16日の朝日の社説で、『首相は気負いすぎだ』という見出しで安倍首相のNATI本部での演説を取り上げています。http://www.asahi.com/paper/editorial20070116.html
首相は、『日本とNATOの関係は「新たな段階へ移行すべきだ」と協力の拡大を呼びかけ』て、いくつもの具体的提案をしたそうですが、見逃せないのは、自衛隊の海外派遣で前向きな姿勢を強調し、「日本人は国際的な平和と安定のためであれば、自衛隊が海外での活動を行うことをためらわない」と述べたということです。
『自衛隊はカンボジア以来、国連平和維持活動など海外でも活動してきたが、イラクへの派遣には憲法上の疑義があり、アフガニスタンには出していない。「海外派遣には、熟慮すべきさまざまな条件があるし、国会の承認を要する場合もある。
防衛省の発足や自衛隊の本来任務に海外活動が加わったことで、首相は舞いあがってしまったのか。日本の原則をもっと落ち着いた表現で語るべきだった』と社説は述べています。
首相演説の背景にはアメリカへの配慮があるのだろうが、『欧州側には、米戦略に引っ張られNATOの役割が際限なく広がることへの警戒感』もあってかもっと慎重で、『欧州出身のNATO事務局長は首相との共同記者会見で、「北東アジアへのNATO軍の展開はあり得ない」と明言した』といいます。
NATO本部で日本の首相が演説したのは初めてということですが、幼稚園児が大人の前で胸を張って、あれもします、これもしますと言っている、国辱的な場面を想像してしまいました。
「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
松林
首相は、『日本とNATOの関係は「新たな段階へ移行すべきだ」と協力の拡大を呼びかけ』て、いくつもの具体的提案をしたそうですが、見逃せないのは、自衛隊の海外派遣で前向きな姿勢を強調し、「日本人は国際的な平和と安定のためであれば、自衛隊が海外での活動を行うことをためらわない」と述べたということです。
『自衛隊はカンボジア以来、国連平和維持活動など海外でも活動してきたが、イラクへの派遣には憲法上の疑義があり、アフガニスタンには出していない。「海外派遣には、熟慮すべきさまざまな条件があるし、国会の承認を要する場合もある。
防衛省の発足や自衛隊の本来任務に海外活動が加わったことで、首相は舞いあがってしまったのか。日本の原則をもっと落ち着いた表現で語るべきだった』と社説は述べています。
首相演説の背景にはアメリカへの配慮があるのだろうが、『欧州側には、米戦略に引っ張られNATOの役割が際限なく広がることへの警戒感』もあってかもっと慎重で、『欧州出身のNATO事務局長は首相との共同記者会見で、「北東アジアへのNATO軍の展開はあり得ない」と明言した』といいます。
NATO本部で日本の首相が演説したのは初めてということですが、幼稚園児が大人の前で胸を張って、あれもします、これもしますと言っている、国辱的な場面を想像してしまいました。
「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
松林