心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

心の整理

2008-05-06 18:32:48 | Weblog
 次男君を再びビジネスの世界に送り込んで、連休最終日の今日は、ひっそりとした1日でした。伸び放題の庭草を片づけながら、今年は洋ランの鉢を針金で樹の枝に吊るしたり、トマトやナス、ピーマンの苗の世話をしたりして、愛犬ゴンタと一緒に土と戯れました。農家に生まれたわけでもないのですが、やたら土が恋しくて、雑草といわれる草のひとつひとつを愛でながら、ゆったりとした1日を過ごしました。
 そんな作業をしていると、都会地でありながら、いく種類もの小鳥の囀りを楽しむことができます。贅沢な時間です。姿が見えないので、どんな小鳥なのか判りません。でも、昼下がりに、私の目の前の庭の木には、10羽ほどの小鳥がやってきました。1㍍ほど先のところの枝にとまって私を見ています。人慣れしているのでしょうか。この春に巣立った小鳥もいるのでしょうか。初めてのご対面です。1、2分ほど枝の上を飛び回っていましたが、そのうち、皆でどこかに行ってしまいました。
 夕方までには作業を終えて、夕食前のひとときを部屋で過ごします。やはり、仕事復帰の体勢に入りつつあるのでしょう。久しぶりにビル・エバンスのジャズピアノを鳴らしながら、書類の整理です。
 連休中に何冊かの本に目を通しました。そのなかに「自分らしさ」を問うマネジメント関係の本がありました。いくつかの問いかけがあって、それを自身に当てはめて考えてみるのです。「これまでの人生を振り返って、自分が最も影響を受けたのは、どのような人物、あるいはどのような経験か」「自分の生活態度は一貫しているか。生活のあらゆる場面、たとえば職場、職場以外、家族の前、コミュニティーのなかで、いつも同じ人間でいられるか。そうでないとすれば、何が障害となっているのか」....。
 サラリーマンにとって、休日は、非日常の世界のようにも思えます。しかし、そこに一貫性を求める。そんな時空間のなかで、自分自身を見つめなおしてみる。すると、日常の世界とは違った感覚にきづく。その感覚は、極めて幼稚であるとともに、極めて原始的であり、人間の原点に突き当たる。.....と、そんなことを考えていると、職場の上司から電話が入りました。
 さあ、ゆったりとした時間も、これで当分お預けです。迷うことなく前を向いて全力疾走するのみ。あぁ、なんだか、子供の頃の、長い休みの最終日のような気分です。宿題がないだけましです。といっても「心の整理」という宿題はありました。確実にこなしました。(^^♪
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