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「トラウムとルールー」:HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察

2020年07月12日 | ハグプリ最終回考察
時間ネタの妄想に重大な影響を及ぼす可能性のある「ミラクルリープ」の公開日がようやく決まりました。10月31日。遠い。
別途、秋映画はあるんでしょうか。この時間のずれ自体も、何かの妄想の種にできそうな気がする。

【ルールーの記憶】

えみると対になるルールーの視点で考えてみる。

「オールスターズメモリーズ」にて、若返って大騒ぎする面々の中、ルールーだけは はぐたんのお世話を続ける描写があります。「彼女は沈着冷静なアンドロイドだから」と言ってしまえばそれまでなんですが、「子供時代に野乃さんや はぐたんと会ったことがあるから」「知っている人相手だったから、特に違和感なく適応した」なら展開として綺麗だと思う。

えみるがこのことに思い至ったなら、2030年に研究室に行く後押しになる。

本来、えみるがトラウム研究室に行くのはかなり難しいです。
ルールーとの再会を果たすには、「えみるがルールーを作る」ような成り行きは避けたい。それではただの「ルールー2号機」です。そのやり方でいいんだったら、未来から来たトラウムがいる内に、設計書や理論一式を受け取り、それをそのまんま現代トラウムに渡せばいい。突き詰めていえば、ルールーらが未来に帰る前に「2号機」は完成させられます。それを「再会」とは呼ばないでしょう。

別の観点でいうと、野乃さんがはぐたんを産む際に「女児を授かるまで中絶を繰り返した」とか「43年の はぐたんの年齢から逆算して、30年に出産できるように人工授精等々で綿密にタイミングを合わせた」といった作為が入ると、非常に不気味かと思います。えみるとルールーの件もそれと同じで、「えみるや未来人が積極的に介入してルールーを作る」のは避けたい。うっかりそれをやってしまったら「再会」ではなく「2号機」の疑念がぬぐえなくなる。

なのでえみるがトラウムを訪問するには、「既にトラウムはルールーを誕生させている」確証が欲しい。

「オールスターズメモリーズ」の1件はここを保証してくれる。
あの時5歳前後(※)に若返ったルールーが、1歳ぐらいのはぐたんに違和感を持たなかったということは、2030年のはぐたん誕生時に4歳ぐらいではないかと推測できます。まぁアンドロイドの「成長」が、人間のように順に年を取って成長していく形なのかの保証はないので、「確証」には至らないですけど。全くの無情報よりは、行動の指針になると思う。

※薬師寺さんらの言動からの推察。但し身長は現実の5歳前後の子供より小さい。現実だと体重15キロ~20キロはあるので、女子中学生が両脇に抱えて二人運ぶのは(しかも全力で暴れまわってる子を)相当にシビアです。
ただ、では2歳児(身長85cm、体重10キロ)にあの言動ができるのか?となると、それはそれで疑問。マシェリが2歳児相当(※※)の言動をしているので、それも踏まえて5歳前後ぐらい(容姿は作画の都合)でははないかと思う。

※※2歳児相当だとすると、野乃さんがミルクをあげようとしたのは明らかに失敗です。少なくともはぐたんよりは年上の子に、ミルクを出すのはおかしい。野乃さんがいかにパニックに陥っていたかが分かる。

最終回のルールーの容姿は、えみるとの身長比などから、やはり5歳前後かと思う(オールスターズメモリーズの容姿と整合しませんが)。
なので作画による差として違いを許容できるなら、上記の仮説と齟齬はないんじゃないかな。

2030年時点でルールー4歳だとすると、2043年で14歳になるには3年ほど停止してもらわねばなりません。
そもそもアンドロイドが加齢で成長するのか、そもそも43年のルールーは14歳だったのか(潜入の都合で中2にしただけで、実年齢17歳でも違和感はない)等々疑問はありますが、トラウムが停止させたかのような描写があるので、とりあえず3年眠ってもらう。コミックス版にでてくる「ルールーの前に開発されたアンドロイド」は、この時期に作られたんじゃないかな。「クライアス結成後の第1号機」「本格稼働できなかったルールーは正式型番としてカウントしていない」等であれば「ルールーより前」と表現しても無理はないと思う。

その後(件のアンドロイドの失敗などを受けて)再稼働したルールーは、2043年から2018年に戻り、えみると「再会」。この時点ではルールーの記憶は消されているので、えみるに気づかなくても不思議はない(2030年えみるが素性を隠していた可能性もある)。ただそれでも何か引っかかるものがあったから、二人は急速に打ち解けることができた…と書いてしまうと友情や愛情に対して野暮かしら。

【トラウムの予言】

次にトラウム視点で見てみますが、彼はかなり異様です。
私の想定だと、「2030年にアンドロイドの開発を進めていたところ、未来を知っているという奇天烈な娘さんがやってきた」から話が始まる。

なぜトラウムはえみるを信じたのか。「疑う理由も動機もなかったから」としか言えない気がする。
ただの頭のおかしい女だったとしても別に害はないので、思考実験として未来の話を受けいれ「君のいうことが真実なら、これこれこういうことが予測される」と提示。その中の一つが的中し、なし崩し的にクライアス社創立等々の流れに巻き込まれたとか。

そこまではいいとして、不可解なのは36話37話です。私としてはあれがトラウムの最期だったと思う。
第一に、37話のラストの描写は素直にみて「消滅」です。
また、ジョージは「トラウムが(時間を停止する装置を)発明した」と言っている。言い換えると、それまでの43年トラウムは時間停止技術を持っていなかったことになる。37話トラウムが「最期の」トラウムならば、43年より更に未来からやってきていますから、技術的に最も先に進んでいてもおかしくない。
(時間停止はクライアスの戦略の根底をなす最重要技術なので、それがないまま43年に活動していたのは奇妙。ですが未来を知るジョージ(やえみる)から「44年以降に開発され、我々にもたらされる」と聞かされていれば、まぁ強行しても変ではない)

整理するとこんな流れ。

2030年えみると出会う
⇒2033年クライアスとして活動開始
⇒2043年はぐたんを追いかけ2018年へ
⇒戦い終了後43年に戻る
⇒2044年。真の黒幕との決着の後、再度2018年に戻る
⇒第36話37話。トラウム消滅

さてそうすると「何でトラウムは再び2018年に戻ったのか」が謎です。
トラウム自身も頭を抱えたと思われます。なぜ自分は未来からわざわざ死にに戻ってくるのか。
「歴史としてそうなっている」以上、自分は必ずそれをする。ではなぜ?
もちろん理由なんて何もなく、「そうなっているからそうなった」の可能性も大いにある(というか真の意味での「自由意思」はないので、極言すればすべての出来事に「意味」や「理由」はない)のですが、それではやっぱり納得できない。

何のヒントもない(そもそも上記の流れが私の妄想に過ぎない)ので、回想に出てきたトラウムの娘にこじつけてみる。

2018年現在、あの子はまだ存命でもおかしくはないはず。
トラウムの年齢がよく分かりませんが、2043年時点で60代だとすると、19年当時は40代。あのぐらいの年齢の娘がいても不思議はない。

以前書いたように43年シリーズのテーマは「親離れ、子離れ」だと予想しています。
「決着がつき、いよいよ自分の元から巣立っていくルールーを見て、自分もまた最期のステージに進む」のは整合はとれていると思う。
その最期のステージとして選んだのが、「最愛の娘のいる時代に戻り死ぬ」なのは、トゥルーエンドなのかバッドエンドなのか難しい。
「娘が巣立った寂しさを埋められず、過去に逃げ込んだ」とも「親としての役目(ルールーやえみるや未来を守る)を終えたので、自分もまた一個人に戻り、己の望みに向かって進んだ」ともいえる。
「歴史の流れを守るために犠牲になることを選んだ。その自己犠牲の代償として、亡き娘と再会できた(=親離れ子離れしても、それで縁が切れるのではない。離れ、奮闘したその後、あの幸せな時間に戻れる)」とも。

仮定に仮定を重ねすぎているので、何が何やらですが、トラウムの経緯はとても気になります。


参考:
●HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)

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