Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

礫岩の黄金の十月

2013-10-04 | アウトドーア・環境
今年二度目のバーデン・バーデンのバッタルタのクライミングである。天気が良く、朝はフランクフルトなどでも零度になるぐらい寒かったが、午後は陽が射してTシャツで登れた。とても素晴らしい正しく黄金の十月であった。

九月初めに初めて長目のスポーツルートをアルゴイのアルプスで経験したBASFの者が石灰に続いて礫岩デビューとなるので、ザイルを組んだ。アルゴイに行く前から本格的にリードの練習もしていたが、現地では経験させて貰えなかったようだ。その難易度にもよるが、四級のレヴェルは的確に導けば安定して登ることが出来る。

問題は自分では効いていると思っている可変式の楔などが全く効いていないなど中間支点の問題はあったが、それは指摘することで直ぐに修正することが出来た。昨年から自分が練習してきて来たことであり、捻じ込む角度や深さなどは殆ど座学に近いものなので習いやすい。

逆に怖さもあるゆえか、比較的マメに中間支点を取る傾向があるので、支点さえ効いていれば事故には繋がらないであろう。来年は五級を登りたいと言うがその程度までは問題なくても、その上のクラスはしっかりした技術を学ばないと厳しいであろう。

自分自身は、今春から履き出した靴の底が破れだしたのでそれを張り替えに出し、同じ靴の二足目を安く入手したのでそれを持参して、最も古いラスポルティヴァの刀の一足目を使った。底を張り替えたのは良かったが、上部ががたがたで今度底の張替えが必要になったら廃棄しかない。

結局新しい靴を下すことなしに、ぼろぼろの靴で登ってみて分かったことは、特にバーデン・バーデンの岩場では小さな足場に立ち難く、若干上体を多めに使うことになった。また足の使い方がおおざっぱなので微妙なバランスは取り辛い。雑食砂岩のその程度の難易度ではあまり問題にならないことが、そこでは問題になりかねない。そのような事情もあってか、昨年中は全く反対の印象を持っていたのだが、今年はいつの間にかプファルツの雑食砂岩がホームゲレンデとなってしまったのを自覚した一日であった。新しいキュロットも試したが、膝下で括ることで最高の心地であった。



参照:
リセットさせる岩質や摂理 2013-06-17 | アウトドーア・環境
ある程度熟せるように 2013-09-29 | アウトドーア・環境
赤い西壁を攀じて祝杯 2013-09-27 | アウトドーア・環境
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする