心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

備えあれば患いなし

2024-09-06 10:59:22 | Weblog

 迷走した台風10号は全国各地に雨と風の被害をもたらしました。その1カ月前には日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し南海トラフ地震情報(巨大地震注意)が発表されたばかりです。3日には大阪府下全域を対象にした防災訓練「大阪880万人訓練」があり、何通もの緊急速報メールが届きました。なんとなく自然災害への恐怖と備えを考えるようになりました。

 我が家も簡単な防災グッズは用意しているのですが、停電により家族に安否を知らせる手段が寸断されるのは避けたい。そんな思いから先日、ソーラーパネル付き充電器なるものを購入しました。スマホに11回、パソコンに2回程度充電できるコンパクトなものですが、スマホやPCに飼いならされているシニアにとっては「備えあれば憂いなし」....。
 台風一過。暑さは残るものの心なしか「涼しさ」を感じるようになったところで、この夏たくさんの実が採れたゴーヤの蔓を処分しました。その翌日、テキストを片手に野菜の種蒔きをしました。ガーデンレタスミックス、ラディッシュ、小松菜の3種類です。広い畑があるわけではないので、今回はプランターで栽培しようと思っています。早くも2日後には発芽しました。間引きをしながらしっかりした苗を育てていくことになります。
 このほか園芸店で元気そうなブロッコリーの苗を2本連れて帰りました。ついでに以前から気になっていた柚の苗木もお連れしました。これで、すべての物流が止まっても数日間ぐらいは生き延びることができるでしょうか(笑)。そうそう、今年もたくさんの実がなった庭の無花果。ことし最後の実を収穫しました。

 話しは変わりますが、先日、東京に暮らす姪から久しぶりにメールが届きました。甥と一緒に母親(私の姉)のお墓参りに行って来たそうで、急に叔父さんと話がしたくなったと。
 姪と言えば、子どもの頃(学生の頃)の面影しか浮かんで来ません。私と7歳しか違わないので相応の年齢なのに、数年前に会ったときもお婆ちゃんではなくいつもの姪でした。返信メールでは、今でも「〇〇ちゃん」と呼んでいます。
 姪はご主人の仕事の関係で、長くオーストラリアのパースで暮らしていました。その頃にヨガ教室に通い始め、それをきっかけに時々インドにまで修行に出かけるようになりました。帰国後は一端のインストラクターとして東京を拠点に全国各地で指導していました。最近、ネットで見かけないと思ったら、今は一線を退き、近くの子ども食堂のお手伝いをしているとか。姉が後年、スポーツジムに通いながら介護施設のボランティアをしていたので、親子ともなんとなく似たような道を歩んでいます。この夏にはご主人と北欧旅行を楽しんできたとか。幸せに暮らしていることを知り安心しました。

 心の中には遠い昔の風景が鮮明に浮かんでくるのですが、最近、目が見えにくくなり、本を読むときは、ついつい眼鏡を外してしまいます。数カ月前にメガネ屋さんでレンズを新調したのですが、一向に改善の兆しはありません。周囲には白内障の手術をされた方が多く、そろそろ私の番かなあと思いつつ、先日思い切って5年ぶりに眼科に行きました。
 ずいぶん待って診察、ついで瞳孔を広げる目薬を投与して再度診察。先生曰く「前回より白内障は進んでいますが、今すぐに手術するほどでもありません。希望するなら手術をしても良いですがどうなさいますか」と。親からいただいた身体ですから無闇に痛めつける必要もないだろうと、見えにくさは当分我慢して1年後に再検査をすることにしました。
 この日、病院には多くの患者さんがお見えになっていましたが、眼科を受診する方々の多さには驚きました。同じ世代の方々ばかりです。歳相応の病気なんでしょうか。目が弱ってくると、本を読むのが難儀になります。時々窓を開けて遠くを見つめるようにはしていますが、遠方を見るときの筋肉と近くを見るときの筋肉がうまく連携できていないような気もします。これが老化ということかもしれません。いましばらくこんな状況が続きそうです。
 瞳孔を広げる薬の投薬の影響なんでしょうか、病院を出ると眩しく、街の風景が真っ白に見えました。人間の身体の不思議を思いました。

 9月に入って、NPOの仕事もほぼほぼ目途が立ちましたので、この週末は白浜温泉に行ってひと休みです。

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