Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

深草アキ「秦琴の世界」

2005-06-01 00:29:01 | 音楽
5月29日(日)、午後2時、桐朋学園ポロニアホールにおいて開催された
<深草アキ「秦琴の世界」>を聴く。

プログラムは下記の通り。

沙羅の糸/月の砂漠
お話「秦琴と胡弓は実は遠い親戚なのです。」
        <休憩>
烈/晴れのち晴れ/山百合一輪川に流せば/
五木の子守唄/三世の旅人/星の大地
           (ゲスト/二胡:ジャー・パンファン)

パンフレットによると、秦琴とはインターネットで検索すると深草氏の名と共に「2000年以上の歴史を持つ、馬上で奏でられる事を主とした楽器。現在、中国では専門に演奏する人は少なく・・・」と出ているそうだ。
その形態は6弁の花のような桐の板が張られている胴にまっすぐなフレットのある棹がついた3弦の楽器である。

(シルクロードを旅する馬上で嫋嫋と響いている様を想像すると、何か広々した心持ちになってくるではないか)

深草アキ氏は「ファー・イースト・ファミリーバンド」のベーシストとして活躍し、「もっとストレートに自分の音楽を表現できないかと模索していて、町の古民具市で天啓のように秦琴と出会った」そうだ。それ以来、日本でもまた世界においても、ただ一人の秦琴奏者として活躍しているとのことである。

初めて聴いた音色だったが、秦琴とは時に激しく、時に囁くようにと自在に響く楽器であった。それは勿論、深草氏が演奏したからこそ、なのだけれど。そこには彼自身の言葉で直に語られる独自の世界が繰り広げられていて、それを堪能することができた。私が心に思い描いた情景は・・・。
コメント
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