2015年/メキシコ・アメリカ合作/100分
原題:Cartel Land
監督:マシュー・ハイネマン
製作:マシュー・ハイネマン、トム・イェーリン
製作総指揮:キャスリン・ビグロー、モリー・トンプソン
「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督が製作総指揮を手がけ、2006年から続くメキシコ麻薬戦争の最前線をとらえたドキュメンタリー。メキシコ、ミチョアカン州の小さな町の内科医ホセ・ミレレスは、地域を苦しめる凶悪な麻薬カルテル「テンプル騎士団」に対抗するべく、市民たちと蜂起する。一方、コカイン通りとして知られるアリゾナ砂漠のオルター・バレーでは、アメリカの退役軍人ティム・フォーリーが、メキシコからの麻薬密輸を阻止する自警団「アリゾナ国境偵察隊」を結成。2つの組織は勢力を拡大していくが、やがて麻薬組織との癒着や賄賂が横行するようになってしまう。若き映画監督マシュー・ハイネマンが決死の覚悟で取材を敢行し、メキシコ社会の実態を明らかにしていく。~映画.comより
「正義が揺らいでも 悪は揺らがない」とチラシに書かれている。
まさに、観ていて段々何が正義で何が悪かわからなくなってくる、その境界が非常に曖昧になってくるのが怖い。
正義と悪、といった単純なくくりはここになく、そこにあるのは一度落ちたら上がれない蟻地獄に落ちた蟻のような、底なしの狂気。
それが今現実にアメリカ・メキシコ国境で起きているということをまざまざと知らされて身震いする。
そして、今や世界にそうした狂気が蔓延していることにぞっとするのだ。
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