穴にハマったアリスたち

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ディケイドプリキュア! 第11話・第12話「フレッシュの世界」

2010年11月07日 | ディケイドプリキュア!他
つい最近再放送があったばかりだし、時期外れじゃないって信じてる!

■ディケイドプリキュア! 第11話「フレッシュの世界」、第12話「You make me Happy?」

これまでのディケイドプリキュアは!



 「だから、そんなんじゃお客さんが満足してくれないでしょ!」
 「どれか一つあればいいというものじゃない。どれが正しいというわけでもない」
 「私はどちらの味方でもない!」
 「ブローチも使うニャ!」
 「私?通りすがりのプリキュアよ!覚えておきなさい!」

 第1話「プリキュア大戦」
 第2話、第3話「プリキュア5の世界」「夢のその先へ」
 第4話「SplashStarの世界(前編)」
 第5話、第6話「GoGo!の世界」
 第7話、第8話「MaxHeartの世界」「無限の光 永遠の闇」
 第9話、第10話「スイートの世界」「新たなる運命の扉」
 第11話、第12話「フレッシュの世界」「You make me Happy?」
 第13話、第14話「ハートキャッチの世界」「せめて、そうすれば」
 第15話、第16話「ふたりの世界」「旅の始まり」
 第17話、第18話「鏡の世界の闇プリキュア」「歩くプリキュア図鑑」
 第19話、第20話「銀水晶の世界」
 第21話、第22話「見参双子姫」「それが宇宙の授けた光の答え」
 第23話、第24話
 第25話、第26話(最終回)「世界の破壊者」
 劇場版「ディケイドプリキュア! 完結編」

『世界の破壊者・ディケイド』
『8つの世界を巡り、その瞳は何を見る…』

…。
……。
………。

巡り巡ってやってきたディケイド姉。今日は「フレッシュ」の世界です。



桃キュアさん:
 「うぉぉぉりゃあっっっ!!」

ゴリゴリゴリゴリゴリ!!

びしりと技を撃ち放ち、見事にナケワメーケは撃退されました。
たちまち上がる大歓声。商店街の皆々様から、プリキュアさんに声援が起こる。
この世界のプリキュアさんは、街の人たちに大層愛されておられる。どこの熱血ヒーローだ。

正体を既に公開済みの桃園さん、日常生活でも愛されまくり。
元々桃園さんは街の人気者。
その上プリキュアと分かった今、町ぐるみで大盛り上がり。喜ばしいことです。

だけど。



現れたる不死鳥ナケワメーケ。
もちろん即座に粉砕です。
桃園さんにこの程度の敵は、もはや通用しない。ボコ殴りですよボコ殴り。



その翌日。
再び現れる不死鳥ナケワメーケ。
もちろん即座にボコ殴り、再粉砕するけれど。

その翌日もそのまた翌日も。
終わりなくナケワメーケはやってくる。
桃園さんも必死に走り回るけれど、何度倒してもナケワメーケはいなくならない。一体、いつまで殴ればいいのやら。



ぐったり。

色気も何もあったものではない寝姿に、こちらもぐったり。この娘は、サービスシーンってものを分かってない…。
でもそうも言ってられません。
大好きなダンスレッスンもままならぬほど、桃園さんは私生活を犠牲にして走り回っておられるのだから。

だけどそれでも。やっぱりナケワメーケはいなくならない。殴っても殴っても、潰しても潰しても涌いてくる。

今にも倒れそうになってるのに、今日も今日とて各地で不死鳥ナケワメーケが発生。
4人で手分けし、ばらばらに分かれて撃退に出向くものの…。
桃キュアさんが向かった先で助けた女児様から、何気ない一言が漏れる。

女児様:
 「…キュアピーチ?」
 「……。」
 「………。」
 「…………ねぇパッションは来ないの?」(がっかり)

桃園さん:
 「ッ!!」

この子!?いくら女児様でも言っていいことと悪いことが!



はっと気がついて周囲を見てみれば、微妙に不安げな顔をしている街の人々。
あ、あれ?あたし、あんまり期待されてない?
そんなにパッションが良いのか…。みんなして4人目4人目って…。

一旦気がついてしまうと、どんどん気が付いてはいけないことに気が回る。
美希たんには親衛隊がついている。ブッキーには御子柴財閥が。せつなの人気は言うまでもなく。
あ…。もしかして…。あたし、いらない…?



桃園さん:
 「あたし頑張ってるのに、どうして…」

それでもどうにか倒しても。
やっぱりナケワメーケはいなくならない。
倒しても倒しても復活してくる。昨日も今日も明日も。
そのことを面と向かって責めるような人は、この町にはいない。
でもきついものはきつい。

そしてまた不幸はやってくる。



応戦する桃園さんも、もういっぱいいっぱい。
何であたしはこんなことをやってるんだろう…?
頑張っても、どうせ…。



女児様:
 「ありがとう!プリキュアのお姉ちゃん!」

ふと庇って戦った女児様から声援があがる。
つられて周囲の人たちからも。
頑張れプリキュア!頑張れ!!

桃園さん:
 「そうだ…。あたしは皆を守りたくて」
 「だからいつも頑張って…」
 


桃園さんに呼応するように、各地で人々が不幸に対して立ち上がる。
戦ってるのはプリキュアさんだけじゃない。
いやそもそも日常と戦っているのは、日常を生きる人たち自身だ。



桃園さん:
 「あたしが一人で全部抱える必要はない」
 「みんなで考えて戦うから、意味があるんだ」

プリキュアさんがあんなに頑張ってるのに、それが周りに伝わらないわけがない。
そりゃ桃園さんはロースペックだし、問題点もいっぱいあるけれど、別に何でもできるハイスペックである必要なんてないんです。
むしろロースペックだからこそ、あんなにも愛されてるんだ。

 『PreCu Ride ...』

 がしゃこん!

 『Cure Decade!!』

ディケイド姉:
 「何でもない日常、でもそこに幸せがある」
 「不幸はなくならない、でもきっと乗り越えられる」
 「私たちは、いつだってやり直せるし、幸せをゲットできる!」

ディケイド姉も啖呵を切る。
決して不幸がなくなることはない。
だけど、私たちはそれに抗っていける。きっとみんなで戦っていける!

ディケイド姉:
 「私?通りすがりのプリキュアよ!覚えておきなさい!」



不死鳥さん:
 「………。。。」

聞かれてもいないのに、何故この人はいきなり自己紹介してるんだろう…。
若干冷たい空気が流れましたが、それはさておいて。
私たちは、不幸とも戦っていける。決してくじけはしない…!

 『PreCu Ride ...』

 がしゃこん!

 『Cure Melody!!』



こうしてまた無事に不死鳥ナケワメーケは撃退されました。
町の人たちも大喜び。
でもそれでもなお、不幸はきっとなくならない。明日になれば、また不幸が蘇ってくる。

だけど。



桃園さん:
 「幸せ、ゲットだよ!」

だからこそ、こう叫ぶ。
そして戦っていける。
不幸はなくならない。でも、幸せもまた、決してなくならない。


(左画像)
chibi-arts キュアピーチ

(右画像)
chibi-arts イース

デフォルマイスタープチ プリキュアオールスターズ Ver.pretty (BOX)


なお今現在、上の玩具のAmazonさん売れ行き順位は。
左の桃人形は636位。右のイース様は507位。
これだから桃園さんは…。

あとルミルミは、日常に疲れてる人&子育て繋がり。
→(訂正:2011年6月19日)
 「スイートの世界」を間に持ってきたので、メロディさんと入れ替え。
 「街の人たちが協力してる」「その中で孤独だった」繋がり。

【蛇足】

実際に製作者様が意図されたかどうか微妙で、多少にこじつけの部分はあるのですが。
「幸せ」ワードで起動している桃園さんが精神的に弱い、というのは私の中ではしっくりきます。
人は幸せの最中にあっても鬱になれる。

よく誤解されてる気がしますが、例えば残業が多いといった「不幸な」状況は必ずしも鬱のトリガーにはならない。
まずいのは変化がないことであり、「ずっとこのままなのか?」「この幸せには意味があるのか?」「今までやってきたことは無駄だったのでは?」とふと気づいてしまうことにあると思う。
ここを違えると「他の人(あるいは昔の人)より楽なのに、心を病むなんて軟弱だ」という勘違いをやりかねない。

そういう意味で桃園さんの「あたし頑張ったのに」はかなりきつい。
あんなに頑張ったし、楽しかったのに、全部無駄か。
これは心を病む。

「DX2」で「絶望」を糧にしてるアラクネア姐さんに圧敗したのも、勝手ながらそういう理由だと思ってる。
「絶望」に対抗できるのは「希望」であり、「今後、こう変わることができる」と仮に無根拠でも信じ込めることだと思う。
逆に言えば、過酷な状況であっても「希望」があれば心は病まない。

更に言えば「問題が何もない(不幸の要素がない)」のも心を病む。
だって問題がないということは、改善の余地がないということ。つまり、今が最高の状況であり、これ以上がない。
今がとんでもなく幸せならまだしも、大抵の場合、そうではない。これは結構な絶望ですよ、実際。

桃園さんは他シリーズと違い、戦う明確な目的がありません。
いきなり祖国滅亡してたココナツや、奇跡のしずくやハーティエル回収の目的があった諸先輩とは違う。
初回のベストの状況から、一方的に削られていくお話。
結果的にイース様という戦う理由が出来たから良かったものの、それがなかったら割と普通に心折れてた気がする。
今のところ「フレッシュ」さんの映画は、唯一TVシリーズの敵が関与していない(ラビリンスは完全に無関係)。
桃園さんが戦っていたのは明白で強大な分かりやすい「敵」ではなく、日常生活そのものだったんだと思ってみる。

また、唯一あったプラス方向の「変化」がシフォンという子育て要素だったのは、いかにも桃園さんらしいかもしれない。
女王復活だとか祖国復興だとかの大仰な話ではなく、子育て。
敵も味方も平凡な日常そのもの。そりゃ桃園さんもロースペック(何でもかんでも標準的にこなしてしまう)に設定されますよ。なんて可愛い娘だ。

【蛇足2】

毎週8時に送られてくる「プリキュアメルマガ」が、今週も「特別号」と銘打って配信されました。
送ってきたのはシプコフ。「今日はプリキュアないけど早起きしてますか?」と題して。
絶対、花咲さんはぐっすり寝坊してることを思うと、謎生物の仕事ぶりが健気です。
コメント (2)
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