■(第1話)キミとアイドルプリキュア♪「キラッキランラン♪キュアアイドルデビュー!」感想
新しい1年が始まりました。
今年の新人さんは咲良うたさん。放送前には様々なことも噂されましたが、蓋が開いた瞬間に全てが吹き飛びました。
特筆すべきはOP。咲良さんことキュアアイドルさんが敵に向かって駆ける!駆ける!駆ける!そして駆け寄ったあとどうする…!
このほんの1秒程度の瞬間が異様に長く感じました。下手したら今年度で一番緊迫した瞬間になるかもしれない。
勢いよく駆け寄ったアイドルさんが盛大にお蹴りになりあそばれた瞬間、思わずガッツポーズですよ。蹴った!ひゃっほう!
正直に言って、わんぷりさんの「戦わない作風」は足枷だったと感じています。
本当に戦わないのであれば、問題はなかったかもしれない。古の「ファイブdeチャンス」のように、戦わない回は高く評価されるのが常です。
ただわんぷりさんの場合、戦わないと言われつつ実際には戦っています。まずこういう乖離はモヤモヤする。
中身についても、いわば常に人質を取られた制限バトルをしているわけで、エンタメとしては厳しい物があった。
「殴らなくても面白い」としても、「殴ることができた方が面白い」の否定にはならないのです。
最も戦っていたニャミーが一番人気というあたり、お子様人気にも直接のプラスがあったのか疑問です。
今回の殴打+お歌のスタイルは個人的にはとても好み。
ハピネスチャージのイノセントプリフィケーション。要するに溜めの長い呪文詠唱。詠唱中は自軍へのバフと敵軍へのデバフ付き。
ハピチャと言えば、咲良さんは何かあるたびに唄います。愛乃さんの心の歌の如く。
愛乃さんのそれは調子っぱずれの何かアレなお唄でしたが、咲良さんのはやたらにレベルが高い。
無論、愛乃さんのお唄がそんな感じだったのは、お子様が気軽に真似できるようにでしょう(確か劇中では下手くそ扱いはされていない)。
一方、咲良さんのは真似するにはハードルが高い。EDのお唄も難しいです。令和のお子様を信頼して挑んでる感ある。ハードルにめげず、お姉さんについてくるんだ…!
敵はチョッキリ団。妖精はプリルン。古式ゆかしい、陥落した妖精国を救うのが当面の目的のよう。
兵力はサイアーク方式です。割と全般にハピチャ風味がある。
キュアアイドルさんの基本方針は、捉えられている「キミ」に歌を届けて救う感じ?
困っている君に力を送るよ的な感じでしょうか。それを断ち切るのがチョッキリ団。
「アイドル」の一般的なイメージからも素直に連想できる、ストレートでシンプル。敵のチョキに対し、こちらはグータッチなのも対比を感じます。
ここまでを端的に言うなら「プリキュアの王道」感が漂っています。漂っているのですが、それを覆す存在「力士」。なんなんだ彼。
本当に些細で他愛もないギャグと言ってしまえばそれまでですが、彼が二重三重の多種多様な役割を担ってるように感じてならない。
①初手でこの奇怪な描写をしていれば、今後のトンキチ展開を極めてやりやすくなる。
特に「歌が必殺兵器」である性質上、カオス展開は大いに予想できるし、期待もする。最初にこれを通しておけるかどうかは、割と必須。
(他番組で恐縮ですが、「ぴちぴちピッチ」がそれを証明しています)
②力士は神事を司る。格闘家ではない。暴力でもスポーツでもない。神事です。
劇中の「アイドル」の定義もこれに近い。ならばアイドルさんの殴打は暴力ではないのです。あれはファンサだ。魂の浄化だ。そういうことにしよう。
③プリルンも咲良さんも、プリキュアを女子に限定していません。この世界では男子プリキュアが普通に存在する。
というかフレプリを初め、劇中設定は「男子もなれるが、たまたま偶然、女子しかカメラに映っていない」の体裁です。差別ではなく、ただの偶然。
(付け加えると、プリキュア候補として真っ先に赤ちゃんに突撃し、私ら的にはすぐに連想する10代女子はスルーしている。咲良さんの思考や価値観の片鱗を感じ取れて好き)
④桃にのって異世界に赴けるらしい。フォークロア研究で色々ありそうですがそれはさておき、征服されてる国に、今作は気軽に行って帰ってこられるらしい。
ギャグ描写を真面目に設定と受け取ってよいのかは分かりませんが、仮に正にその通りなら、かなり異質です。
喩えるなら、トランプ王国やブルースカイ王国に、その辺の一般人が行って帰ってきたようなものです。さすが力士。
ギャグを深読みするのは野暮極まるとはいえ、少なくとも①の効果は確実なはず。とても良い。
他に異質(つまりこのシリーズの特色やキーテーマ?)なところとして、一人で飯を食うプリルンとか、玩具を買うプリルンとか。
前者は一般的には分け合う美味しさを焼き付けるものです。でもプリルンは一人で食った。
敵がチョッキリ団で、言葉通りに行くなら「二つに切る(そして分ける)」。これに対し、プリルンは一人で食った。
通常とは善悪が逆の立ち位置にも見える。アイドルには独占欲のようなテーマもつきものですから、何か仕込みがあるのかもしれない。
玩具に関してはやる気がみなぎっててテンション上がります。
プリトイカメラに、キラキライト。変身玩具以外も即座に販促。プリルン自身も商品なのに、無茶苦茶アグレッシブに宣伝なさってる。
コロナで激減した売り上げも、素晴らしいことに回復基調に乗って反転攻勢中です。キミプリさんの成績は、今後の方針にもダイレクトに関わるはず。
新しい1年が始まりました。
今年の新人さんは咲良うたさん。放送前には様々なことも噂されましたが、蓋が開いた瞬間に全てが吹き飛びました。
特筆すべきはOP。咲良さんことキュアアイドルさんが敵に向かって駆ける!駆ける!駆ける!そして駆け寄ったあとどうする…!
このほんの1秒程度の瞬間が異様に長く感じました。下手したら今年度で一番緊迫した瞬間になるかもしれない。
勢いよく駆け寄ったアイドルさんが盛大にお蹴りになりあそばれた瞬間、思わずガッツポーズですよ。蹴った!ひゃっほう!
正直に言って、わんぷりさんの「戦わない作風」は足枷だったと感じています。
本当に戦わないのであれば、問題はなかったかもしれない。古の「ファイブdeチャンス」のように、戦わない回は高く評価されるのが常です。
ただわんぷりさんの場合、戦わないと言われつつ実際には戦っています。まずこういう乖離はモヤモヤする。
中身についても、いわば常に人質を取られた制限バトルをしているわけで、エンタメとしては厳しい物があった。
「殴らなくても面白い」としても、「殴ることができた方が面白い」の否定にはならないのです。
最も戦っていたニャミーが一番人気というあたり、お子様人気にも直接のプラスがあったのか疑問です。
今回の殴打+お歌のスタイルは個人的にはとても好み。
ハピネスチャージのイノセントプリフィケーション。要するに溜めの長い呪文詠唱。詠唱中は自軍へのバフと敵軍へのデバフ付き。
ハピチャと言えば、咲良さんは何かあるたびに唄います。愛乃さんの心の歌の如く。
愛乃さんのそれは調子っぱずれの何かアレなお唄でしたが、咲良さんのはやたらにレベルが高い。
無論、愛乃さんのお唄がそんな感じだったのは、お子様が気軽に真似できるようにでしょう(確か劇中では下手くそ扱いはされていない)。
一方、咲良さんのは真似するにはハードルが高い。EDのお唄も難しいです。令和のお子様を信頼して挑んでる感ある。ハードルにめげず、お姉さんについてくるんだ…!
敵はチョッキリ団。妖精はプリルン。古式ゆかしい、陥落した妖精国を救うのが当面の目的のよう。
兵力はサイアーク方式です。割と全般にハピチャ風味がある。
キュアアイドルさんの基本方針は、捉えられている「キミ」に歌を届けて救う感じ?
困っている君に力を送るよ的な感じでしょうか。それを断ち切るのがチョッキリ団。
「アイドル」の一般的なイメージからも素直に連想できる、ストレートでシンプル。敵のチョキに対し、こちらはグータッチなのも対比を感じます。
ここまでを端的に言うなら「プリキュアの王道」感が漂っています。漂っているのですが、それを覆す存在「力士」。なんなんだ彼。
本当に些細で他愛もないギャグと言ってしまえばそれまでですが、彼が二重三重の多種多様な役割を担ってるように感じてならない。
①初手でこの奇怪な描写をしていれば、今後のトンキチ展開を極めてやりやすくなる。
特に「歌が必殺兵器」である性質上、カオス展開は大いに予想できるし、期待もする。最初にこれを通しておけるかどうかは、割と必須。
(他番組で恐縮ですが、「ぴちぴちピッチ」がそれを証明しています)
②力士は神事を司る。格闘家ではない。暴力でもスポーツでもない。神事です。
劇中の「アイドル」の定義もこれに近い。ならばアイドルさんの殴打は暴力ではないのです。あれはファンサだ。魂の浄化だ。そういうことにしよう。
③プリルンも咲良さんも、プリキュアを女子に限定していません。この世界では男子プリキュアが普通に存在する。
というかフレプリを初め、劇中設定は「男子もなれるが、たまたま偶然、女子しかカメラに映っていない」の体裁です。差別ではなく、ただの偶然。
(付け加えると、プリキュア候補として真っ先に赤ちゃんに突撃し、私ら的にはすぐに連想する10代女子はスルーしている。咲良さんの思考や価値観の片鱗を感じ取れて好き)
④桃にのって異世界に赴けるらしい。フォークロア研究で色々ありそうですがそれはさておき、征服されてる国に、今作は気軽に行って帰ってこられるらしい。
ギャグ描写を真面目に設定と受け取ってよいのかは分かりませんが、仮に正にその通りなら、かなり異質です。
喩えるなら、トランプ王国やブルースカイ王国に、その辺の一般人が行って帰ってきたようなものです。さすが力士。
ギャグを深読みするのは野暮極まるとはいえ、少なくとも①の効果は確実なはず。とても良い。
他に異質(つまりこのシリーズの特色やキーテーマ?)なところとして、一人で飯を食うプリルンとか、玩具を買うプリルンとか。
前者は一般的には分け合う美味しさを焼き付けるものです。でもプリルンは一人で食った。
敵がチョッキリ団で、言葉通りに行くなら「二つに切る(そして分ける)」。これに対し、プリルンは一人で食った。
通常とは善悪が逆の立ち位置にも見える。アイドルには独占欲のようなテーマもつきものですから、何か仕込みがあるのかもしれない。
玩具に関してはやる気がみなぎっててテンション上がります。
プリトイカメラに、キラキライト。変身玩具以外も即座に販促。プリルン自身も商品なのに、無茶苦茶アグレッシブに宣伝なさってる。
コロナで激減した売り上げも、素晴らしいことに回復基調に乗って反転攻勢中です。キミプリさんの成績は、今後の方針にもダイレクトに関わるはず。
「プリキュアの王道感がある」とは書いたものの、こうして感想を書き連ねてみると、あちこちに史上初とか異質さとかも感じ取れます。それを感じさせないという意味でも異質。
第1話はとても好みで楽しかったので、どうかこのまま爆走して欲しいです。