Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ピアノの音で思ったこと

2013-07-17 00:12:41 | 音楽
ピアノという楽器は持ち歩きができないので、出向いたところに置かれている楽器を弾くことになる。言い換えれば会場に置いてあるどんな楽器であれ、出会って直ぐに「はい、こんちわ~」という感じで弾くことになる。
ま、どこの会場の楽器であれ、どのメーカーの物であれ、どこでもその鍵盤の寸法は同じなので(あ、でも88鍵以上あるっていうのもあるけど・・・、でもそれは鍵盤の数が多くなるだけで、白鍵・黒鍵一つ一つの大きさは同じだから)あまりどうこう思うことはない。ただどんな音がする楽器なのかは、その会場が初めての場合は、一つの賭けのようなもの、もうどきどきだ。
ところでこの間、同じ会場で同じ楽器で、もう何度か弾いてるから大体の音の見当を付けていたつもりでいて「えっ!?」と思ったことがあった。
去年弾いた時と全く音が違うのである。というか同じ様に弾いているのに、全然鳴ってくれないのだ!!このメーカーの楽器はどこでも鳴るんだけどな~、と思いつつ弾いたのだけれど・・・ぼわぼわでもっそりと内にひたすらこもっている。で結局、それまでより蓋を開けたらなんとかなったので、本番もそれで済ませた。それにしても去年までは今回の半分の蓋の開きの状態で全く問題がなかったのに、この楽器にこの1年の間に何があったのだろうかと思ってしまう。かなり使われているらしいホールなので、楽器がお疲れ状態なのか、また、そんな具合で働き詰めだったので十分なメンテナンスをホール側ができなかったのだろうか、とか。しかし、鳴らない楽器は演奏者に過度な負担をかけるものなのだと改めて思い知らされた。
こんな時には持ち歩きできる楽器の演奏者って(あまり大きくなく重くない楽器)いいな、と思ったりする。
コメント (2)
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