Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

『パリ左岸のピアノ工房』続き

2010-07-22 00:04:29 | 音楽
先日読んだ『パリ左岸のピアノ工房』。この本を読んで以後、ピアノに関する情報にちょこちょこと出会えて何だかわくわくと嬉しい。
プレイエルのピアノに関しては、友人がピアニストの横山幸雄氏が上野学園でのショパン全曲演奏会で使用すると教えてくれた。
そして本の中で現代の名器と紹介されていたイタリアのファツィオーリ。イタリア北部の山の中にあって全て職人の手作業によって生み出されるというこのピアノについての一章は、せちがらい効率と速さを追い求める現代の対極の姿を描いていて、たいそう興味を惹かれた。
この本を読んだ友人がどこかにこのファツィオーリを置いているホールはないかと探したら・・・『仙川アヴェニュー・ホール』に置かれていることを発見!これは、実際に聴ける機会が意外に早くめぐってくるかも!!
など音について色々考えていた時目に止まったのが朝日新聞、月曜日に挟みこまれている7月19日付け『GLOBE』。
ここでは毎号一つのことに絞って特集を組んでいるのだが、この日の特集は『「音探し」の新次元』だった。日常に溢れる様々な音から音楽まで幅広く多角的にそれぞれの音探しをするプロフェショナルな人々の話を掲載していた。音探しとはいっても、それぞれ目的によってそのアプローチも違うし当然のことそれによって導き出される探されるべき音も違っているというのが面白く思わず引き込まれて読んでいた。
と、その5ページめのトップが「ファツィオリ」の記事だったのだしかも、ファツィオリ社長のパオロ・ファツィオリ氏とそのピアノの調律師として日本人の越智晃氏の話が載っていたのである。その記事の中で今年のショパン・コンクールで使用されるピアノのうちの一台としてファツィオリも選ばれ、その調律師として越智晃氏が参加すると書かれていた。
一冊の本を手に取った時から広がっていく世界の不思議さ、面白さを改めて実感している。
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