心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

秋の夜長を楽しむ

2015-10-04 00:03:03 | Weblog

 夕刻のテレビニュースで、指揮者・佐渡裕さんの、トーンキュンストラー管弦楽団音楽監督就任後初の演奏会が、ウィーンの楽友協会で行われた映像を見ました。世界を舞台に今後の活躍に期待するところ大ですが、なんと来年には日本ツアーが決定したようで、大阪では5月28日、フェスティバルホールでの演奏が予定されています。
 きょうは近所の本屋さんでクラシック・プレミアム46巻を買ってきました。今回の特集は「ショスタコーヴィチ」です。早速、交響曲第5番と第9番を楽しみました。このクラシック・プレミアムも残すところあと4巻。11月末には全50巻が完結です。
 ところで、今週の前半、仕事を終えて帰宅途上、いつもよりずいぶん大きなお月様が見えました。スーパームーンと言うのだそうです。眠る頃になって、もう一度お月様を覗いてみると、雲のあいだに見え隠れしています。そのままいったん眠りにつきましたが、それでも気になって、もういちど覗いてみると、雲の間から美しいお姿が見えました。これはこれは。カメラに望遠レンズをつけて狙いを定めてパチリ。月面の凸凹まで写りました。
 それはそうと、昨夜、寝室でなにげなくテレビのスイッチを入れたら、Eテレが「時代を楽譜に刻んだ男 山田耕筰」を放映していました。「日本の音楽界を切り開いた作曲家・山田耕筰の実像に迫る」とあります。案内役は、歌手で俳優の石丸幹二さんでした。日本で初めて交響曲を書き、日本初のオーケストラを作り、しかし戦後は戦争協力への批判と向き合いながら、作品を書き続けた山田耕筰。ことし没後50年なのだそうです。
 番組の中で、石丸さんと指揮者の広上淳一さんが、日本近代音楽館を訪ね、山田耕筰の直筆譜を閲覧する場面がありました。私は10年ほど前に、この近代音楽館を訪ね、信時潔の直筆譜を調べたことがあります。当時は財団組織でしたが、今は東京・白金台にある明治学院大学図書館の付属施設として再出発しています。
 山田耕筰と言えば、「この道」「からたちの花」「赤とんぼ」「ペチカ」「お山の大将」など多くの歌を、北原白秋や三木露風、西條八十らの作詞で作曲しています。ネットで調べてみると、彼の作品は、童謡だけでなく、交響曲、オペラ、映画音楽、ピアノ曲、軍歌など多岐にわたります。それだけでなく、同志社大学や関西学院大学、芝浦工業大学の大学歌を作曲しています。作詞は北原白秋でした。
 こんな「心」の世界を彷徨っていますが、先日は新聞社主催の討論会「AI(人工知能)が拓く未来」も興味深く聴講しました。かの石黒浩先生の「人と関わるロボットと未来」では、マツコデラックス等身大のアンドロイド「マツコロイド」など、人間そっくりのロボット開発の裏に、「人間とは何か」、「心とは何か」という根源的な問いかけがあることを知り、こうした研究開発の発想の豊かさを知りました。基調講演のあとのパネルディスカッションでは、IOT、クラウドなど真新しい言葉が飛び交い、その先々に高齢社会を見据えた未来像が見え隠れしていました。昨年のバリアフリー展で見かけた介護ロボットやセラピーロボットを思い出したものです。
 おっと。日にちが変わってしまいました。ラグビー・ワールドカップ2015の、日本とサモアの前半戦の結果が20対0で優位な戦いを進めているようです。このあたりでブログ更新作業を終えて、応援しましょう。いま五郎丸がキックを決めて3点を加えました。(笑)

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