心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

LPレコードに癒し求める

2007-03-18 10:09:54 | Weblog
 愛犬ゴンタを連れた早朝散歩のときには、寒そうな雲が空を覆い、春分の日を前にして珍しく花びらのような雪が舞っていました。それから数時間が経って、いま、私の部屋の窓辺には明るい春の陽がさし青空を眺めることができます。
 そんな清清しい休日の朝、チャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調作品64を聴きながら、いま、ブログの更新をしています。実はこのLPレコード、きのう気分転換に大阪・梅田にでかけた際に入手したものです。以前から探していた、エフゲニ・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。私が10歳の頃の1960年11月にウィーンで演奏されたものです。カートリッジはMC型のDENON DL-103を使用していますが、特に第四楽章は他の指揮者の演奏に比べて意思の強さを感じさせる素晴らしい演奏でした。
 きのうはJAZZピアノのLPも手に入れました。キース・ジャレットの「ヨーロピアン・コンサート」。3枚組で1,800円でした。箱の帯に書かれた「風になる。鳥になる。そして大地に還る。ピアノのなかの全世界」という表現が気に入りました。こちらは1981年の初夏の録音です。社会人になって8年目を迎えた時期の演奏ということになります。昨夜は、SHUREのMM型カートリッジN97xEで、このLPを楽しみました。
 年度末という気ぜわしい時期を迎えたうえに、この4月、4年ぶりに新しい職場(部署)に変わることになったので、最近少し落ち着きがありません。仕事の重さになんとなく幼稚な拒否反応が見え隠れします。そのためでしょうか、ここ数日間は、遅めの夕食を終えたあとの30分ほど、JAZZのピアノ曲を聴いて、自分を慰めたり、気を取り戻したり、元気をいただいたりしています。それも、ビル・エヴァンスやキース・ジャレットといった、どちらかといえば「都会」の風景を感じさせるソロピアノ曲を好んで聴いています。このあたりになると、クラシックとJAZZの境界が見えなくなってくるから不思議です。そして思い直したようにビジネス鞄の中から書類を取り出す。そんな日々が続いています。
 と、ここまで書き上げて、もういちど窓辺に目をやると、えぇ??、お空はまたもやどんよりとした曇で覆われ、寒そうな風景が飛び込んできました。きのう、駅前第二ビルの付近を通りかかったときには、数本の桜が満開だったのに....。お天気の方も、季節の変わり目をむかえて落ち着きがなさそうです。
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