Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

世界報道写真展2010

2010-07-14 00:40:26 | 展覧会・建築・器
「今あなたが息をしているこの瞬間、世界には数え切れないほどの生があり、
死があり、愛があり、憎しみがあり、喜びがあり、悲しみがあります。
そしてその瞬間を一つでも多く切り取ろうと、シャッターを押し続ける報道写真家たちがいます。
今年も世界128カ国、5847人のカメラマンから、101960点もの作品が世界報道写真財団に寄せられました。
その中から選ばれた約200点の作品から、世界の今が見えてきます。
まだ知らない隣人たちの存在、思いから、どうか目をそらさないでください。」(チラシより)

東京都写真美術館で開催中の『世界報道写真展2010』を見た。
               
会期:2010年6月12日 ( 土 ) ~ 8月8日 ( 日 )
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)

新聞・テレビで報道されて耳にし目にしている世界のニュース、事件、出来事が一枚の写真として展覧会場の壁に固定されているのを見る衝撃。カメラマンの目に写った事実をそのまま切り取った写真のそれぞれが多くを語り、またただ黙ってその向こうにあるものをあぶり出してみせてくれている。そこにある現在の地球に起きていること、真実そして事実。
イスラエル、ガザ地区で起きていることを記事としては読んではいる。しかし、この会場で見たガザ地区を攻撃するイスラエル軍の使用した白リン弾が街の真上で2発空中で爆発する写真を見ると、いかに酷いことがここでは日常的に起きているかを思い知る。今朝の新聞で「女性に石打ち刑 イラン見直しか」という記事を読んだが、石打ち刑がどんな刑なのかをこの展覧会で見たことで、「イラン見直しか」の部分に期待を感じてみたりするのだ。
そしてまた一見なにげない日常の一コマも、実は「なにげない」なんてものはないのではなかろうか、全てに強弱の差があっても何かしらの意味があり、何かしらの意思が働いているのではなかろうかと感じさせられていた。
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