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「こころをこめて」(ドキドキ!プリキュア ):プリキュアソング感想

2023年04月10日 | プリキュアソング
プリキュア楽曲総選挙(2023年4月7日~5月7日)の「泣けちゃう曲」に投票してるので、応援を兼ねて。

●こころをこめて
キュアソードことまこぴーのシングル曲。ドキプリ40話挿入歌。

レジーナ様が強襲、捉えられて大ピンチ…という状況下。
相手はプリキュア三種の神器・ミラクルドラゴングレイブとかいう、いかにもな強武器を構えるレジーナ。単体でも強い上に、更にはお供に幹部やジコチューも従えての猛攻撃です。

それに対するまこぴー。彼女の取った選択は変身解除。
身にまとうはお子様から公募したドレス。歌うのはプリキュア黎明期から支えてくれている佳那子お姉さん。謎生物から渡される初期玩具のヘッドセット。単純な武力とはまるで異なる、だけど明らかに「強い」布陣。
はっきり言ってこの状況で、まこぴーが歌いながら接近してくるのは恐怖しかない。ミラクルドラゴングレイブが何だというのか。抗える気がまるでしない。

想いを伝える手段は数あれど、「遠くに」「複数に」「拒まれても」となったらお歌は最適です。
視覚は目を閉じれば、味覚は口を閉じれば、臭覚は息を止めれば、触角は避ければ無効化できる。
しかしながらお歌は自発的には遮断できない。両手で耳を塞いだら、武器を手放すも同義です。

しかも全方位に響き渡る。まこぴーのお歌の背景で乱戦しているプリキュアさん達が実に美しいです。
お歌は敵味方の区別なく、一斉に降りかかる。信じる人に勇気を、拒む人に迷いを。
そしてお歌は一緒に参加できる。演出上は「後ろでバトル」ですが、意味合いとしては「合唱」と言ってもいい。お歌は絵や料理と違い、後からでも自由に参加できる。

【歌詞引用】
『こころをこめて わたしは唄おう 声を届けたい はるか彼方まで』
『あの日のように希望灯す フレーズを羽ばたかせて』

『こころをこめて 一緒に唄おう こんなに広い世界の片隅』
『あふれだした涙さえも いつの日か輝かせて』

『小鳥さえずる 春のそよ風 潮騒はこぶ 夏の太陽も』
『瞳の奥映しながら 愛しさをずっと伝えてゆこう』
【引用終】

まこぴーは王女様に気づいてもらうために、アイドルになった。
このお歌も、直接的には王女様に捧げるお歌。だけど王女様はとっくの昔に他界されている。

まこぴーの願いは届かない。大事な人は実は既にそこにいない。それでも唄う。
その結果、全く思いもよらぬことではありましたが、王女様の分身たるレジーナに届いた。

ドキプリはマナさんが揶揄されたように「幸せな王子」がモチーフと思われます。
王子は街の人を守るために、ツバメを切り捨てた。
では、王子は自己中だったのか。ツバメは王子を憎んだのか。

王女様がキングジコチューを撃破していれば、トランプ王国は陥落せず、こんな戦いは起きなかった。
ジコチューに囲まれ、孤軍奮闘しながら必死に生き延び、王女様の捜索を続けていたソードからすれば、恨んでも無理はない。
でも後にソードさんはきっぱりと断言なさる。愛に罪はない。

このお歌からも、まこぴーの覚悟が伝わってきます。
ただただ唄う。思いが伝わると願って。伝わって何をどうして欲しいのでもない。ただここに私が居て、あなたを想っていることを伝えたい。
恨んではいない。あなたは自己中ではない。ただそれを伝えるために、かつてのあの楽しかった日々を思い浮かべ、明日はそれよりも良くなると願って唄う。

しばしば「ポンコツ」とも揶揄されるまこぴーですが、これぞ王国の誇る歌姫にして伝説の戦士の真骨頂。このための宮本佳那子さん。マナさん達の唄う「たからもの」と共に、ドキプリのテーマを象徴する凄まじいお歌だと思う。

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