるものばかりでしたし)
とにもかくにもこのアニメ、特異な設定をテーマに融合させてたのが見事だったと思います。
「シムーン」「少女しか生まれない」「泉で性別決定」「翠玉のリマージョン」、最初は原作者の頭は膿んでるのかとも思いましたが、まさか、ここまでちゃんと昇華できるとは。
最終回の、「永遠の少女」を送り出し、それに思いを馳せる元テンペスト隊の面々の描写は、痛いほど心情が伝わってきました。なんて綺麗なラストシーン。
で、その最終回。印象に残ったところだけピンポイントで。
【リモネ&ドミ姐さん】
「泉に行かない」ことのデメリット、異世界組はどうするのかと思っていたのですが、やっぱり降りかかってる模様。
テンペスト隊の人たちから忘れ去られてる節がありますが、彼女達も「永遠の少女」。
半端不死になった彼女たちの今後がとてもとても気になります。
…ところで、この二人が辿りついてた世界、普通に考えて「過去」ですが、「実は未来」と解釈しても面白いことになる気がする。
【ロードレアモンさん】
ロードレが!マミマミのコスプレしてる!!
【カイム姉さん】
姉さん:
「パラ様の息が♪」
暗い雰囲気を一転させたナイス発言。
空気を完璧に読んだのか、完璧に無視したのか。
判断に超悩む。
【ワウフさん】
ヴューラさんのパルなんて、さすがに予想できんわ。
【アーエルさん】
一応主人公のアーエルさん。その実、一番存在意義がなかったような…。
真っ当な百合アニメになっていたら、ラストはアムリアと殴り合いエンドだったんでしょうか。
それはそれで見たかった…。
【少女B】
クレジットに有った謎の人物。
消去法でリモネさんにコナかけてた娘ですか?
さすがはアムリアもどき。どこに行っても略奪愛か。
てか、前情報がなければ中の人がキタエリだとは分かりませんでした。声優さんは化け物。
【ラストの落書き】
思いがけない超大作。パラさま超頑張った。
そしてさりげなく自分をアピールするお茶目さん。
さらにはアムリア姐さんまでちゃんといるあたりが芸が細かいです。
てか、タブー扱いだったアムリアを描ける気になったあたりに、それを刻んだ時の心境が偲ばれる気がする。
【ラストの落書き&テンペスト隊の語り】
テンペスト隊の皆様:
「なぜあんなにも僕達は拘っていたのか。アーエルとネヴィリルを違う世界に送り出すことに」
「俺達は刻みたかった」
「自分達は、確かにここにいたんだと」
「自分達が、確かにいたんだということを刻みたかった…」
「アーエル、ネヴィリル、君たちは今頃どこにいるのだろう。僕たちの『永遠の少女』は…」
人は誰しも大人になるし、「今」はやがて思い出に。
かつては大事にしていた気持ちも、時間とともに風化して失われ。
一度選んでしまえば、もう二度とかつての自分、かつての環境には戻れない。
でもそれらは確かに、そこに在った物。
たとえ自分が忘れてしまっても、あのときの気持ちはそこに存在した物。
「永遠の少女」として送り出した二人に想いを馳せるとき。いつまでも変わらない二人の存在を思うとき。
本来失われてしまうはずの儚いものが、確かに在ったと感じ取れる。
どれほど時がたって、以前の華やかさが失われても、いつまでもあの時の笑顔のまま残り続ける、壁に刻んだ落書きたちのように。
ぶっちゃけ、アーエルたちはどこかで野垂れ死んでるかもしれないし、少なくともオナシアさんのように粉吹いて大変なことになるのは確実。
そういう意味では、決して文字通りの「永遠の少女」ではないのですが、そんなことはどうでもいいこと。
別の世界、別の選択肢を選んで飛び立っていった仲間を想うこと、それによって確かにそれがそこに在ったと信じられること。
…そういった気持ちこそが「永遠の少女」なのだし、その象徴として、いつまでもアーエルたちは「永遠の少女」として在り続ける、そんなことを思ってみた。
以上。「シムーン」全26話。
密かに、当ブログで初回から最終回まで、リアルタイムで感想を書き上げた番組はこれが初でした。
スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。
【「電波 DE リマージョン」より】
高橋さん:
「今日もシムーン世界のことを教えてくださいね~」
ロードレ嬢さん:
「はい。まずは告知です!」
最後の最後までこのお嬢様は…。
でも、ラジオ「電波 DE リマージョン」は放送継続。
当分シムーン分が補給できそうで良い感じですが、いつまで続けてくれるんでしょう、これ。
・シムーン 第26話(最終回)「彼女達の肖像」
元々、喜多村英梨さん(アムリア役)目当てで見始めたこの番組。
第1話の印象が良かったのでそのまま視聴し続けたのですが、思いのほかしっかりハマって見てしまいました。
今にして思えば、序盤でやってたことはなんだったんだろうとも思いますが、あの雰囲気は結構好きでした。
また、エンディング曲「祈りの詩」が素晴らしすぎ。
『空へ舞い上がれ 祈りの詩』『おそれずに 飛び立つ勇気…強く』
私の中で「シムーン」といえばコレでした。
話の中で一番印象に残ったのは第14話「冒さざるもの」。ワポーリフがシムーンを解体する話。
正直、あの話は普通に泣いた。
それ以外でも、イロモノともいえるこの番組の世界設定をきっちり生かした話作りをしてきたのが意外に意外で、思わぬ当たり番組だったように思います。
途中から、シムーンに関する謎解き方向に行くのか、そういったことは完全放置で群像劇をやるのか心配してたのですが、後者に進んで個人的には嬉しかったです。
まぁ、シムーンが何だったのかとか、何で女しか生まれないのかとか、色々謎は残っていますが、もったいぶった理由づけをされるよりは良かったかなと。
現実世界にも、「何か由来はあるだろうけどよく分からないもの」なんて山のようにあるし、そういった謎解きよりも、それらのギミックを使って何をやるのかの方に興味がありました。
(実際、謎といっても、由来は分からなくても意図は分かるものばかりでしたし)
とにもかくにもこのアニメ、特異な設定をテーマに融合させてたのが見事だったと思います。
「シムーン」「少女しか生まれない」「泉で性別決定」「翠玉のリマージョン」、最初は原作者の頭は膿んでるのかとも思いましたが、まさか、ここまでちゃんと昇華できるとは。
最終回の、「永遠の少女」を送り出し、それに思いを馳せる元テンペスト隊の面々の描写は、痛いほど心情が伝わってきました。なんて綺麗なラストシーン。
で、その最終回。印象に残ったところだけピンポイントで。
【リモネ&ドミ姐さん】
「泉に行かない」ことのデメリット、異世界組はどうするのかと思っていたのですが、やっぱり降りかかってる模様。
テンペスト隊の人たちから忘れ去られてる節がありますが、彼女達も「永遠の少女」。
半端不死になった彼女たちの今後がとてもとても気になります。
…ところで、この二人が辿りついてた世界、普通に考えて「過去」ですが、「実は未来」と解釈しても面白いことになる気がする。
【ロードレアモンさん】
ロードレが!マミマミのコスプレしてる!!
【カイム姉さん】
姉さん:
「パラ様の息が♪」
暗い雰囲気を一転させたナイス発言。
空気を完璧に読んだのか、完璧に無視したのか。
判断に超悩む。
【ワウフさん】
ヴューラさんのパルなんて、さすがに予想できんわ。
【アーエルさん】
一応主人公のアーエルさん。その実、一番存在意義がなかったような…。
真っ当な百合アニメになっていたら、ラストはアムリアと殴り合いエンドだったんでしょうか。
それはそれで見たかった…。
【少女B】
クレジットに有った謎の人物。
消去法でリモネさんにコナかけてた娘ですか?
さすがはアムリアもどき。どこに行っても略奪愛か。
てか、前情報がなければ中の人がキタエリだとは分かりませんでした。声優さんは化け物。
【ラストの落書き】
思いがけない超大作。パラさま超頑張った。
そしてさりげなく自分をアピールするお茶目さん。
さらにはアムリア姐さんまでちゃんといるあたりが芸が細かいです。
てか、タブー扱いだったアムリアを描ける気になったあたりに、それを刻んだ時の心境が偲ばれる気がする。
【ラストの落書き&テンペスト隊の語り】
テンペスト隊の皆様:
「なぜあんなにも僕達は拘っていたのか。アーエルとネヴィリルを違う世界に送り出すことに」
「俺達は刻みたかった」
「自分達は、確かにここにいたんだと」
「自分達が、確かにいたんだということを刻みたかった…」
「アーエル、ネヴィリル、君たちは今頃どこにいるのだろう。僕たちの『永遠の少女』は…」
人は誰しも大人になるし、「今」はやがて思い出に。
かつては大事にしていた気持ちも、時間とともに風化して失われ。
一度選んでしまえば、もう二度とかつての自分、かつての環境には戻れない。
でもそれらは確かに、そこに在った物。
たとえ自分が忘れてしまっても、あのときの気持ちはそこに存在した物。
「永遠の少女」として送り出した二人に想いを馳せるとき。いつまでも変わらない二人の存在を思うとき。
本来失われてしまうはずの儚いものが、確かに在ったと感じ取れる。
どれほど時がたって、以前の華やかさが失われても、いつまでもあの時の笑顔のまま残り続ける、壁に刻んだ落書きたちのように。
ぶっちゃけ、アーエルたちはどこかで野垂れ死んでるかもしれないし、少なくともオナシアさんのように粉吹いて大変なことになるのは確実。
そういう意味では、決して文字通りの「永遠の少女」ではないのですが、そんなことはどうでもいいこと。
別の世界、別の選択肢を選んで飛び立っていった仲間を想うこと、それによって確かにそれがそこに在ったと信じられること。
…そういった気持ちこそが「永遠の少女」なのだし、その象徴として、いつまでもアーエルたちは「永遠の少女」として在り続ける、そんなことを思ってみた。
以上。「シムーン」全26話。
密かに、当ブログで初回から最終回まで、リアルタイムで感想を書き上げた番組はこれが初でした。
スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。
![]() | (左画像) 【PS2】シムーン 異薔薇戦争 封印のリ・マージョン(初回限定版) (右画像) TVアニメ【Simoun(シムーン)3】 BANDAIVISUAL BCBA-2508 「Simoun(シムーン)」外伝CDドラマ「嗚呼麗しの派遣OL、実録シムーン株式会社 | ![]() |
【「電波 DE リマージョン」より】
高橋さん:
「今日もシムーン世界のことを教えてくださいね~」
ロードレ嬢さん:
「はい。まずは告知です!」
最後の最後までこのお嬢様は…。
>…ところで、この二人が辿りついてた世界、普通に考えて「過去」ですが、「実は未来」と解釈しても面白いことになる気がする。
なるほど! おもしろい解釈です
もしすべてのシムーンが未来のどこかに飛んでゆくのだとしても、それはそれでとても希望のもてる話ですね
「希望の種を蒔く」という表現にもしっくりきますし、「現在」の戦争のはるかな果ての世界、というのもアリかな、と思ってしまいました。
我ながら穴のある解釈ではありますけれど…。
切ない・・・切な過ぎる。
特にアルクスプリーマが廃船になっているのがたまらないです。いまだ現役ならば、嶺国の巫女さん達が祈りを捧げていれば、まだ救いがあるのに沈んで傾いて明らかに住むことも使うこともできない。
かつて彼女たちはそこで祈りを捧げていた。たとえ命がかかっていたとしても、その日々は誇り高く輝いていた。
今は散り散りになりある者は日常に入り、ある者は母となり、ある者は男となり、あの華やかな日々は戻らない。それどころか再び戦争の気配が忍び寄る。
確かにあの時彼女たちはそこにいた。だがそのよすがも今は廃墟。時が経つにつれ、彼女たちのあの日々を知る者たちもいなくなってゆくのだと思わされる。
傾いたはずの食堂でアーエルとネヴィリルが踊る幻を見るとき、かえって「ああ、二人はここにいないんだな」と実感させられました。「二人は行ってしまった・・・魂すらもここにありはしないのだ・・・」と。
そこに1話から26話を通してさんざん聞いてきたはずのバンドネオンのタンゴの調べが流れるとき、切なさで胸が痛くなりました。なぜって、二人が永遠の少女であるのは二度と彼女たちに会えないからに他ならないから。お互いが日常の中に暮らしていれば互いに少女であり続けることはできないのだから。
テンペスト隊の皆は気がついているのだろうか?二人に永遠を託すことが二人とのとわの別れを意味することを・・・。
***
このアニメおかしいですよ(←褒めている)。普通萌えアニメだったら最後は同窓会ムードで集まってキャイキャイやって終わりません?というか百合アニメなんでしょ?いや、私もこの切なさが好きなんでこの演出大賛成なんですけど。少女時代の一瞬の輝きを永遠に刻む、というファンタジーを見事に描いて終わっていると思います。みなのその後が日常くさいほど消えた二人の永遠性が増す気がします。終わりよければ全てよし、と言うようにこのラストのお陰でこの作品の余韻は最高ですよ!
演出といえば、翠玉のリマージョンに突入する二人を遠景で描いたのも秀逸でした。もうあそこから視聴者は居残り組の視点に固定されてたんですね。もはや視聴者ですら旅立つ二人を遠くから見守ることしかできない。旅立ちに同行することも、その後の消息を知ることもできない。出来ることは、こうつぶやくことだけ。
「今頃どこにいるのだろう。僕たちの『永遠の少女』は…」
もう最終回まで見られたとは…!
ラストのタンゴの曲は良すぎます。
それまでずっと使ってきていただけに、込められたメッセージ量が半端じゃなかったです。
落書きがアップになったり、最後に途切れて鳴り終わるところなんて、もう…。
普通の展開だと、最後は派手に空中戦&決戦でもやってそれでシメ…なんでしょうけど、戦争自体は引っ張らずに終わらしたあたりが、このアニメのやりたかったことを如実に表している気がします。
アーエルたちがどうなったのか、視聴者にとっても完全に謎ですが(それこそ、翠玉にあっさり失敗してる可能性だって…)、そんなこととは関係なく、「永遠の少女」の象徴として彼女たちは今でもどこかを飛んでいるはず。
下手に作中で色々と語るよりも、よほど良い素敵なラストだったと今でも思います。
「シムーン」は先日の「冒さざるもの」といい、今回の「一瞬の輝きと永遠」といい、自分の中でもやもやしていた物を認識させて映像化してくれた、思い出深いアニメです。
設定だけ見ると単なるイロモノっぽいですけど、隠れた名作だと思いますよ~。
…そしてその素敵な余韻も何のその。
本編を逆手に取ったPS2ゲームやドラマCD、ラジオ等、お遊び企画も充実してますので、機会があれば更なる「シムーン」世界を堪能されてみてください~。
ところでご存知かもしれませんが、シムラークラムってどういう意味か気になったので調べてみました。無意味な固有名詞ではないと思ったからです。なぜなら「ロマンシング・サガ」というゲームで、雪ダルマ型身代わり精霊を呼び出す呪文がシムラクラムと言うからです。
意味はラテン語で「偶像」でした。英語でIdolアイドルです。証拠はhttp://www.tekiro.main.jp/?cid=22463でどうぞ。
面白いですね。偶像の宮の国ですよ。きっと初めてテンプスパティウムの像を作ったのはこの国なんでしょう。もう一つの解釈はアイドルの国。そう!シムーンシヴィラはモーニング娘。だったんですよ!食うか食われるかの芸能界で戦い続けるモー娘たちをモチーフにしていたんですね!成人して、あるいは傷つき倒れ、抜けてそして補充されてくる仲間たち。シヴュラは国中のあこがれ。しかしその実態はあんなのやこんなのがっ!(冗談ですヨ)
テンプススパティウムは劇中で言っていた通りラテン語で「時間」と「空間」でした。すごい名前です。でもギリシャ神話でも時の神クロノスとかいたりするんであながちありえないとも言えない神様です。この神様の御利益ってなんでしょうね(笑)?
アングラスも調べてみたところラテン語で「天使」でした。女の子らしくない語感だと思ってた印象が180度転換(笑)。
ご紹介いただき、ありがとうございますー。
名前の元ネタは結構あるみたいですね。
絵担当のASさんのブログ(http://yaplog.jp/aslog/category_10/)でも色々謎解きに挑戦されてました。
「アングラス=天使」はとても納得です。
道理でラスト間際のアイキャッチとか羽根が生えてたんだなーとか。
触発されて、久々に第1話を見てみましたが、振り返ってみるとメンバーが全然違いますね…。
本当に入れ替わり立ち代り…。
みんなの憧れアイドル業も楽じゃぁない。
掘り返せばまだまだ新しい発見がありそうだと、久々にシムーン熱が沸いてきました。
ゲームやコミックにも手を出してみようかなーと思案中です。