
・Fate/stay night 第23話「聖杯」
気がつけば「Fate」も次回で最終回。
そんなクライマックスに、遠坂さんたらいきなり血まみれに。
どうやら騒動の黒幕の神父さんに急襲を受けたようです。
士郎くん:
「セイバー、タオルと洗面器!」
まず救急車を呼べ。
気の利かない士郎くんですが、優しい遠坂さんは瀕死の体に鞭打って、最後のアドバイスを伝授。
一つ、神父さんがイリヤさんをサクリファイスして聖杯を召還しようとしてること。
一つ、彼の本拠地は某山寺であること。
…どうでもいいですが、神父の本拠地が山寺というのもなかなかシュールです。
(ところで、勝手に神父神父と呼んでますが、彼は神父でいいんですか?これで牧師だったら赤っ恥)
以上、伝えるべきことを伝えると遠坂さんダウン。
このときの士郎くんのやりとりは、なかなか良かった気がする。
初めて彼の行動に納得がいった。
さて、いよいよ決戦。
意気揚々と相手の本拠地に殴りこみをかけてみます。
相手はマスター、サーヴァント共に超一流。かつてない強敵を相手にどうするつもりなのか。
士郎くん:
「セイバーはギルガメッシュの相手を頼む。俺は言峰を討つ。
どちらかを倒せば聖杯は奴らの手に入らない」
事実上、無策。
とりあえず、最善手は警察に通報した後、お寺に向かってエクスカリバー発射、のような気がする。
爆発が起これば、官憲も絶対に踏み込んでくれるだろうし、どさくさ紛れの不意打ちしかければ作戦の成功率が上がりそう。
Fate世界における魔術師さんたちの社会的立場がどういうものか知らないですけど、組織だって立ち向かわない理由がアニメを見る限りないです。
とはいえ、そこは「自分が大事」なお二人さん。
渦中の人・イリヤさんのお家に助太刀を求めることすらせず、私怨を優先して二人だけで突撃。
なんかその時点で負けのような気がしますが、幸いにも相手はその行動に付き合ってくれました。
ギルガメッシュさん:
「言峰に用があるのなら早々に消えろ」
士郎くん、見逃してもらえました。まぁ、ギルガメッシュさんの目的はセイバーさんを嫁取ることですし。
おかげで無事にマスターVSマスター、サーヴァントVSサーヴァントの構図になりそうです。
寺の中を駆け抜け、辿り着いたその先に露れもない姿のイリヤさんと言峰くんの姿を発見。
……?
この瞬間に「三つのお願い」のラストでセイバーさんを召還→間髪入れずエクスカリバー、で勝ちじゃ?
あ、一応、消滅が確定したギルガメッシュさんが自暴自棄で暴れまくる可能性があるのか。
でもそれを防ごうと思ったら、打倒ギルガメッシュが必須条件になってしまって、先の士郎くんの戦闘方針が瓦解するような気も。
なんとはなしに空気が入りつつも、各々戦闘開始。
しかし、士郎くん、セイバーさん共に、勝算も策もなし。
このままでは圧敗必至。
ギルガメッシュさん:
「お前は俺には勝てぬし、あの小僧は言峰には勝てぬ。
お前が聖杯に挑んでいればこの戦いはお前の勝利だったろうに。
…配役を誤ったな」
私もそう思う。
てか、ギルガメッシュと戦闘する意味があんまりないです。
別にたいして因縁があるわけでもないんだし、無理してギルガメッシュさんと対峙したのが全ての間違いの始まりな気がする。
…ええい、次善の策だ。「嫁になるから言峰を裏切れ。拒否したら自刃する」と持ちかけてみるのはどうだ。
ああ、でも「そんな従順な女はいらん」とか言われそうな気も。
じゃあ「『英雄王』のくせに言峰の『サーヴァント』?プ 私と組んで奴に報復しない?」と炊きつけるとか。
しかし、そんな絡め手など使うセイバーさんではありません。
真っ向勝負で戦闘続行、ですがやっぱり彼我の戦力差は絶大。宝具合戦でも通常戦闘でも敗北。
何か攻撃を受けるたびに、全身からプスプス煙吹いてぶっ倒れるセイバーさんがとても可愛いです。
つうか、大砲の打ち合いで負けるのは仕方ないにしても、剣の打ち合いでも押されてるあたり末期。
…一応、そんな惰弱なセイバーさんのフォローを試みてみる。
きっとあのときギルガメッシュさんが使ってた宝具には「使用者の能力を数倍に高め」「自動操作で達人の技を繰り出す」機能がついてたんだよ。唸れ、愚断剣!
一方、マスター同士の決戦も神父さんの圧勝。
勝利を確信してる彼は悠然と言葉を投げかけます。
なんでも、彼の望みは「破壊」そのものだそうな。
神父さん:
「10年前の火災は悪くなかった。
あのような地獄にこそ魂は炸裂する。人における最高の煌めきだ」
…不謹慎を承知で書きますが、「なんでも願いを叶える」だの「この世の全ての悪意」とまで言われる聖杯を使ってその程度が「地獄」?
まぁ、聖杯システムが出来た数百年前ならそれでいいんでしょうけど。
衛星軌道上に核兵器が配備され、大陸間弾道ミサイルが飛び交えるこのご時世に、技術レベルが追いついてないです。
神父さんの一人語りは続き、士郎くんの育ての親へと言及。
神父さん:
「奴の犯した真の過ちは(中略)聖杯を壊しただけでこの戦いが終わったと思い込んだことだ。
故にお前に何も伝えず、この呪いに犯されたまま人生を終えた。
(中略)
自分は聖杯戦争を終わらせたのだという勘違いの達成感を抱いたままでな。
(中略)
息子であるお前に責任を押し付け、なにやら満足して逝ったわけだ」
まぁ、この部分に関しては彼の言ってることは正論のような気がする。
アニメしか見てない私からすると、士郎くんのお義父さんって単なるいい格好しい。
前に「士郎はロボットみたいなものだ」というコメントを貰いましたが、実際、自己満足のお人形さん遊びをされてただけのような気がする。
そんなこんなで次回はいよいよ最終回。
勝算はゼロですがどう挽回するつもりなんでしょうか。
八方塞のような気がしますが、ここからのどんでん返しに大期待。
しかし、なんていうか、このラストバトルがいまいち盛り上がらないのは、士郎くん達が「別に負けても構わない」という前提で動いてるからのような気がする。
なにせ、士郎くんにしろセイバーさんにしろ、行動理念が、
「基本的に自分たちだけで全力を尽くす」
「周囲に被害が出ても、その過程の自分の行動が正しければ後悔しない」。
ぶっちゃけ、作戦に失敗しても悔いはありません。
「(自分基準の)全力を尽くしたなら、国が滅びてもやり直す必要はない」という彼らの信念に則って、
大変なことになっていく世界を見ながら安らかに逝くことでしょう。
「赤いアーチャー」の誕生過程をよく知らないまま書きますが、
仮に「聖杯の破壊に失敗→数十年後に士郎くんが英霊化して召還」されたとしても、彼は失敗を一切後悔しないはずです。
だってその状況は、今のセイバーさんの置かれてる状況と同じなのだから。
ですから、もしやり直すチャンスを与えられても、笑顔でそれを拒否するはず。
例え、自分達の敗北により、どんなに物凄い大災害が巻き起こっていたとしても。
…しかし、いくらなんでもそれではあんまりです。
きっと、原作のゲームにはアニメには出てきてない情報なり背景なりがあるに違いない。
せっかくだし、アニメが終わったらゲームの方もやってみようと思った。
気がつけば「Fate」も次回で最終回。
そんなクライマックスに、遠坂さんたらいきなり血まみれに。
どうやら騒動の黒幕の神父さんに急襲を受けたようです。
士郎くん:
「セイバー、タオルと洗面器!」
まず救急車を呼べ。
気の利かない士郎くんですが、優しい遠坂さんは瀕死の体に鞭打って、最後のアドバイスを伝授。
一つ、神父さんがイリヤさんをサクリファイスして聖杯を召還しようとしてること。
一つ、彼の本拠地は某山寺であること。
…どうでもいいですが、神父の本拠地が山寺というのもなかなかシュールです。
(ところで、勝手に神父神父と呼んでますが、彼は神父でいいんですか?これで牧師だったら赤っ恥)
以上、伝えるべきことを伝えると遠坂さんダウン。
このときの士郎くんのやりとりは、なかなか良かった気がする。
初めて彼の行動に納得がいった。
さて、いよいよ決戦。
意気揚々と相手の本拠地に殴りこみをかけてみます。
相手はマスター、サーヴァント共に超一流。かつてない強敵を相手にどうするつもりなのか。
士郎くん:
「セイバーはギルガメッシュの相手を頼む。俺は言峰を討つ。
どちらかを倒せば聖杯は奴らの手に入らない」
事実上、無策。
とりあえず、最善手は警察に通報した後、お寺に向かってエクスカリバー発射、のような気がする。
爆発が起これば、官憲も絶対に踏み込んでくれるだろうし、どさくさ紛れの不意打ちしかければ作戦の成功率が上がりそう。
Fate世界における魔術師さんたちの社会的立場がどういうものか知らないですけど、組織だって立ち向かわない理由がアニメを見る限りないです。
とはいえ、そこは「自分が大事」なお二人さん。
渦中の人・イリヤさんのお家に助太刀を求めることすらせず、私怨を優先して二人だけで突撃。
なんかその時点で負けのような気がしますが、幸いにも相手はその行動に付き合ってくれました。
ギルガメッシュさん:
「言峰に用があるのなら早々に消えろ」
士郎くん、見逃してもらえました。まぁ、ギルガメッシュさんの目的はセイバーさんを嫁取ることですし。
おかげで無事にマスターVSマスター、サーヴァントVSサーヴァントの構図になりそうです。
寺の中を駆け抜け、辿り着いたその先に露れもない姿のイリヤさんと言峰くんの姿を発見。
……?
この瞬間に「三つのお願い」のラストでセイバーさんを召還→間髪入れずエクスカリバー、で勝ちじゃ?
あ、一応、消滅が確定したギルガメッシュさんが自暴自棄で暴れまくる可能性があるのか。
でもそれを防ごうと思ったら、打倒ギルガメッシュが必須条件になってしまって、先の士郎くんの戦闘方針が瓦解するような気も。
なんとはなしに空気が入りつつも、各々戦闘開始。
しかし、士郎くん、セイバーさん共に、勝算も策もなし。
このままでは圧敗必至。
ギルガメッシュさん:
「お前は俺には勝てぬし、あの小僧は言峰には勝てぬ。
お前が聖杯に挑んでいればこの戦いはお前の勝利だったろうに。
…配役を誤ったな」
私もそう思う。
てか、ギルガメッシュと戦闘する意味があんまりないです。
別にたいして因縁があるわけでもないんだし、無理してギルガメッシュさんと対峙したのが全ての間違いの始まりな気がする。
…ええい、次善の策だ。「嫁になるから言峰を裏切れ。拒否したら自刃する」と持ちかけてみるのはどうだ。
ああ、でも「そんな従順な女はいらん」とか言われそうな気も。
じゃあ「『英雄王』のくせに言峰の『サーヴァント』?プ 私と組んで奴に報復しない?」と炊きつけるとか。
しかし、そんな絡め手など使うセイバーさんではありません。
真っ向勝負で戦闘続行、ですがやっぱり彼我の戦力差は絶大。宝具合戦でも通常戦闘でも敗北。
何か攻撃を受けるたびに、全身からプスプス煙吹いてぶっ倒れるセイバーさんがとても可愛いです。
つうか、大砲の打ち合いで負けるのは仕方ないにしても、剣の打ち合いでも押されてるあたり末期。
…一応、そんな惰弱なセイバーさんのフォローを試みてみる。
きっとあのときギルガメッシュさんが使ってた宝具には「使用者の能力を数倍に高め」「自動操作で達人の技を繰り出す」機能がついてたんだよ。唸れ、愚断剣!
一方、マスター同士の決戦も神父さんの圧勝。
勝利を確信してる彼は悠然と言葉を投げかけます。
なんでも、彼の望みは「破壊」そのものだそうな。
神父さん:
「10年前の火災は悪くなかった。
あのような地獄にこそ魂は炸裂する。人における最高の煌めきだ」
…不謹慎を承知で書きますが、「なんでも願いを叶える」だの「この世の全ての悪意」とまで言われる聖杯を使ってその程度が「地獄」?
まぁ、聖杯システムが出来た数百年前ならそれでいいんでしょうけど。
衛星軌道上に核兵器が配備され、大陸間弾道ミサイルが飛び交えるこのご時世に、技術レベルが追いついてないです。
神父さんの一人語りは続き、士郎くんの育ての親へと言及。
神父さん:
「奴の犯した真の過ちは(中略)聖杯を壊しただけでこの戦いが終わったと思い込んだことだ。
故にお前に何も伝えず、この呪いに犯されたまま人生を終えた。
(中略)
自分は聖杯戦争を終わらせたのだという勘違いの達成感を抱いたままでな。
(中略)
息子であるお前に責任を押し付け、なにやら満足して逝ったわけだ」
まぁ、この部分に関しては彼の言ってることは正論のような気がする。
アニメしか見てない私からすると、士郎くんのお義父さんって単なるいい格好しい。
前に「士郎はロボットみたいなものだ」というコメントを貰いましたが、実際、自己満足のお人形さん遊びをされてただけのような気がする。
そんなこんなで次回はいよいよ最終回。
勝算はゼロですがどう挽回するつもりなんでしょうか。
八方塞のような気がしますが、ここからのどんでん返しに大期待。
![]() | (左画像) 【グッドスマイルカンパニー】SMILE600 Fate/stay night 可動トレーディングフィギュア:BOX (右画像) Fate/hollow ataraxia 黒セイバー ぬいぐるみ エグゾースト版(予約) その他、Fate 関連アイテム、および、同、オークション | ![]() |
しかし、なんていうか、このラストバトルがいまいち盛り上がらないのは、士郎くん達が「別に負けても構わない」という前提で動いてるからのような気がする。
なにせ、士郎くんにしろセイバーさんにしろ、行動理念が、
「基本的に自分たちだけで全力を尽くす」
「周囲に被害が出ても、その過程の自分の行動が正しければ後悔しない」。
ぶっちゃけ、作戦に失敗しても悔いはありません。
「(自分基準の)全力を尽くしたなら、国が滅びてもやり直す必要はない」という彼らの信念に則って、
大変なことになっていく世界を見ながら安らかに逝くことでしょう。
「赤いアーチャー」の誕生過程をよく知らないまま書きますが、
仮に「聖杯の破壊に失敗→数十年後に士郎くんが英霊化して召還」されたとしても、彼は失敗を一切後悔しないはずです。
だってその状況は、今のセイバーさんの置かれてる状況と同じなのだから。
ですから、もしやり直すチャンスを与えられても、笑顔でそれを拒否するはず。
例え、自分達の敗北により、どんなに物凄い大災害が巻き起こっていたとしても。
…しかし、いくらなんでもそれではあんまりです。
きっと、原作のゲームにはアニメには出てきてない情報なり背景なりがあるに違いない。
せっかくだし、アニメが終わったらゲームの方もやってみようと思った。
さらに視聴者である我々は士郎とセイバーが最終的には勝つであろうことを知っているということが,興醒めに拍車をかけているのかもしれません.
ちなみにゲームは追加要素プラスした上でPS2で発売するようです.
士郎たちの「過去を過度に後悔しない」ということ自体は共感できるのですけど、「仮にやり直す機会が訪れてもやり直さない」「過程が大事」はさすがに自己肯定にしか聞こえないです。
主人公サイドが最終的に勝つことが分かりきってるから興ざめ、というのもまさにご指摘の通りですね。
「結果的に上手くいった」ということだけで話が進んでいってしまってる気がします。
ゲーム、PS2版は追加要素があるんですか。
PCの成人向け描写も見たい気がしますけど…悩みますねぇ。
ここまで楽しく見てきただけに、次週の最終回はすっきりした終わり方に期待しています。
というか、殆ど説明されていません。
ちなみに、「この世の全ての悪」に関してだけ書けば、全人類を呪い殺せる様な代物であるとだけ説明しておきます。
10年前の火災は、ほんの少し聖杯の中身が漏れただけです。
聖杯は、やはり地球規模くらいの破壊力はあるのですね。
やっぱり、あれだけ大掛かりなことをするからには、それくらいの効果はないとありがたみが…。
ゲームの方は、士郎のあの思考の背景にあるものや、原作者がそれをどういうつもりで扱ってるのかが気になってるので、楽しみにしてます。
>>(ところで、勝手に神父神父と呼んでますが、彼は神父でいいんですか?これで牧師だったら赤っ恥)
神父です。
カトリック→神父
プロテスタント→牧師
だったと思いますよ。
ちなみに、ヘルシングやその他の作品で「戦う神父さん」という設定が多いのは、カトリックが魔女裁判をはじめとした排他主義を貫いてきたためだと思います。
通常、神父が扱える魔術はヒーリング等の回復魔術のみらしいのですが(神秘とは神のみが行える、との考えから)、言峰は教会と同時に魔術教会にも所属しているという例外中の例外のようです。
彼は神父で良かったんですね。
無意識に神父と呼んでたのですけれど、「そういえば劇中で出てきてたかな?」と心配になってました。
ありがとうございます。
あと、一応、魔女狩り等の過激なことはプロテスタントもカトリックと同程度以上に行っています。
(例えば17世紀末のセイラムや、最も魔女狩りの激しかったドイツはプロテスタント)
この辺、カトリックはイメージで損してますね…。
>言峰は教会と同時に魔術教会にも所属しているという例外中の例外のようです。
確かに、考えてみれば「魔術師の立会人が神父」というのは変な話ですよね。気がつきませんでした…。
>>魔女狩り等の過激なことはプロテスタントもカトリックと同程度以上に行っています。
…そうだったんデスカ……
思いっきりイメージでものを言ってました。
月姫のシエル先輩のこともあって、「神罰の地上代行」のイメージが強いですからねwww
あと、「魔術教会」ではなく「魔術協会」でした。きのこワールドは同音異義語が多くて……w
かくいう私も(歴史上の事実はさておき)
カトリックに対するイメージ自体はそんな感じですね…。
アンデルセン神父にしろシエル先生にしろ、もろにイメージ通りですw