3連休の初日は大阪も雪景色でした。それでも少し職場に立ち寄って、やりかけの仕事に目途がたつと、遠回りをして帰途につきました。雪化粧した中之島界隈や大阪城が夕闇の淡い世界にぼんやりと浮かんで見えました。幻想的な風景でした。
こんな雪の降る寒い夜は、熱燗を楽しみながら、柳田國男の『遠野物語』を紐解くのがよく似合います。遠野出身の佐々木喜善からの聞き書きをもとに明治43年に著したものですが、その地方の民話、昔話です。それで思い出すのは、田舎の実家のお隣にお住まいだった90歳代のお爺さんとお婆さんのことです。時々、声をかけられて、お茶(抹茶)のお相手をさせられました。今思えば子供たちが独立し夫婦2人だけになって寂しかったのでしょう、時には夕食を御馳走になることもありました。そんなとき、お爺さんは、1合ほどの熱燗を楽しみながら、お得意の昔話をしてくれました。八岐大蛇の話に始まって、あとは、どこそこの谷で起きた侍の戦いで小川が血で真赤に染まった話、隣町のどこそこであった幽霊の話、果ては小さい頃隣町の親戚に独りで出かけたとき、帰りの夜道に一つ目小僧に出くわしたこと、などなど。どこまで本当のお話なのかは定かではありませんが、子供の頃は信じ込んでしまいましたから、100㍍ほど先の我が家がずいぶん遠くに見えて、全速力で走り帰ったことが何度もありました。いま思えば、古き良き時代の思い出です。
で、今朝はといえば、ド、ド、ドドーンという物音で目を覚ましました。2階の屋根からの「雪ずり」の音です。田舎にいた頃は、大量の雪が大屋根からずり落ちるのを何度も体験していますが、ここ大阪で、こんな経験をするのは初めてでした。たかだか7㌢程度の積雪でも屋根に積もった雪がずり落ちるわけですからずいぶんな量ではあります。それに高さがありますから「ドッスーン」ときます。覗いてみると、背の低い庭木がいくつか折れ曲がっていました。
きょうは、NHK・FM放送「20世紀の名演奏」を聴きながらのブログ更新でした。曲目は、エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の演奏で、グラズノフの「舞踊音楽“四季”」、リムスキー・コルサコフの「組曲“サルタン皇帝の物語”」プロコフィエフ「交響組曲“道楽むすこ”」でした。これまた寒い国の音楽でした。
こんな雪の降る寒い夜は、熱燗を楽しみながら、柳田國男の『遠野物語』を紐解くのがよく似合います。遠野出身の佐々木喜善からの聞き書きをもとに明治43年に著したものですが、その地方の民話、昔話です。それで思い出すのは、田舎の実家のお隣にお住まいだった90歳代のお爺さんとお婆さんのことです。時々、声をかけられて、お茶(抹茶)のお相手をさせられました。今思えば子供たちが独立し夫婦2人だけになって寂しかったのでしょう、時には夕食を御馳走になることもありました。そんなとき、お爺さんは、1合ほどの熱燗を楽しみながら、お得意の昔話をしてくれました。八岐大蛇の話に始まって、あとは、どこそこの谷で起きた侍の戦いで小川が血で真赤に染まった話、隣町のどこそこであった幽霊の話、果ては小さい頃隣町の親戚に独りで出かけたとき、帰りの夜道に一つ目小僧に出くわしたこと、などなど。どこまで本当のお話なのかは定かではありませんが、子供の頃は信じ込んでしまいましたから、100㍍ほど先の我が家がずいぶん遠くに見えて、全速力で走り帰ったことが何度もありました。いま思えば、古き良き時代の思い出です。
で、今朝はといえば、ド、ド、ドドーンという物音で目を覚ましました。2階の屋根からの「雪ずり」の音です。田舎にいた頃は、大量の雪が大屋根からずり落ちるのを何度も体験していますが、ここ大阪で、こんな経験をするのは初めてでした。たかだか7㌢程度の積雪でも屋根に積もった雪がずり落ちるわけですからずいぶんな量ではあります。それに高さがありますから「ドッスーン」ときます。覗いてみると、背の低い庭木がいくつか折れ曲がっていました。
きょうは、NHK・FM放送「20世紀の名演奏」を聴きながらのブログ更新でした。曲目は、エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団の演奏で、グラズノフの「舞踊音楽“四季”」、リムスキー・コルサコフの「組曲“サルタン皇帝の物語”」プロコフィエフ「交響組曲“道楽むすこ”」でした。これまた寒い国の音楽でした。
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