「自衛官人権ホットライン・・・」で紹介された「平時における自衛官のいのちにからむ陰湿な状況」の存在。
当たり障り大いにありを承知のうえでの心情吐露、ご寛容のほどをと願い上げて。
いかに取り繕うとも、「勝たねばならぬ」組織。しかし、「勝つか負けるか」の修羅場に臨むことなく、ひたすら「戦力の涵養」に励む日々。これが一般の公務員であったなら、大向こうから「税金泥棒!」の声がかかるのは必定。しかし 有りがたい事には、「平穏無事のしるし」との鷹揚この上ない一言で不問。日々の訓練に勤しむ。
彼らは、いつの日か きっとお役に立つ日が来るはずと、本気で思っているのだろうか。30万人近い人々が集うこの組織の構成員は、皆 屈強。これらの人々が 平たく言えば、あたら人生の最盛期を無為に終えて行く。人間の無駄遣いと言ってもいいこの図が延々と続いて来ている。戦闘服に小銃を持ち行進する隊列。決してこの隊列に加わることのない壇上に立つ満足そうな顔に、かしら右。
このような光景を目にするたびに、言いようのない悲しみがこみ上げてくる。嗚呼、この人たちの人生!と。
このような組織存置の必要を、口を開けば「わが国を取り巻く環境の変化・厳しさの増大」に置く。そして際限のない装備増強較べに励む。勝たねばならない組織だから、それは「当然の措置」として容認されるのだろう。だが、装備増強は誰によってもたらされるのか。そしてその費用の負担者は誰なのか。
売りっぱぐれ・取りっぱぐれのない、笑いの止まらない商売に相好を崩しているのは誰か。オスプレイをまとめ買いするとか、地雷原をダメージを受けることなく走破できる戦車を開発するとか・したとか。潜水艦の性能アップを売りにするとか。
武器があるからそれに頼った愚行が後を絶たぬ。「積極的平和」とは、そういうものを取り除いていくことによってもたらされるものだと考えることは出来ないものなのか。
「割のいい就職」とか「割のいい金儲け」とか。そういう次元のものとは縁を切っての、真の平和な共助・共生社会構築へ「積極的」でありたいものです。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山