心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

2歳の孫の運動会

2009-10-11 18:17:30 | Weblog
 台風一過、「香」の文字を冠したわたしの街には、キンモクセイの微かに甘い香りが漂っています。例年のことながら、秋の深まりを感じる今日この頃です。
 きょう体育の日は、2歳の誕生日をまじかに控えた孫君の運動会でした。8時45分に会場正門前に集合ということで、朝早くから出掛けました。両親とその両親の総勢6名の応援団です。父母の仕事の関係で、1歳にも満たない時期に保育園に入園させて、一時は大丈夫なのかと心配もしましたが、ずいぶんと成長しました。やはり人間の成長には集団生活が必要なんだと改めて思ったものです。きちんと挨拶もできるし、お座りをしてきちんと食事もできる。全部残さずに食べることができます。最近は核家族が進んで、しかも町内会の活動も昔に比べて低調になりつつあることを考えると、早く集団生活のなかに溶け込むのも良い選択であったように思いました。そんな孫君の今日の出番は、開会式の行進と駆けっこ、そしてお遊戯でした。といっても2歳にも満たない子たちですから、自由気ままなに動いている。それがまた可愛らしくて、なかなか楽しい運動会ではありました。こうして皆に揉まれながら徐々に成長していくのでしょう。
 ところで話は変わりますが、先週の初めの朝、家を出て最寄のバス停で待っていると、道路の反対側の林の中から、犬でも猫でもない動物らしきものが顔を覗かせたかと思うと、車の往来を見計らって、こちら側の小さな林をめざしてやってきました。なんと、それは狸さんでした。とっさのことだったので、ただただ見つめていましたが、横に並んでいた何人かの方々は一斉に携帯を取り出してカシャカシャと写真撮影でありました。私も撮っておけばよかったと、後悔しています。
 それにしても、狸さん。数年前に交通事故で亡くなっている姿を見つけたことがありました。ブログを調べてみると、2006年9月3日でした。「狸さんの交通事故」と題して掲載しています。あれから3年が経ったわけですが、どっこい狸さんの家族は街の片隅で生きていたわけです。当時のブログに目を通すと、「狸さんと人間の共生、人間と地球との共生」というものに思いを馳せているくだりがあります。
 地球という途方もないエネルギーの塊の上で、人間は世界の征服者のような顔をして生きている?。いや、そうじゃあないだろう。人がいて、夫婦がいて、子供がいて、家族がいて、その延長線上に村があり、街があり、都市があり、国があり、....。すべてが一定の繋がりをもって存在をしていること。まさに人間は環境に「生かされている」ことに気づくことになります。.......帰りの電車の中でそんなことを考えた一日でした。
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