Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ボルダーの素晴らしい環境

2013-10-07 | アウトドーア・環境
ボルダリングを試した。冬のシーズンに試すためである。一度60KMのハイキングの時にその一部を見て是非試してみたいと思っていたところである。自宅の書斎の窓から真っ直ぐ遠くに見える尾根筋にある。直線距離で八キロぐらいだろうか。銀行から車で十分ほど走ればよい場所である。その位置には全く問題がなく、環境も多くは南向きの斜面にあるので陽射しが嬉しい。

更に尾根筋から降りる斜面に点在しているために特に上部は乾燥している。そして次のボルダー地域が海抜600Mほどに点在しているのに比べて400Mほどなので気象条件も良い。なによりも次の場所が湿り気が強かったのでこちらに興味を覚えたのであるが、その規模や数が比較できないほど多く、禁止にならない限りとても使える場所であることは間違いない。

最近は石切り場の登攀練習に限界を感じてきたところであり、この素晴らしい自然の手掛かりや足掛かりで練習できれば幸せなのである。雑食砂岩で変わることは無いが、パリ郊外のフォンテヌブローのそれは知らないのだが、現在の技術的課題からすれば十分であり、その多様性も素晴らしい。

仲間で日本に山崎製パンの施設設置で滞在したことのあるパンマイスターが地元であり、彼が色々とデモンストレーションをしてくれた。所謂スポーツクライミング専門の軽飛行機乗りである彼の特徴は、小身であるのをカヴァーする技術力であり、先日我々が挑戦して突破できなかった七級上をリードしようとしていたことでもその実力が知れる。昨年、同行者が事故を起こしたことからクライミングから遠ざかっていたことであり、また年齢的な心肺機能の衰弱も隠せないのであるが、やはりその身のこなし方は立派であり、我々のクライミング仲間でのテクニシャンぶりを発揮していた。

その技術力には多く学ぶことが多いが、どちらかと言えばフェースクライミングの達人であって、オヴァーハングなどの動きはそれほど見たことが無い。その点からも室内よりも室外の石切り場などを好んで登るタイプである。

数知れない課題が眠っている一帯で、特に南プファルツの奇岩地帯でそのまま使えるような、例えば嵌った小石を使って登る壁など、彼が言うように、「ここで登っておけばあそこに行っても全く問題ない」となる。こうした練習なしには5.11の領域は登れないことは確かである。

自身にとっては十代にそれに挑戦して、それが殆ど挫折となってクライミングをそれ以上練習することが無くなったトラウマのようなものであり、ここにきての再挑戦は5.11領域での本格的な登攀を可能にする最後の挑戦のようなものではないだろうか。



参照:
制御出来ないからこその環境 2011-08-28 | アウトドーア・環境
雪景色から緑の渓谷へ 2007-09-05 | 暦
奇岩の上を散策する 2011-05-19 | アウトドーア・環境
赤い西壁を攀じて祝杯 2013-09-27 | アウトドーア・環境

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