Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

とても感じの良い謎の電話

2013-03-23 | 
知らない男性の声で電話が掛かった。スピーカーの音を止めて電話に出ると、私のファーストネームらしきものに「さん」をつけて呼んだようだった。その電話番号で、ファーストネームを呼ぶのは全く分かっていない者か、女性ぐらいしかいない。しかし「さん」付けは一人だけだろう。前者でもなければ、後者でもない、あるのは省略したあだ名で呼ぶぐらいで、ドイツ男性では思い浮かばない。

先日からナーデャのことを思い出していた。今回「愛しの彼女」に対して賽を投げたと書いたが、あの時も同じような状況で、ナーデャを悲しませてしまったことが思い浮かぶ。それ以上に口説くことのなかったのに失望させてしまったのだった。今まで言い寄った女性中で最も美しかった彼女であるが、その涼しげな面長の顔立ちをしても、匙を投げてしまったのであった。

そのときも謎の人物から二回ほど電話が掛かったのだった。丁度彼女のおじいさんとおばあさんといった感じで間違い電話として少し喋ったのだった。そして今回の間違い電話は、否に愛想が良くて、感じが良い声でとても丁寧だったのだ。背後には食器洗い機かなんかのような小さな機会音と、誰かが働いている雰囲気があったのだ。

もしかして、愛しの彼女の親父さんかとも思ったのだが、それにしても「さん」と聞こえたのは不思議なのである。厳しい彼女の家庭であるから、親父さんが電話を掛けてくるということは無いことは無いだろう。電話番号は隠してあったので、真偽は分らない。

要するに賽を投げてしまってはいけないということを、ある女性のアドヴァイザーから聞いた。機会があるならばやはり言い寄らなければいけないということのようだ。いつまでもそうしなければいけないということらしいが、まあ、こちらもそう若くは無いのだから、そもそも永遠などでは決して無いのだ。



参照:
匙ならず賽を投げたその時 2013-03-10 | 女
囀りましょうか? 2005-06-01 | 女

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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間違い電話の時には (Saar Weine)
2013-03-23 17:03:43
pfaelzerwein様、こんにちは。


基本的には困惑して腹が立ちますよね。


もう此方関東のほうは桜が満開でした。


ベルリンだと壁のあったところに桜並木があるエリアがあるんですよね。


もうそちらだとアーモンドは開花しましたか?
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アーモンド (pfaelzerwein)
2013-03-24 18:45:32
ドイツは交換機の精度が低いのか間違いは頻繁に掛かり、また自動リダイアル機能のあって同じところに頻繁に間違って掛かることもあります。

矢張り、出来る限り手短に謝ることは必要ですね。

アーモンドはそろそろの筈でしたが、雪が降って、たじろいでいる感じです。復活祭明けには大いに開花する予想です。明日にでも一度観察してみましょう。
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