Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

万霊節 by R.シュトラウス

2005-12-07 00:00:41 | 音楽
「万霊節」とは、時期外れな!と思われるかもしれませんが・・・好きな歌曲なんで。

キリスト教でいう万霊節は日本で言うお盆のようなもので、11月1日(この日の前夜祭がハロウィン)、この日には亡くなった人の魂がこの世に舞い戻ってくるといわれています。

来週、木曜日の本番で弾く曲の中に R.シュトラウスの「万霊節」(Allerseelen)があり、この曲2ページの短い作品なのですがとにかく美しいのです!彼の歌曲の中では一番好きかな。

詩はH.ギルムによるもので、音楽と詩が呼応しあって透明で清純な世界が眼前に繰り広げられるって感じです。

詩の内容は、テーブルに花を飾り赤い花を持って愛を語り合いましょう、手を取りその甘いまなざしを私に投げかけて、かつての五月の日のように・・・。今日は亡き人の魂が帰ってくるという万霊節の日。ああ、もう一度この胸に帰ってきて!!かつての五月の日のように。(すごい意訳ですが、言いたいことは伝わったかしら?)

亡くなってしまった愛する人にもう一度会うため「万霊節」にその墓を訪れる残された恋人の切ない思いが胸を打ちます。

そういえば、日本にはお盆についてこういう思いを歌った歌はあるのかしら?お盆といえば・・・
♪もりもいやがる、盆からさきにゃ~♪(竹田の子守歌)
これは子守りの心情だし・・・
♪去年のあなたの思い出が~♪(精霊流し)
これはなんとなく1対1の関係がぱっと頭に描きにくいなぁ。

おっとつい、脱線してました
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする