心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

徳島県那賀郡那賀町からの贈り物

2020-11-13 13:32:21 | Weblog

 居間の壁に掛けているネジ巻き時計は、結婚のお祝いに職場の方々からいただいたものです。以後44年間、休むことなく何事もなかったように時を刻んでいます。その傍らにルノアールの複製画「アンリオ夫人」が飾ってあります。結婚35周年の秋に京都市美術館で開かれた「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」で、夫婦そろって一目惚れした作品でした。40周年を迎えた秋には、ドイツ・オーストリア2カ国周遊の旅にでかけました。フランクフルト、ケルン、ハイデルベルク、ミュンヘン、ザルツブルグ、ウィーンを巡りました。リタイアした直後のことでした。
 
今夏、私は古希を迎えました。時の経つのは本当にあっという間の出来事のようでもあります。残された人生を大事に生きていきたいと思っています。 先日、家に帰ると私宛にレターパックが届いていました。送り主は徳島県那賀郡那賀町とあります。..........思い出しました。無料で学べるオンライン講座「gacco」の「なかなかいいいなか きてみんで徳島県那賀町」講座で成績優秀者(笑)に送られる修了証でした。なんと地元特産の杉の板に印字されています。既に紙の修了証はネットでいただいていましたが、こんな素敵な修了証がいただけるなんて感激です。
 ほかに、地元のブランド杉「木頭朱杉」でつくった五稜箸、記名入りです。ヒノキで作ったオリジナルコースターまで入っていました。部屋に木の香りが漂います。那賀町の特別な
計らいです。
 この講座は、徳島県那賀町の「自然」「伝統文化」「仕事」「アクティビティ」「食」について学ぶもので、5月中旬から7月にかけてネットでお勉強をしました。毎回、簡単な小テストがあり、得点率60%以上が修了条件です。コロナ第一波の自粛生活のなかで、ほっとする時間を私に与えていただきました。
 徳島県那賀町は、第21番札所・太龍寺から22番札所・平等寺に向かうとき、その近くを歩いたことがありました。農村舞台の人形浄瑠璃が盛んなこの地域、23番札所・薬王寺に向かう途中では、日和佐木偶人形館のお婆さんに「おうどんがあるから食べていきなさい」とお接待をしていただいたことがありました。
 オンライン講座「gacco」で、私はこれまでに6講座の修了証をいただきました。来月からは「京都からおくる日本史研究の最前線」を受講する予定です。

 そんなことを考えていたら、急に「歩き遍路」に出かけたくなりました。次回は78番札所・郷照寺からスタートですが、コロナで休業中だった国分寺界隈のお宿に電話を入れると、営業は再開したけれども主人が数日前に骨折して現在お泊りいただけないのだと。この界隈はお宿が少ないので、ネットで探してやっと予約完了。ということで、12月4日から6日までの2泊3日で、85番札所・八栗寺まで巡ることにしました。2軒目の宿も確保、帰りの高速バスチケットも予約完了です。晩秋の四国を堪能してきます。
 今週はもうひとつお楽しみができました。この11月10日に84歳をお迎えになった舘野泉さんの演奏生活60周年ピアノ・リサイタル「悦楽の園」のチケットを手に入れました。先日、先行予約(抽選)に申し込んでいたところ、昨日になって当選のお知らせがありました。来年2月23日、ザ・フェニックスホールです。初めて伺うホールです。

 舘野さんのレコードとCDはずいぶん聴いてきました。いつもはフィンランドにお住まいですが、コロナの関係でこの一年出国できず日本にいらっしゃるようです。
 こうして、所々にマイルストーン(里程標)を置きながら老後の生活にメリハリをつける。まだまだ現役時代の癖を引きずって暮らしています(笑)。きょうは舘野泉さんのCD「村の教会(シベリウスピアノ名曲集)」を聴きながらのブログ更新でした。

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