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穴にハマったアリスたち

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「相田マナの結婚」:HUGっと!プリキュア 第49話(最終回)愛崎えみる研究室問題

2020年04月26日 | ハグプリ最終回考察
前回このあたりからの続き。
過去作の公開で改めて視聴できたので、マナさんの結婚について考えてみた。

【彼女たちは何を見たのか】

「ドキドキプリキュア」劇場版の終盤にて、マナさんらは未来に赴き、自分の結婚式に立ち会います。
まずそもそもこれは「未来」だったのか。

マシューが見せた「過去」は記憶を頼りに作った「映画」であり、実際に過去に戻ったのではない。
同じ理屈で「未来」も作りものでもおかしくはないのですが、謎楽器を初め、皆さん「確かに未来である」と認識されています。
作りものだったら「未来を消す」意味もないので、あれは確かに未来なんでしょう。
なんでクジラや楽器の能力で未来に行けたのかはわからないものの、未来に行くのは過去に行くよりは遥かに簡単なので、まぁできたのだろう。

次にマナさんらはあれを「未来のひとつ」と考えたのか、「確かに起きる確定的な未来」と受け取ったのか。
言い換えるとマナさんは「未来は変えられる」もしくは「決まっている」のどちらと考えているのか。

はぐたん出産の事例と異なり、マナさんの結婚は自由意志(に見えるもの)で決定可能です。特に結婚式の場所はどうとでもなる。
未来においてマナさんが式場を探し、この教会と正しく同じ教会が候補になったとき、彼女はどう考えるのか。

現代物理によれば「時間」とは「過去から未来」に均一に流れるものではなく、「同時に存在している」そうで、「過去や未来は変えられない」そうな。
野乃さんやえみるはともかく、マナさんは学問としてそれを知ってる気がする。

また「ドキドキ」のテーマである「幸せの王子」を鑑みるに、「未来は変わらない」の方がしっくりきます。
「街の人とツバメの両方を救うルートがあった」とか「もしも過去に戻れたらツバメを選ぶ」なんてことになったら、切り捨てられたツバメが浮かばれません。
マナさんは過去に戻れてもお祖母ちゃんのお見舞いに行く。やり直しはしない。そんな半端な覚悟で切り捨てはしない。
故に、未来は不変。何度選択を迫られても、同じ選択をする。

よってマナさんは式場の検討中に全く同じ教会を発見しても、あえて避けたりはせず、その教会を選ぶと思う。
「未来で見たから」選ぶのではなく、「式を挙げたい教会をあれこれ考え、選び抜いたのが結果として同じ教会だった」「何度悩んでも、同じ教会を結果的に選ぶ」。
そして式の最中、視界にちらりと映る若かりし頃の自分の姿を見ながら、心の中でエールを送っていたんだと思う。

【えみるの決断】

さて問題はえみるです。

マナさんは「自分があれぐらいの年齢で、あの教会で結婚する」と分かっても、特にはぶれない。
仮に新郎の顔に覚えがあったとしても、そんなこととは関係なく、結果として同じ男性を選ぶだろうし、それに疑念はないはず。

しかしながら、えみるにとっては衝撃的です。
客観的に検証可能なだけに、2030年の「はぐたん誕生」よりも「未来は変わらない」を確信できてしまう。
「未来は変わらない」という確固たる事例を突き付けられてしまったら、今後の自分の身の振り方に大きく関わる。
(未来は変わらないのなら、衝撃を受けようが何しようが結果は同じなのですが、それも含めて衝撃的)

マナさんの結婚が何年後の未来かはわかりませんが、見た目的に(特に亜久里さん)それほど遠い未来ではなさそうです。
「ドキドキ」の作中時間を便宜上2019年14歳として、あの結婚式が2030年25歳としても違和感はないと思う。

つまりは「マナさんの結婚式を見て未来は変わらないと確信し、だからえみるは研究室に行けたのでは」と推測できます。

ではえみるはこの結婚式を知れたのか?
ミデン戦のあと、えみるはドキドキチームと会話する機会があります。
彼女たちが未来からの敵と戦っている(戦っていた)と聞いたら、「私たちも未来に行ったことがある」ぐらいは話しそうな気はする。
ただあの子ら、そういう情報交換はしなさそうなんだよな…。

もし結婚式に参列していたなら、会話の流れで耳にしそうに思う。今まさに「変わらない未来」に立ちあったとなったら、衝撃も強い。
映画の描写では、えみるらしき人物は映っていませんが(そりゃそうだ)、二次会とかに呼ばれている可能性はなくはなさそう。
「プリキュア繋がり」というだけでは厳しくても(幾ら死線を潜り抜けた仲とはいえ、1回2回しか会っていない人を呼びはしないだろう)、えみるは歌手志望なので、まこぴーとコネがあってもおかしくないのでは。

なので「えみるはマナさんの結婚式を見て、研究室に行く決心をした」としても矛盾はない、はず。
「ドキドキ」のテーマである「選択」とも綺麗に合致するので、個人的にはこの妄想は納得感ある。
えみるはルールーと世界を天秤にかけ、ルールーを選んだ。そして2030年、クライアス側についた。勝手にそう思い込んでみる。

●参考:
HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)

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「停止する美翔舞」:HUGっと!プリキュア 第49話(最終回)愛崎えみる研究室問題

2020年03月15日 | ハグプリ最終回考察
前回からの続き。

ハグプリさんで登場した数々の時間操作はざっと3つ。

(1) 時間を止める
(2) 未来に行く
(3) 過去に戻る

一口に「時間」関連といっても現象は違うし、同じ技術が使われているとも限らない。
それぞれをどうやっていたのかを考えれば、えみる問題のカギになりえる気がするので、さしあたり(1)の時間停止を見てみることにした。

【停止する美翔舞】

かつて美翔さんは、時を止める相手と戦っています。
映画版とコミックス版で、描写に若干の違いがあるのだけど、適当にまとめると当時の様子はこうだった。

『時間は、時計の郷の砂時計によって動いている』
『時計の針(ミニッツら)が止まると、時間が止まる』
『砂が止まると、ミニッツらも止まる』

サーロインの襲撃により(美翔さんのせいです)砂の流れが停止、ミニッツらは追放され、世界の時間は止まりました。

やや奇妙な点として、「時間停止」の条件が少し曖昧。「ミニッツらがいない」から止まるのか、「砂が流れない」と止まるのか。
ミニッツらの台詞によれば、「砂が完全に止まってしまったら、ミニッツらも動けない」ようなので、時間の根源は「砂」であり、ミニッツらはそれを増幅して世界に送る役割なんでしょう。
美翔さんたちが動けたのも同様に精霊の力によるものだそうなので、基本的に精霊にはミニッツらと似た能力があるようです。というか、ミニッツらがその能力に特化した専門精霊というべきか。
イメージとしては、発電所(砂)からの電力(時間)を、電線だか蓄電池だか(精霊)を介して、各家庭の電化製品(世界)に送り、動かしているんだろう。
DX2等でも、精霊は最後の電源として機能したりしていたので、まぁ細かいニュアンスは無視すれば納得はできる。

しかしそうすると、問題はサーロインです。彼はなんで動けるんだ?
砂が流れている間はいいとしても、砂を止めてしまったらどうにもなりません。
彼は全く別の手段により時間を動かしているのだとしたら、かなりの超上位存在です。美翔さんが勝てないわけだ。

もしくは「自分だけが動ける」とは言葉通りの意味ではなく、ダークフォール的価値観に基づく、比喩表現だったんだろうか。
停止する瞬間に立ち会った自分が世界の全てを握っており、その瞬間が停止しているのだから自分だけが動けるに等しいとか何とか。
「時間」の概念を生み出したのはビックバンであり、ゴーヤーンはビックバンを示唆する発言をしていますから、彼らには分かる何か事情があるのかもしれない。
ついでに言えばスタプリの12星座のプリンセスもその瞬間に立ち会っている(というか彼女らが携わっている)ので、ダークフォールとは縁があるのかも。更に言えば、星奈さんがやった再創造も絡んできそう。

「誰が砂時計を作ったのか」は考えだすと発狂しそうなのでやめておこう。
時計がないと時間が流れないので誰も時計を作れない。自然発生的にあの構造物ができたというのはかなり不気味だ。
これは「ビックバンの『前』には何があったのか」と同種の議論なので、踏み込んだらダメだろう。哲学か宗教に任せたい。

【再び停止する美翔舞】

それから幾星霜。美翔さんは再び時間を操作する相手と戦い、今度もあっさりと負けます。
ではクライアス社はどんな手段を使っていたのか。

描写を見る限り、時計の郷をどうこうしているようには全く見えない。トラウムは限定された範囲を一つ一つ止めて行っているように見えます。
先ほどの例でいえば、電力源や電線を破壊するのではなく、各家庭のブレーカーを落として回ったような感じか。
そのため、時間を増幅・供給できる精霊がいるチームも停止。逆に初撃を防ぎさえすれば、精霊が居なくても時間停止の影響を受けなかった。
同時刻、ミニッツらは「時間を送っているのに、受け手側から反応がない」と慌てていたのかもしれない。

ジョージの目的からすると、この方法はかなり迂遠に思える。時間の砂時計を破壊する方が、明らかに手っ取り早いです。
できなかったのか、それとも分かっていてやらなかったのか。

「できなかった」可能性は大いにあります。
現代物理によれば、時間とは各所に個々に存在しており「過去から未来に流れる均一な時間の流れ」のようなものは存在しない。
ましてや「時計の郷」のようなファンシーな代物は、いくらトラウムがマッド科学者でも普通は思いつかない。
素直に考えるなら、「各個別の時間を停止させる」発想で検討するだろうから、必然的な結果に思えます。

「知っていたが、やらなかった」可能性としては、「時計の郷は多数あり、結局のところ個々の制圧と同じになる」とかが考えられます。
あるいは技術的な難度が高かったとか。サーロインは簡単に突入していますが、あれはあれで超絶技巧だったはずで、クライアス社は侵攻を断念したのかもしれない。
はたまた仮にあのままクライアス社が時間停止を続けたなら、異変を解消しようとミニッツらが出てくる可能性もある。それを捕らえて時計の郷に侵攻しようとしていた線も。

【その時間は伝わったのか】

「クライアス社は時計の郷を知っていたのか」は、少し面倒な問題を孕んでいる。えみるです。

えみるが2030年にトラウムに会っていることは確実なので、えみるが時計の郷のことを知っていたなら、トラウムも知れる可能性がある。
以前に書いたように、私としては「えみるが研究室を訪れたのは、クライアス社側につくため」だと思いこみたい。
なので、えみるが知っていたなら、彼に時間技術を発明してもらうために、ありったけの時間に関する情報を渡したはずです。では、えみるをそれを知ることが出来たのか。

まず美翔さんらが世間に公開したとはちょっと思えない。
彼女らは物理学やそれに類する方面に進むようには見えず、話したとしても与太話の域を出ない。
ありえるとしたら美翔さんが絵のモチーフとして描くくらいか。その絵のコメントやインタビューで、時計の郷のことを話すかもしれない。
ただ別段珍しいモチーフでもないので、それを以てして時計の郷の実在を確信するのは無理がありそう。

そうすると、えみるが知るにはプリキュアルートしかなさそうです。
視聴者的には「プリキュア」として仲良しさんには見えますが、実際のところ50人も60人もいると、大半は名前と顔の一致すら怪しい関係性だと思う。
それでも打ち上げ的なことはやっている(少なくともミデン戦の後に1回は)ので、会話をする機会はあったし、ホットな話題である「時間停止」に話がおよび、「実は前にも…」と話していてもそれほどの不思議はないと思う。何となくあの子ら、そういう情報交換的なことはやってなさそうに思えるけど。

…あぁでもルールーがいれば、「それが極めて重要な情報である」ことは分かるのか。美翔さんがほんの少しでも触れていたなら、ルールーは確実に踏み込んで質問したはず。
それを(その当時は重要性に気づいていなくても)横でえみるが聞いていて、覚えていてもおかしくはない。
巡り巡って2030年トラウムに伝わり、クライアス社の時間停止技術の確立に寄与したのかもしれない。また美翔さんのせいで時間が止まった。

【できたのか、できなかったのか】

トラウムが時計の郷を知っていたのなら、「やろうと思えば襲撃できた」のかどうかが意味を持ちます。
サーロインのとった手段は、通常なら回避不能の絶対無敵の強硬手段です。
たまたま美翔さんらのところにミニッツが飛んできて、たまたま美翔さんが勝てたから良かったものの、普通なら突如周囲の時間が停止、状況が分からぬまま砂時計が完全に停止し、それで終わりです。
もしできるんだったらこの方法をとる。しかし実際にはやっていない。やれなかっただけなら話は早いですが、「やろうと思えばできたがしなかった」のなら色々と気になります。

ハグプリで描写されたことやテーマ、および現代物理学にもとづくなら、パラレルワールドのような分岐はしないし、未来を変えることも不可能に思える。
実際にクライアス社がとったのも「変更」ではなく「時間停止」。止まってしまえば、未来は変わらなくても、未来がやってくるのは防げる。

トラウムが「できるがやらなかった」のだとしたら、抜け道を用意したかったのかもしれない。
全てが一気に完全に停止してしまうと、再開できる存在が居ないので、そのままずっと止まってしまう。それこそ「未来が変わらない」。
未来を変えられないことに絶望していたのに、変化を完全に停止させてしまうのは、何やら納得できないものがある気がする。
したがって「おそらくは再開は不可能ではあるが、ゼロではない」形で止めたかったのかもしれない。

もしくはもっと単純に「2044年トラウムがその戦略をとらなかった」ので「2030年トラウムも採用しなかった」。
パラドックスに陥りますが、プリキュア世界では無から有が生まれるようなので、受け入れよう。
仮にこれなら「2044年トラウムは、プリキュアを勝たせようとしている(少なくとも勝算を残している)」ことが、2030年トラウムに分かります。
「なぜ私はこの必勝法を使わなかったのか?」から、「勝ってはいけないのか?なぜだ?」と考えを巡らせ、「未来は変わらない」等の知見に辿り着けそうです。
というか「襲撃可能」だったなら、トラウムとしては事態の深刻さに凍り付いたはず。その気になれば、勝ててしまう。
彼の狂気は演技なのか素なのか分かりにくいのですが、時計の郷を知っていたなら精神に異常をきたしていても、無理なからぬと思う。

あと「サーロインはクライアスの社員である」も考えてみた。
トラウムは時計の郷の攻撃を普通に思いつき、実行したが、失敗したので断念しただけ。美翔さんにダークフォールの名を出したのは、対戦相手がスプラッシュスターなのを見て、正体を隠すための咄嗟の機転だったとか。
これだと前述の「サーロインはなぜ動けるのか」の説明がつく。単なる嘘で、動く気がなかったんだ。発明で勝負をしてきているあたりも、何となくクライアス社に通じるところがあります。
そして長らく不明の「サーロイン」の名前の由来も、「リストル」や「ビシン」と同様に、「動物」「会社や仕事を連想する何か(Sirローンとか)」で説明できるかもしれない。いや小動物と牛では違い過ぎますが。

何かが分かるようで分からず、結論めいたものは出ませんが、えみるやトラウムの背景が少し深まる気はする。

【蛇足】

本当に時間が停止したとしても、それを観測できないので当事者には分からない。
もしかしたら私らの世界も、何かのはずみで時間停止し、1億年(の定義が分からないが)ぐらい凍り付いていたのかもしれないけど、停止している私らには感知できない。
考え出すと「死ぬとどうなるのか」みたいな話になってきて怖くなるので、やめよう。ダークフォールはそんな世界観で動いていたような気がする。

●参考:
HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)

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「リコのパラドックス」:HUGっと!プリキュア 第49話(最終回)愛崎えみる研究室問題

2020年02月13日 | ハグプリ最終回考察
前回前々回からの続き。

買ったまま積んでしまっていた小説「魔法つかいプリキュア! いま、時間旅行って言いました!?」の存在を思い出し、慌てて読んでみた。
貴重な貴重な時間旅行の話です。これで、えみるの謎が少しは解ける。

[あらすじ]
 状況的には44話付近。はーちゃんの過去を探ろうとしたオルーバにより、25年前の学園創立祭前夜にタイムトラベルしてしまったリコさんたち。そこで出会ったのは学生時代の父母。二人は25年前の創立祭で、リコ母が作った料理がきっかけで交際を始めたとか。しかしながらどういうことか、25年前のリコ母をそれの作り方を知らず、料理も苦手。このままでは二人の交際が始まらず、リコさんも産まれない。そこで一行は、かつての料理の再現に挑むのだが…。

往年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でもお馴染みの、若かりし頃の父母をアシストするお話。王道中の王道です。そして王道であるが故か、パラドックスを孕んでしまう。

(1) 「25年前に創立祭で作った料理」を25年後の今、リコ母から教わったリコが、25年前に戻り、その料理をリコ母に教えて作った。そして25年後、リコ母はそれをリコに教えた。さてこの料理は、誰が最初に考案したのか?

(2) リコさんの名前の由来は「25年前、夫婦の出会いのきっかけとなったリコという女子」だそうです。では最初に「リコ」と命名したのは誰なのか?

「何もないところから突如発生する」パラドックス。先日読んだ「時間はどこから来て、なぜ流れるのか?」では「万物理論のパラドックス」として紹介されていましたが、「親殺しのパラドックス」と違い、現代物理的には「起きないと言ってよいほど確率が非常に低い」ようです。

ただ現に起きてしまったものは、どうしようもない。えみる問題をどうこう考える以前に、リコが時間の輪廻に漂流してしまった。
もういっそ「この一件が元で、魔法つかい組は時間の牢獄にとらわれており、最終回やHUGプリ37話や劇場版の彼女たちは、時間軸も認識も狂っている」とかでいいような気がする。さようならリコさん…。

【推察1】
リコを見捨てても仕方ないので、事実を受け入れると、とにかくこの世界では「無から有が生まれる」ことが起きる。
これにより、えみるが未来の知識を元に行動を起こすことが阻害されなくなった。
たとえば「2044年にクライアス社が存在する」ことを知っている2030年えみるが「だからクライアス社を作ろう」と決意しても、(実際にはパラドックスですが)この世界ではそれは起きてよい。

【推察2】
オルーバが仕掛けたタイムトラベルは、闇の魔法によるもの。この事実は、クシィさんが時間旅行の技術を持っていたことを意味します。
ということは「魔法つかい」最終話の「女子大生みらいが、学生いちかと出会っていた」件は、「時間旅行していた」としても一応は無理はないはず。

あの時、ドクロクシー(虫歯)を追跡していましたので、意図してかどうかはともかく、ドクロクシー(虫歯)は過去に逃げ込んでおり、朝日奈さんらも知らずにタイムトラベルしていたのでしょう。
宇佐美さんのことを知らないのは明らかにおかしいですが、記憶に混乱をきたしていたということにしよう。

【推察3】
小説の描写で「歴史が変わろうとする(リコ父母の結婚ができなくなる)と、リコらが消滅しかける」があります。
これはいかにも「歴史は変わる」かに見えますが、おそらく実際には「変わらない」と思われます。
根拠としては下記。

①仕掛けたオルーバが「前回の戦いまで遡って敗戦を変えよう」とまでは考えていない。そこまで大がかりにしなくても、過去の人々を攻撃すれば容易に今の戦いに勝てる。
(「リコ夫妻が結婚できないとリコが消滅する」のが事実であれば、パラレルワールド説は否定されるので、時間攻撃が有効になる)
「そこまでしなくても普通に勝てる」とオルーバが考えていた可能性はある(彼はそういう思考をしそうだ)のですが、逆用されたら自分たちにとって致命的な魔法ですから反応が軽すぎる。

②現に歴史は変わっていない。リコが消滅するかのような描写があっても、現に消滅していない以上、「それは起きない」といっても問題ないはず。
朝日奈さんが「歴史を変えちゃった!?」「余計なことをしちゃった!」と慌てる描写もありましたが、彼女たちがタイムトラベルする前から「25年前の創立祭で、リコと名乗る女子に助けられた」エピソードは公開されており、「初めから」そのような歴史だったと思われます。「初め」が何なのかは分かりませんが。

③クシィがこの魔法を必殺兵器と考えていない。時間攻撃は(ムホウにすら太刀打ちできる)切り札だったはずなのに、クシィがそのように捉えている節がありません。

【推察4】
クシィ生存説がにわかに真実味を帯びる。
「クシィは過去に戻ることができる」のだから、「魔法つかい最終話が、クシィにとっては始まりの時間」で、「校長との『再会』のあと、クシィは過去に戻り、校長との学生時代やドクロクシーの生を過ごす」がありえてしまう。

この解釈だと「眷属に踊らされていたように見えたクシィは、実は未来を知っており、大いなる災いの打倒のために、あえてこの道を選んだ」といえます。
ドクロクシーがいたからプリキュアは生まれ、結果的にそれが災いの撃退につながったし、闇の魔法により過去に戻れたからその知識を持ち込めた。
もしそうなら一矢報いるどころか正に決定打。「誰にも知られず、実は眷属を出し抜いていた」「ムホウの紛い物と嘲笑された闇の魔法が、実はムホウを打ち破っていた」は個人的にはちょっと嬉しい。
「ルールを守った(「歴史を変えてはいけません」)魔法が、ルールを守ったからこそ(過去を変えなかったからこそプリキュアが生まれた)、ルール無視のムホウを倒せた」なら素敵だ。

【推察5】
もしやクライアス社が使っていたのも、闇の魔法と同じ技術だったりするんだろうか?

トラウムは36話で「君たちの魔法も科学には及ばない」と発言しています。この際に行ったのは「若返り」。ただ「若返り」は闇の魔法でも可能です(44話)。それどころか超々遠距離からの回避不可攻撃でしたから、むしろ魔法の方が性能が上。まぁ「持続時間や制約、戻せる時間に自信があった」のかもしれませんが、描写を見る限りでは、明確な優位性は見えません。であれば「トラウムは闇の魔法を知らない」と解するのが自然に思える。

【推察6】
「過去」の象徴たるリコさんが「過去」を救ったのだから、「未来」の象徴たる みらいさんが「未来」を救っても良い気がする。
つまり「2019年時点で彼女たちは確かに成人であり、オールスターズ映画等の若い姿は、過去からタイムトラベルして駆け付けている」説。「未来から37話にやってきた」の逆。

これはこれで面白そうな気はするけれど、この魔法の原理は「遥か昔に放たれた星の光の力を使う」というものだそうで、魔法素人ながら私見を述べると「過去には行けても未来には行けなさそう」に思えます。

【推察7】
2で書いたように最終話はどうにかなるとしても、「ドリームスターズ」や「ミルフィーユ」でアラモードと共闘しているのが苦しい。
校長が闇の魔法を使える(とは明言されていませんが、手段はある)のだから、都度都度タイムトラベルしている、または若返りを使っているのかもしれませんが、わざわざそんなことをする理由に乏しそうです。

話をすっきりさせるためにも「(宇佐美さんの主観時間において)魔法使い最終回とドリームスターズの間に、別途 魔法つかい組と出会う」イベントがあったんだと思いたい。その際、

朝日奈さん:「はじめまして!」
宇佐美さん:「え?」「あ、はい!はじめまして!」(ま、まぁ店員さんのことなんて覚えてないよね…)

みたいな微妙なやり取りがあったんだ。
実際、この2チームには微妙な距離感がある。パリでの再会時にも「パティシエのプリキュア」「イメチェン?」等、「知り合いではあるが滅多に会わない」ことが示唆されるやりとりをしています。
なので「いやぁ実は前にお店で会ってたんですよ」「え、どういうこと?」みたいな会話をしてなくても、不自然はない、はず。

というか「ドリームスターズ」が正にそんな感じだった気もする(手元になくて確認できない。買おう)。

【感想】
えみる問題を考えるはずが、クシィ問題に発展しそうなくらい面白い小説でした。
後期EDでそのものずばり「歴史を変えてはいけません」と歌われていることと関連付けたりとか、妄想は色々と広げられそう。

この小説は一人称視点で書かれているのだけど、「はーちゃんの一人称が意外と理知的」なのも新鮮でした。
はーちゃんの普段の言動は、密かに演技だったりするんだろうか…。
あと、小説版でもきっちり「ピンクトルマリン」を放ってきたのに、強固な意地を感じました。何が何でも「ピンクトルマリン」をねじ込んでくる娘。

「ルビーはパワータイプ」と明言されたのも、本編中ではなかったような。サファイアやトパーズは出番なしなのに、ちゃっかり出てくるルビー。愛されてる。

●参考:
HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)

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続)感想:HUGっと!プリキュア 第49話(最終回):愛崎えみるは如何にして研究室に行ったか(2)

2020年02月09日 | ハグプリ最終回考察
以前の考察からの派生。

そもそもの問題は「えみるは何故2030年時点でトラウム研究所に行けたのか」。

えみるはルールーの「未来で待っている」を支えにその後を歩んだと思われますが、彼女の視点では「未来は変えられる」「変えられるが分岐する」「未来は変えられない」等の世界の真理を知りえません。
そのため迂闊なことをすると永久にルールーに会えなくなる恐れがあります。
「待っている」の言葉は、聞きようによっては「余計なことをして再会の未来を妨げないで」ともいえます。

しかも非常に厄介なことに、えみるは「未来を考えすぎる」キャラクターです。
「適当に生きた」「そんなややこしく考えなかった」の逃げが使えません。
ではどうやって、えみるは研究室に行くことになったのか。

 

ひとまず立てた仮説が、

①2030年時点でえみるは死期を悟った。
 2044年まで生存できない以上、ルールーの「待つ」は今この瞬間しかない。

②2030年時点で、このままでは崩壊する未来がやってくることを悟った。
 ルールーに会えなくなるリスクを承知の上で、崩壊を防ぐべく戦うことを決意した。
 研究室に行ったのは今生の別れを告げるため。

③「未来は変わっていない」ことを確信し、2044年に戻ってきたルールーらと合流して戦う決意をした。
 そして「自分は正しくルールーのメッセージを理解した」ことを示すために、30年ルールーに会いに行った。
 30年に会いに行けた理由は、はぐたんの誕生による確信の向上と、世界の危機がいつくるか分からず、これ以上は先延ばしにできないと判断したから。

説①の欠点は、えみるが死んじゃうことです。44年放送のトゥモロープリキュアに出てこれない。
説②は崩壊を阻止できた場合、44年のトゥモローシリーズが始まらない。
失敗した場合、30年~44年を処理するために更なる前提が色々必要になる。

説③が個人的に気に入ったので、結論先行で発展させてみた。

「2030年時点で世界はクライアス社の攻撃を受けていた」
「それにより、えみるは「未来は変わらない(または変わっていない)」ことを知る」
「ルールーの言葉の意味を熟考した結果、「未来で待つ」とは「HUGプリ最終回で44年に戻り、クライアス社を襲撃したルールー(単独変身できない)が、えみるの助けを待っている」と判断」
「確実に合流するために、クライアス社側につくことを決意」
「自分がクライアス社側として、かつての出来事を誘導すれば良い(それが本来の歴史である)と確信したので歴史改変の恐れが消えた」
「HUGプリ最終回のタイミングで研究室に行ったのは、最大のイレギュラー「はぐたんが産まれない」が起きなかったことを確認できたから」

この仮説のメリットは44年シリーズに合理的にえみるを出演させられることです。
つまりはこんな展開。

・トゥモローさんとクライアス社の戦い。
 敵役に、謎の発明家トラウムと、その助手で妙に態度がでかい女性幹部が登場。
・夏頃にトゥモローさん全滅。
 うなだれるトゥモローさん。そこで敵幹部ハリーが裏切り、逃走。
・しかしながらすぐに退路を断たれ、危機一髪。
 あわやのところで現れる例の女性幹部。
 なぜか協力してくれて、逃げ道=タイムホールを開いてくれる。
 「どうして私たちを…?」
 「いいからいいから。みんなによろしく『なのです』」
 (以上、40話の回想シーンの「トゥモローさんが光る」「時間移動」のシーンの間の出来事)
・HUGっとプリキュアへ。
・HUGっとプリキュア編が1カ月ほど続いた後、再び44年。
 未来に戻ってきたルールーと共に、25年の時を経て、もう一度追加戦士枠で参戦するマシェリ。
・謎の女性幹部=えみるに倒されたかに見えたトゥモローさんの仲間も、実は無事。

説①②より前向きだ。見たい。
見たいので結論先行で、この説を前提とした推察を続けてみる。
派生して「HUGプリ」36話37話のオールスターズ回を説明できるメリットがあります。

36話で何故か「魔法つかい」「アラモード」組だけ成長しています。
アニメキャラの年齢は外見だけでは確信が持てないので、実は夢原さんたちも成人していた可能性はあります(※)が、それは横に置こう。それにミラクルさん・ホイップさんの成長は、春映画やアラモード最終話とも矛盾してしまいます。

 

(※「夢原さん異常な若作り」説は、「春日野うららが人気女優になっている」=「未来の話では?」を説明できるので、それほど荒唐無稽でもない。制服着ていた はるはるたちは、同窓会か何かで悪ノリしてたんだ)

これを説明するために
「36話のミラクルさんらは2030年から来ていた」
説を唱えてみる。

「2030年に起きたクライアス社の攻撃」に対し、ミラクルさんらは応戦。その戦いのひとつが36話冒頭。
その後、タイムホール的何かを通り、2019年に戻り、件のオールスターズ話が始まった。
と仮定すれば、ミラクルさんたちだけ育っていた状況を説明できます。

「2030年のクライアス社からの攻撃」は、前述の「えみる研究室問題」の説明のための仮説にすぎず、仮説に仮説を重ねているわけですが、ひとまず整合性を確認してみる。

(1) 36話でジャバ長老は「久しぶりにみんなで会っていたら、トラウムが攻めてきた」と発言しています。
 ポイントは「トラウムが攻めてきた」。「あそこのトラウムという男が」ではなく。

この発言から
「長老にとって、トラウムは初対面ではなく、馴染みのある相手だった」
「HUGプリ組もトラウムを知っている前提」
であることが推測されます。
 
36話以前のHUGプリでは、アラモード組と情報交換している描写がなく、長老のこの発言はやや奇妙です。
まぁ「描写されていないだけで情報交換していた」「長老がボケていただけ」の可能性もありますが。

「長老は2030年から来ていた」「2030年でもトラウムと交戦していた」とするなら、この問題は説明できる。
自分たちが2019年に移動していたことに気づいていなければ、極めて自然な発言です。
「HUGプリ組が若い」ので異常には気づけそうですが、「自分たちと同じく時間攻撃を受けたから」と判断していれば違和感を持てない。
というか、この誤解を誘発するために、トラウムはわざわざ若返らせたのではないかとすら思える。
 
また、長老はこのとき「はぐたん大きくなった」とも発言しています。
長老がはぐたんと出会えたのは、春映画「スーパースターズ」とアラモード最終話。(「オールスターズメモリーズ」は36話の後)

アラモード最終話で、はぐたんは離乳食(を意識したスイーツ)を食べています。月齢6か月ぐらいからありえますが、全員が当たり前に離乳食を作り出したことから、もう少し大きい(食べられるかを疑問に持たない程度に)と思われます。
(実際には、作り出す前に確認を取ったとは思われます。ですが、いちかさんが即座に思いつける程度には明らかに大きかった)

春映画はその後なので、月齢10か月ぐらいでしょうか。
36話時点でのはぐたんは立ち始めているので、1歳ぐらいです。

さてそうすると、長老は2,3か月の乳幼児の差が分かったんだろうか。
分かるといえば分かる。差はデカい。
もしくは「大きくなったなぁ」は決まり文句なので、さしたる意味もなく言ったのかもしれない。

ですが「2030年から来ていた」とすれば、長老の脳裏にあったのは「2030年の誕生直後のはぐたん」であり、それならば「大きくなった」の台詞の自然さが増します(正確には「差が分かるほど異常に大きいのに、その異常さに気づいていない」)。


(2) 36話でシエルは「他にもプリキュアがいる」ことに驚いています。これは明確に「2030年説」に反する。
結論優先で抜け道を探すと、「若返ったことで記憶も巻き戻った(またはトラウムが記憶操作した)」。
ゴリ押しですが、そもそも「普通に2019年から来ていた」としても「魔法つかい」最終回等々と矛盾するので大差ない、と思う。

「魔法つかい」最終回で、女子大生みらいがパティシエいちかと「初めて」遭遇しています。
明らかにおかしい。朝日奈さんが宇佐美さんのことを知らなかったのは「魔法で若返った後遺症(先ほどのトラウムのケースと同様)」で説明がつくことはつきますが、宇佐美さんが朝日奈さんのことを知らないのは困る。

 

そうすると「魔法つかい最終話の朝日奈さんは、知らない内に時間移動していた」とでも解釈するしかない。
数々の魔法が絡んでの出来事なので、起きてもおかしくはない。というか、現に矛盾が起きている以上、何らかの理由を受け入れるしかない。
このこと自体は「2030年説」を証明はしませんが、「若返ったときに記憶が狂う」可能性が示唆されるので、前述のシエルさんのボケ具合の傍証にはなりそうです。


(3) アラモード最終回は本編から1年後の中学3年生。その時点で野乃さんはキラパティを訪問している。
したがって「36話のアラモード組は、普通に2019年から来ていた」とすると、決定的におかしな話になる。

 

この事実も「36話は2030年から」説を直接的には証明しませんが、「普通にそのまま2019年から来ていた」ことは否定されるので、間接的に補強されます。


(4) 30年ホイップさんらは「(同じ30年時点のえみると思っている)19年えみるがマシェリが変身できる」ことに驚愕するはずです。描写はされていませんが、2030年のえみるは、おそらく変身できないはずなので。

この件については、2030年の野乃さんらが、えみるに協力を求めていない(従ってアラモード組もえみると再会していない)とすれば説明がつく。
えみるが変身できない理由はルールーの不在であり、非常に敏感な問題ですから、2030年野乃さんらがボカしたとしても不思議はない。
そのため30年ホイップらは、「30年えみるが変身できない」「30年にルールーが居ない」ことを知らなかった。

そしてこれは「2030年のえみるが、野乃さんらと行動を共にしていない」可能性を示唆します。

但し、オールスターズメモリーズ等を経て、えみるの存在自体は知っているはず。
36話のえみるは、ひまりに対して「この方々はどなた?」と発言しています。
30年アラモード組としては「?」な反応をされたわけですが、この発言の直後にトラウムが襲来してきたので、有耶無耶になったと思われます。
(前述のとおり、時間攻撃の余波による記憶の混乱と思われた可能性も)


以上から、さしあたりの辻褄合わせはできます。
仮にこれが正しければ、プリキュア30周年あたりで、再び「トラウムVSオールスターズ(~15年+16年~30年プリキュア)」が見られるかもしれません。36話37話のもう半分のお話。30年ホイップさんたちが本来やっていた戦い。

初期シリーズを見ていたお子様が30代半ばぐらい。その人らの子供が、ちょうどプリキュア視聴年齢。
「もう一度プリキュアを、今度は親視点で視聴する」のは「36話の裏側の話」に通じる構成だし、「学生を卒業したころに見たオールスターズ。そこからまた人生一区切りついたときのオールスターズ」の流れも綺麗です。
もし実現したら、トラウムさんは約30世代のプリキュアと戦闘した偉大な男として、歴史に名を刻みますね。頑張れ、トラウム。そして再び、えみるに登場の機会を。

●参考:
HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)

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