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「春野はるかの未来への道」:HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察

2020年09月06日 | ハグプリ最終回考察
前回のブンビーさんの記事で触れたように、劇中時間がいつなのかが非常に厄介なのでまとめてみる。

【ピカピカの新入生】

36話にて、何故か「魔法つかい」「アラモード」組は大人の姿で現れます。
私の妄想では「彼女たちは2033年から来ていたからだ」と思い込んでいますが、普通に考えてそんな設定を意図しての演出ではないでしょう。おそらくは「それぞれ最終話で大人になっているので、子供が混乱をきたさないため」と思われます。かえって混乱する気もしますが。

同じことはゴープリ組にも言えるのですが、彼女たちはおそらく現役です。
根拠は下記。


(「HUGっと!プリキュア」36話より)

(1) 制服を着用している。
(2) ドレスアップキーを持っている。

制服については「ノーブル学園には同窓会時には制服を着用する」といった謎伝統があり、たまたま余興で着ていただけ、という可能性もなくはない。なんかあの学園、そういうのありそうだし。

キーについても「返却した後、キーを再び手にするエピソードがある。描かれていないだけ」の可能性がある。もしくは「キーなしで技を撃てるようになった」とか「あれは実はミーティアハミングではない(映画で技名を叫んでいるのはただの悪ノリ)」とかもありえる。
なので絶対の断言はできないのですが…。

「ゴープリ」は何故かこの問題を割と注意深く扱っている節があります。
たとえば秋映画でのナイトパンプキン戦は、本編の決戦後の物語です。なのでキーを持っていない。
察するにフルCGでキーを使った戦闘を組み込むのが難しく、「キーを使わない」(結果的に弱体化している)ことに理由付けしたのかなと思う。
(ゴープリは色々と裏事情が公開されているので、私が知らないだけで他の理由があるかもしれませんが)

その後を描いた、小説「レフィの冒険」でも同様にパフュームやキー抜きで戦線に出向いています。
そこまで気を遣って描写されているのだから、先ほどの(1)(2)の状況証拠も踏まえると、「はるはるらは現役」と考えてよいと思う。

※なお36話37話は、オールスターズメモリーズよりも(少なくとも野乃さんらの主観では)前。36話では、他のプリキュアの存在を確信していないので。

【踊る先輩】

ここから微妙にキナ臭い問題が派生します。桃園さんです。

小説版「フレッシュプリキュア」によれば、桃園さんらもラビリンスとの決戦後に変身玩具一式を返却しています。再び手にしたのは1年後の中3の冬。
ところが「春のカーニバル」にて「せつなはラビリンスに帰っている」という会話が出てきます。ということは「春カニ」時点の桃園さんらは、素直に考えるなら中学3年生以上です。

はるはる達は「春カニ」時点では、まだディスダーク戦の序盤と推察されます。トワ様がいないのは「たまたま不在だっただけ」の可能性がありますが、「はるはるが歌に緊張している」描写がある。学習能力の高さがキャラ特性にもテーマにも関わっている娘さんですから、「歌が未熟」ならばまだ序盤でしょう。

これらから「フレプリ本編はゴープリより少なくとも1年前の出来事」と推察されます。
どうでもよさそうでいて、地味に重い。

他のシリーズと比べてみる。
桃園さんは「DX1」で明らかに「ダンスが未熟」として描かれていたので、「DX1」時点ではまだラビリンス戦の途中でしょう。
この時点で「MH」「SS」「GoGo」の3組は、出てくるのが復活怪人かつ謎生物たちとお別れしていたかのような描写があるので、素直に考えれば決戦後です。
ただプリキュア世界の四季は狂っているので(夢原さんの四季2回問題)、「本編終了後」というのが1年前なのか1週間前なのかは不明。本編終了前の可能性すらある。
(なお「四季と太陽の位置は無視する」前提だと、「DX1」の夕方にパッション復活イベントがあり、同日その後すぐに「DX2」「DX3」「NS1」冒頭が行われた…とかいう地獄の過密スケジュールも多分ありえる。いやあちこち矛盾しそうだけど(矛盾してくれないと桃園さんが壊れる…))

また「春カニ」では「ハピネス」チームに対し「幻影帝国を倒した」とアナウンスもされていますが、これも同様にいつなのかは不明瞭です。「ミラージュは倒したがレッドとの決着がついていない時期」の可能性もあるにはある。

「フレプリ」と同じく、小説版「スマイルプリキュア」「スイートプリキュア」にも「中学3年生になってから久しぶりに変身した」描写があります。ただ「フレプリ」と違い「決戦後に変身不能になった」描写がないため、「中学2年生で『春カニ』⇒中学3年生の小説版」でもおかしくはない。

そういったわけで、いまいち時系列が確定しない他シリーズに対し、「フレプリの後にゴープリ」の確度の高さが飛び抜けています。

【同級生は誰なのか】

ここから「ではゴープリの劇中時間は何年なのか」の問題に派生します。

素直に考えるならハグプリと同じ2018年です。が、「36話ではハグプリかゴープリのどちらかが時間移動していた」とするなら(この件に限らず、36話は時間が色々とおかしい)、「フレプリ2018年」「ゴープリ2033年」でも矛盾は引き起こさない。あくまで制約は「フレプリの後にゴープリ」だけですので、間が10年以上開いていてもおかしくはない。
「春カニ」や36話の桃園さんは、実は28歳なんです。ただの驚異的な若作り。どこかのカットで制服を着用なされていた気もしますが、そういう趣味なんです。

もしそうなら「えみるが未来不変に気づきやすくなる」「2033年のオールスターズに、15周年の面々を出しやすくなる」等のメリットがあります。

特に前者は強烈です。仮にゴープリが2033年の出来事だったとすると、2018年現在、はるはるは産まれていません。
何らかのきっかけで、えみるがこのことに気づいたなら、凄まじい衝撃を受けるはず。

人間的な主観として「産まれると予見された赤ん坊が、本当に産まれた」なら、未来不変をかなり確信できます。
例えば「地震が起きる」と予言され、実際に地震が起きたとしても、何となく「現象が変わらなかっただけで、未来は変えられる(地震に備えられたとか)」気もします。しかし赤ん坊が確かに産まれたとなると、運命的な制約を感じるのでは。
当時産まれていなかった春野はるかが後に誕生し、そしてプリンセスに憧れてノーブル学園を目指し、プリキュアになったなら「未来は不変」が自然に思えます。
「実例」が見つかってしまったなら、2030年に産まれた「はぐたん」が、後にキュアトゥモローになるのも確信できてしまいます。産まれていなかった春野はるかが、現に本当に産まれて、そのまんまプリキュアになったんだから。事情は全く同じだ。

都合の良いことに、えみるには「ゴープリ組はまだ産まれていない」を知る手段があります。天ノ川さんがいないことに気づけばよい。
「有名モデル」を名乗っていたのに、どの媒体にも彼女の名前がない。ただのホラ吹きでなければ、何かが引っかかります。
気になったのなら、調べる方法もある。海藤グループに娘がいるのかはおそらくすぐに分かりますし、ノーブル学園の在校生を確認すればいい。

ついでに言えば、えみる自身がノーブル学園を受験する可能性もあります。あの学校は著名なお嬢様校(女子校ではないですが)なので、愛崎祖父が(多少の歩みよりをした形で)進学先として推薦してきても変ではない。
げんなりしながらも、どこか聞き覚えのある校名に反応し「知り合いがいる」と口を滑らしたなら、孫を説得してもらうために祖父はコンタクトを試みるでしょう。そして「いない」と判明する。

これは、とてもとても怖い問題だと思う。あくまで「ゴープリはフレプリより後」しか根拠はなく、「ゴープリは2033年の物語」と判断する必要は何もない。書いておいて何ですが、私も全く妥当性を感じない。
だけれど仮にそうだった時の影響が巨大すぎるので、可能性が存在することに何ともぞわぞわします。

【蛇足】

あるいは逆に「フレプリ2012年」「ゴープリ2018年」のような可能性もある。

21話にて、はぐたんの力(と思われる)により黒白先輩が召喚されます。
ですが、はぐたんはどうやって彼女たちを呼んだんでしょうか。
はぐたんの力は「時間移動」ですから、実はあの黒白先輩は瞬間移動ではなく、時間移動してやってきてるかもしれない。

※時間移動ができるなら瞬間移動も可能なので、拘る意味はないのですけれど。(参考:アイザック・アシモフ「死せる過去」)

もし「フレプリ2012年」かつ「MHも同時代」だとすると、あの黒白先輩は過去から召喚されています。
あの時マシェリは玩具を欲しがっていましたから、「小6の彼女が5,6歳ごろに憧れていた存在」として召喚した、というのは多少の意味を持たせられる気がする。
まぁそこから何の発展性も見つけられなかったので、「だから何」としか言いようがないのが残念ですが…。

参考:
●HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)

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