Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

冬模様の朝は寒い

2013-10-15 | ワイン
ティロルを中心に先週末の冬の襲撃でアルプス一帯は冬模様になったようだ ー 50CMの積雪には驚かされたようだ。ワイン街道も雨勝ちで冴えない日々が続いている。暖房を入れるかどうかかフンギレ無いが洗濯物の関係で入れる必要も出てくるだろうか?

肌寒いので強いワインを開ける。失望を通り越してとんでもなく寂寥感のある醸造所バッサーマンヨルダンの棚卸が続いている。懲りもせずに買い続けたものだ。今回の生贄は2010年産のホーヘンモルゲンである。あの一等区画にありながらなんだ!

2010年であるから酸がようやく丸くなってきていて飲み頃として判断した。実際に若干の角はありながらもこなれてきていた。こうなると味筋はやや残糖感には至らないまでもふにゃふにゃした趣である。要するに糖を多めに残して酸とのバランスを取ったということなのだろうが、明らかに減酸工程の跡が感じられる。要するにこの醸造所らしい酸の量感はあってもこの時点で丸くなってしまっていて面白くないのである。

地所に石灰が混じっているだけでリースリングは偉大にはならないが、雑な石灰処理をしてしまうと折角の何十年ぶりの酸の偉大さが全て相殺されてしまうのである。このようなグローセスゲヴェックスならばなにもこの醸造所でなくても造れるのだ。それでも価格は一流なのだ。土壌も葡萄もそれほど悪くないだけにとても残念なことで、その残念さは同じオーナーの土壌改良の必要なフォン・ヴィニンゲンなどのリースリングとは異なるところである。

それにしても雨が続く。そして寒い。月曜も走ることが出来なかった。僅かな陽射しの間に体を動かすと、気温が低い分疲れる。目の下の隈が広がって、とても疲れを感じている。あれほど夏の間に陽射しを浴びたのだが、精気が失せる。まるで死の十一月のようだ。



参照:
素晴らしいノーマルルート 2013-10-14 | アウトドーア・環境
現場を掴んだ証拠写真 2013-10-13 | ワイン

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