Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ポール・ハーシー ピアノリサイタル

2009-10-17 22:52:30 | 音楽
入曽キリスト教会 創立40周年記念『ポール・ハーシー ピアノリサイタル』を先日、武蔵藤沢駅前の武蔵ホールで聴きました。
             
演奏会は『アラン・ホヴァネスの40年間』という副題が示す通り、オール・ホヴァネス・プロでその創作年代順に演奏されました。
アラン・ホヴァネス(1911~2000年)は20世紀アメリカ合衆国の著名な作曲家で、ほぼ500曲の曲を残している、という説明がプログラムに載っていましたが、私は名前を聞くのも、その作品を聴くのもこの日が初めてでした。

プログラムは1930年代、40年代、50年代そして60年代と分けられ、全部で10曲の作品が演奏されました。ピアノ・ソロを中心に、しかしその作品の多様性から演奏形態は様々でピアノ・ソロ、4手連弾、ピアノ三重奏、クラリネット・ピアノ曲は今回はテルミン・ディジュリドゥ・ピアノで演奏され、それぞれの楽器の共演者が舞台に登場し、それも聴いていて楽しかったのでした。
共演:ヴァイオリン:Jonathan Love
    チェロ:Hyun-June Chung
    ピアノ:楠山涛子
    テルミン:Rom Chiaki
    ディジュリドゥ:夏秋文尚(出演順)
ここで繰り広げられたのは新バロック様式、そして世界にある音楽の影響を感じさせる作品群、無拍子、いかにも現代音楽といった感じの音楽へと次々新たなページを聴いているこちらに見せてくれるようでした。風景が見えてくるような繊細さ、また強さと、そして作曲技法の展覧会のような作品など、年代によっての変化もはっきり伝わってきたのも印象に残りました。

さて、この演奏会で楽しみにしていた楽器は・・・これです!!
         
         ♪~テルミン~♪
残念ながら演奏風景は当然のことながらないのですが、この楽器を間近で見られるなんて・・・チャ~ンス!!この棒と丸い輪っかになった空間に目に見えない電気の弦が張られ、ひゅよよよ~ん♪と音が出てくる仕掛けになってました。*テルミン
              
下はディジュリドゥ。チラシによるとオーストラリア大陸の先住民アボリジニの木管楽器となっていますが、この日使われた楽器は樹脂製のようでした。その音は私にカズーの音を連想させました。
            
ところでピアニストのポール・ハーシー氏は入曽キリスト教会創立者であるフレッド・W・ハーシー氏の息子さんで、現国務省上級外交通訳官(チラシより)の任にあり日米を忙しく往き来しているとのことでした。
この演奏会の中では、はるばるアメリカからフレッド・W・ハーシー氏も来日され、メッセージを述べられ、創立当時の狭山の様子など伺えて興味深かったです。
私は友人に誘われて、その昔、近所のアメリカ村にお住まいだったハーシーさんのお宅で奥様のミセス・ハーシーの英会話の教室に通い、その後料理教室にも何度か参加させていただいていたので、この日の会場のそこここで懐かしい顔に出会えたのも、たいそう嬉しいことでした。
コメント (2)
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