心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

デジタルとアナログ(その2)

2011-07-24 08:02:54 | Weblog
 遠くに見える山肌の緑が、暑い 夏を迎えて一層深まった ような気がしますが、どうなんでしょうか。そんなゆったりとした日曜日の朝、広島の宿舎でコーヒーをすすりながら、グールドのピアノを聞きながらブログを更新しています。そうそう、きのう早朝、長男君から 「産まれた」というメールがとどきました。発信時刻は午前2時。週末とはいえ、バタバタしたことでしょう。第 二子の誕生です。元気な男の子の写真が添えてありました。私にと っては3人目の孫にな ります。

 ところで、本日のブログ更新 はパソコンではなくスマートフォ ンからのアップになります。スマ ートフォンに変えて4カ月が経ちますが、最初は戸惑ったものの案外便利なことがわかりました。とうとう アナログ派だった私も、最近は徐々 にデジタル派に移行しつつありま す。その代表例が手帳です。こ れまで、そう10年以上にわたっ て超整理手帳を愛用してきたので すが、「ジョルテカレンダー」と いうスケジュールソフトを使い始めたら、これが意外と便利で、1ヶ月前から完全に乗り換えました。加えて「MobisleNotes」という便 利なメモ帳も併用したら、超整理 手帳以上に使いやすくなりました 。とは言っても、少し深い思考 をするときは、今でも頑固にカードと万年筆を使っていますが、とっさのメモと記録にはなんとも使い勝手が良いのです。
 心配事はひとつ。あまりデジタ ルに浸りすぎてしまうと、ペンを もつ機会がぐっと減ってしまうこ とです。最近、自筆の文字を見 てずいぶん崩れてきたことに気づ きます。人様にはお見せできな いくらいです。
 文字や言 葉を頭で理解することはできても、心で理解するためには、やはり真っ白い紙に自分の手で書いてみる。身体を使って体感する。そんな拘りがあります。
 デジタルとアナログ。時代は限 りなくデジタルの方向を向いてい ます。この流れは止めようがありません。しかし、そのとき、人 間の思考パターンも変わるような 気がします。それが良い方向を向 いているのであれば何ら問題はないのですが、私のような凡人にとってどうなのか。誰にも判りません。そんなことを思いながら、私自身が、どんどんデジタル人間に変わっていく。いま流行りの電子書籍ではな く、古書に重きをおくのも、ひょっとしたらそれが怖いからなのかもしれません。
 さあて、産まれた孫君が大人に なった頃、世の中はどのように変わっているのでしょうか。少なくとも彼が二十歳をむかえる頃、私が生存している可能性はそう高くはないのです。
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