老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

石原都知事の定例記者会見

2011-08-07 14:20:05 | マスコミ報道
東京新聞8月6日付、「石原(都)知事・会見ファイル、5日発言」から転載いたします。
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タイトル「発電PT発足」~東電しゃしゃり出ないように~

記者;天然ガス発電所の建設に向け、庁内にプロジェクトチームができた。
都知事;百万キロワットの発電所を早く作らなけりゃいけない。(環境)アセスメントなんか結構時間がかかる。どんどん迅速に行おうと思っています。その電気をどういう対象にどう配電するかはこれからの問題。
相変わらず東電がしゃしゃり出てきて、電気を配ったら、これだけ払えって、せっかく作った電力のコストの上乗せにならないように、国全体がエネルギーの民営化の時代になったっていうことを踏まえてね、法律の改正なりを考えなくちゃいけないと思っています。

記者;終戦記念日が近づいてきた。知事は靖国神社参拝を今年も決意しているのか。
都知事;終戦記念日じゃなくて敗戦記念日。日本人は何で敗戦を終戦っていうのかね。こんなレトリックでごまかしたってしょうがないんだよ。決意じゃない。当たり前のことで行くんだよ。私にとってはルーティンだ、人生の。

記者;防災訓練は継続が大切だ。
都知事;訓練も意味があるものとないものがる。新劇の舞台のセットみたいなのつくって、それを燃やして消火したって何の役にも立たない。一種のショーみたいなことやっても意味がない。まずは自助。
 私も(阪神大震災の後)枕元にスニーカーと懐中電灯を置いておいたけど、そのうちどっかいっちゃったんだよな。この間の地震で反省して、また探し出して枕元に置いてますがね。やっぱり日本のような危険な条件にある国民が、それを心得て、心の準備をすることが必要。

記者;子ども手当の修正案が決まった。知事は以前から、ばらまきと批判してきた。
都知事;基本的には還流しない金だよね。もっと戦略的なマクロな観点で金を使わないと。その場の人気取りになっても、手当をもらう家庭にとってだって、結果としてはいいことにならないと思います。
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いつも定例記者会見の記事を読んで思うのです。この人の不思議なところは、記者が「都知事として」問うているのに、何故か国家論や自論を展開する点です。都知事として靖国神社参拝を問われているのに「~当たり前のことで行くんだよ。私にとっては~」とか、都民ではなく「国民」を連発する。

記者の質問が国と東京都との問題に関わると、得意げに熱弁をふるう。都政の問題や不祥事に質問が及ぶと「役人のバカなやつらが」とか「くだらん質問をするな」と、責任者・都知事が批評家になる。

防災訓練に至っては、都知事主導で自衛隊や在日米軍を巻き込み、派手なパフォーマンスを行っていました。予算がないのか不協和音なのか、それが継続できないことを突かれると、既存の防災訓練は「何の役にもたたない」と、なじる。地道に活動してきた警察・消防の人たちは怒っていることでしょう。

そんなに国家を憂うのならば、さっさと都知事を辞めて国政に戻ってください。アナタは「日本の首都・東京の知事だ!」と自負しているのでしょうが、47都道府県の一知事に過ぎないことをお忘れなく。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助
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高校野球の開会式を見て

2011-08-07 07:50:12 | 社会問題
6日から甲子園球場で夏の高校野球が始まった。開会式を観ていていつも気になることがある。先ず入場行進で手足を高く挙げての軍隊式の行進である。もう少し自然な歩行に変更はできないものだろうか、だんだん自衛隊の行進に似てきているような気がする。

次は行進に使われる曲はいつものとおりであるが、今年はちょっと編曲されているように聞こえた。この行進曲は同じメロディが何回もリピートされるが、今年はその途中に神宮外苑での学徒出陣の際に使われた行進曲のメロディの一部が僅かに編曲転用されているように聞こえたのであるが気のせいであろうか。
http://www.youtube.com/watch?v=cGDN8LBawoM

最後は国家「君が代」の起立斉唱である。過去に何回も春夏の高校野球の入場式を見に甲子園に行ったことがあるが、以前は観客に向けた起立斉唱協力の場内アナンスは無かったと記憶している。

国旗国歌法が制定されてからあらゆるスポーツ競技の開会式で「スタンドの皆様も起立脱帽にご協力下さい」と場内アナウンスがされ始めたように思う。いつかは「協力」ではなく「起立脱帽して下さい」の命令調のアナウンスになることは時間の問題ではないかと思っている。知らず知らずのうちに国民はあらゆる場を通して感化されていくのであろう。

余談ながら上記に言及したのは、国歌そのものの必要性は否定しないが、天皇主権の大日本帝国憲法下の国歌「君が代」が国民主権の国体になっても同じというのは、昭和天皇の戦争責任を思う時に違和感を覚えるからである。

「護憲+BBS」「芸能・スポーツの行政、運営への感想」より
厚顔の美少年
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