心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

紅葉の風景にほっとひと息 ~ 亀岡、醍醐寺、大阪城

2020-11-20 14:12:57 | 旅行

 週の半ばに定例的な用事が集中している反面、週末から週明けにかけては比較的のんびり過ごしています。その間にシニア夫婦はお互いに好き勝手なことをして過ごすのですが、先週の金曜日になって家内が急に言い出しました。「京都・亀岡に行ってみない?」「京都丹波KAMEOKA夢ナリエを見に行こう」と。でも、お宿はどこも満員です。ほぼ諦めかけたとき大手の旅行サイトには登場しない個性的なお宿に一部屋だけ空いているのを突き止めました。
 亀岡は京都駅から快速電車で30分足らずのところにあります。学生の頃には、何度か、この山陰本線(嵯峨野線)を走る夜行列車に乗って帰省した記憶があります。明け方近くに山陰海岸べりを物悲しい汽笛を鳴らしながらひた走る風景が遠い遠い記憶の彼方にあります。
 亀岡の駅に降り立ったのは今回が初めてでした。以前、亀岡に京都スタジアム(SANGA STADIUM by KYOCERA)が完成したという新聞記事を見たとき、「なんで亀岡に」という素朴な疑問をもったことがありますが、実際に来てみて京都の通勤圏内であることが分かりました。この日も京都府高校サッカーの試合が開かれていて、地元テレビ局が中継をしていました。
 まずは駅の観光案内所で話を伺いました。なんと「京都丹波KAMEOKA夢ナリエ」は一週間後の11月21日から開催されるのだとか。愕然。次に紹介されたのが京都スタジアムの一画で開催中の「麒麟がくる 京都亀岡大河ドラマ館」でした。さっそく覗いてみました。地元の実行委員会が主催する催しでしたが、ずいぶん力の入った内容で、団体客を含めて大勢の観光客がお越しになっていました。
 昼食のあと、亀岡市文化資料館、明智光秀が本能寺の変の際この地から出陣したとされる丹波亀山城跡の界隈をぶらり散策しました。そしていよいよ、武将の傷をも癒したといわれる京の奥座敷「湯の花温泉」に向かいました。部屋数30足らずの小さなお宿ですが、山肌に静かに佇むほど良いお宿でのんびり過ごしました。泉質は単純弱放射線、じんわりと身体の芯まで温まる心地よさです。夜はもちろん地酒、そして丹波ならではの黒豆焼酎をいただき、ゆったりまったりの一夜となりました。
 これでとんぼ返りする二人ではありません。翌朝、朝食を食べながら次の行き先を考えます。京都駅まで戻ると、今度はバスに乗って醍醐寺に向かいました。このお寺、実は2回目になります。前回は半世紀も前のこと。大学に入学した4月の初め、当時京都にいた父親が田舎から出てきたばかりの私を桜が満開の醍醐寺に連れて行ってくれたのでした。当時の父の年齢は68歳、現在の私とほぼ同年代になりますが、相応のポジションにいて忙しかっただろうに、9人兄弟のうち一番最後に生まれた息子を醍醐寺に連れていったのでした。そのときの父の気持ちは知る由もありません。この日、醍醐寺で撮影した紅葉風景が、翌日の水彩画教室の画材になったのは言うまでもありません。
 こうして京都の紅葉を楽しんできたのですが、今週は講座の一環で大阪城公園をボランティアガイドさんのご案内で見て回ることにもなりました。大阪人でさえ意外と知らない大阪城の歴史を体感しながら紅葉を愛でた一日でしたが、11月にしては珍しく暑い一日でした。
 さてさて、きょうも他愛ないことをだらだら綴っていますが、今年も残すところ1カ月半。次男君のところの孫娘も先日、めでたく1歳の誕生日を迎えました。お誕生日の夜には、オンラインで元気な姿とご対面でした。
 その孫娘、この夏にはお嫁さんの実家にもお披露目したいところでしたが、コロナのためにやむなく断念。ならば年末にと思っていたのですが、このところの感染拡大です。なかなか思うようにはいきません。

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