Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ヴェニスの商人

2005-12-03 00:15:36 | 映画 あ行
        公式サイト

2004年/アメリカ・イタリア・ルクセンブルグ・イギリス合作/130分

監督・脚本:マイケル・ラドフォード
キャスト:アル・パチーノ(シャイロック)
     ジェレミー・アイアンズ(アントーニオ)
     ジョセフ・ファインズ(バッサーニオ)
     リン・コリンズ(ポーシャ)

予告編に続く本編はこれでした。
高利貸しのユダヤ人シャイロックが正義の裁きを受けてぎゃふんとなるみたいな印象を持っていたのだが・・・。
全然違う!お金は持っているけれど、ユダヤ人という理由でゲットーに押し込まれ蔑まれて生きてゆかねばならない民族としての悲劇にたった一人の娘に裏切られる悲劇も背負うシャイロック。それに比べて、アントーニオ、バッサーニオのお気楽な事!あんまりシャイロックが気の毒で最後には「あんたら、そこまでやるのかよ!」と憤慨している私だった。特に「改宗」させるというのは、これは彼に「死ね」というのと同じだと心が冷え冷えする。あのあと、彼は生きていけたんだろうか。
なんて思わせるアル・パチーノをはじめとする俳優陣。そして時空を超え、眼前に16世紀末のヴェニスが広がる。衣装・音楽全てが豪華で楽しめたそういえば、一回だけちらっと映ったリコーダーがバロックリコーダーだった、気がするが確信が持てない。

ところでジョセフ・ファインズにお目にかかるのは「エリザベス」「恋に落ちたシェークスピア」に続いてこれが三作目。このあたりの時代がお得意なの?なんて思ったりして・・・。
コメント (16)
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