Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

巴里の恋愛協奏曲

2005-06-29 21:07:05 | 映画 は行
蒸し暑いですね。今日は声楽のレッスンの伴奏でした。ふと思ったのは、イタリア人の作曲家って名前の終わりが「i」の母音で終わる人が多い、ということ。トスティ、プッチーニ、ヴェルディ、ベッリーニ、ロッシーニ、スカルラッティ、カッチーニ、モンテヴェルディ、フレスコバルディ・・・etc.etc.へえ~!!
と、そんなことを考えている頭を切り替えようと、ノリのいいDVDを見ました。

「巴里の恋愛協奏曲」
原作は1925年にパリでロングラン・ヒットを記録したアンドレ・バルド作の傑作オペレッタ「Pas sur la bouche!」を映画化したもの。監督は巨匠アラン・レネ。(82歳!です)

1925年、パリ。美しいジルベルト(サビーヌ・アゼマ)は実業家の夫ジョルジュ(ピエール・アルディティ)と理想的な結婚生活を送っているのだが、彼女には秘密があった。初婚だとジョルジュが思い込んでいる妻のジルベルトはエリック(ランベール・ウィルソン)というアメリカ人男性との離婚歴があったのである。夫は妻の貞淑を信じて疑わず、そんな事は夢にも思わない。ところがこともあろうにそのエリックはジョルジュの仕事の取引相手として偶然にも再び彼女の前に現れる事となる。一方新進の芸術家シャルレ(ジャリル・レスペール)もジルベルトに想いを寄せていた。いつか彼女を振り向かせたいとその機会を狙っている。そしてそのシャルレに密かな恋心を抱くのが若い魅力に溢れたユゲット(オドレイ・トトゥ)、彼女の恋心はつのる一方。この入り組んだ恋愛模様の結末は・・・?

見たかったのだが、劇場では見損ねた映画。軽いミュージカルというふれこみだったのだが、原作はオペレッタで、しかも1925年当時のパリで大ヒット・ロングランしたものだそうである。
1925年当時のパリはこうであったのであろうと思わせるような、何ともいえずゴージャスな感じが全編に漂い、セット・衣装など目にも耳にも心地よい。まあ、話の展開も流れる音楽もあくまで「軽く、おしゃれに」をモットーに作られているような感じであるが、本来オペレッタとはそういうものであろうと思うし、多少「そ、そんなあ」、という強引なまでのハッピー・エンドへのもっていき方も、オペレッタならではと思えば納得してしまう。それこそ、軽いノリで楽しめました

しかし、この映画「オドレイ・トトゥ」を主役として全面に押し出しているが、「サビーヌ・アゼマ」が主人公としか思えなかったな。けっさくだったのは「管理人フォアン夫人」。随分男っぽく見える女性だなあ、年配になると女性も男性もあまり変わらないと思って見ていたが、なんとこの俳優はセザール賞助演男優賞を受賞したダリー・コール(男!)だった
コメント (2)
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