Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

自己最高額の普段履き

2024-05-11 | 生活
靴を購入した。何が買えるか分からなかった。ざっと見ると、今履いているよりいい靴は見つからなかった。諦めて内履きを物色した。こちらの方は生地を張っているスペイン産が廉めで、如何にものモヘアになっているようなものよりもお得そうだった。初夏に冬物を買うのであるから置いておくだけなのだが、寒くても余りふかふかしたものは汚れもあり、足が不快になるので買わない。30ユーロ以下で綿のものとなれば、毎回右親指の肉球に穴が開く現在使っているものを買いたくなかったので幸いだった。そして靴下さえ履けば暖かそうだ。なので何時も大きめを購入する。それでも痛むのだから仕方がなかった。サイズとして41から44迄あったが展示品しかなかった43を購入した。25ユーロ以下だった。

さて、探し回っても普段靴のいいものが見つからなかった。今履いているサラマンダー社のはそこの店では扱わなくなったようでブガッティと称するヴェストファーレンの靴が多く並んでいた。明らかに安いのである。今の靴を履く前には70ユーロぐらいで狙っていたのでそこから選ぶことになったと思うのだが、何かデザインがどれもこれも定まらず、何よりも廉いのは内側が皮革でなくておかしなゴムのような素材が使われていた。耐久性以前に不快だと思ったので、手が伸びなくなった。

そうなるとネットで購入するか向かい側の対抗店を覘こうかと思った。そこで最後に五割引迄の靴棚売りを見ると、119ユーロで使えそうなものがある。既に足を入れようと思って簡単に入りそうになかったので断念したのだった。しかし他に可能性がないとなると入れてみるしかない。英国サイズ7は履いたことがあっても小さくて痛むのが早く、足も最初から痛い。入れてみると意外にすんなりと入って長さが余った。これなら使えると思って反対側を探すしてもないので、調べて貰うと、隣にある赤札159ユーロがもう片一方だというのだ。これが119ユーロになるなら買うといってPCを調べて貰うとOKだった。

実際に足を入れてみるとすんなり履けて歩ける。そして正価を見ると260ユーロ、ネットで調べると300ユーロの定価。成程材質も靴の仕上げ自体も悪くはない、今履いている靴よりも明らかに上等である。前回の時も110ユーロの価格の割には出来がいいなと思っていたら、やはり小さめのサイズ42で長い距離を歩けないことは最初から承知だった。

今まで購入した靴で山靴や盛装用以外では最高額の靴である。オランダの老舗のモード靴メーカーのようでドイツ進出は比較的最近らしくデザイン性は良いが高価ではなかなか売れない。売れ残り展示現物処分品である。この靴と同じような黒い英国製の紳士靴は以前使っていたのだが、同じサイズでも小さく足が痛くて無理して使っているうちに底の皮革に穴が開いた。雨の日の替えがなかった。これは茶色であるが、天気が悪くてもジャケットやジーンズの時にこれを履いて劇場にも出かけられるだろう。

新車が入るぐらいまでは現在のものをスーパーなど買い物に使えれば、お出かけの時に今回の靴をちょこちょこ使って、一張羅の靴を休ませることが可能となる。それが一番いい使い方ではないか。まさか今時119ユーロで真面な作りの靴が買えるとは思っていなかった。場所が場所で山の中だからこれが売れ残っていたのだろう。ワイン街道から40分以上掛けて買いに行く理由である。

踝が当たったり硬質だったりして、履き心地が似ているのはそのスリットや繋ぎの入れ方など構造が同じだからだろう。あの靴よりは大分楽なので履いているうちに足に馴染んでくると思う。



参照:
玄人が足元を見ると 2019-09-07 | 雑感
茶色のファッション靴 2013-06-25 | 生活

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4 コメント

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Unknown (takuya979)
2024-05-11 07:37:21
ブルーの靴紐と靴底クールですね。超お値打ちバーゲン。僕も欲しい!
Unknown (pfaelzerwein)
2024-05-11 14:42:57
そうなんですよね、これだけ歴史的な本格作りで、そこ張り替えも出来るようなんですが、特製の意匠の入った青い底と紐を組み合わせていて、ジーンズ色にしてある。山の中のレットアウトの様なところでは売れ残っても都会では高額で売れちゃうのでしょう。
思い切って購入されたのでしょうか。 (Saar Weine)
2024-05-13 20:12:55
pfaelzerwein様、こんばんは。

119ユーロとはだいぶ(あくまでも僕の感覚ですが)思い切った決断をされたのですね。

恐らくこういう価格帯の靴だと段々と使っている内に足に馴染んでくるのでしょうね。

因みにこの靴を購入されたのは8~9年くらい前にご一緒させて頂いた時にご自宅から連れて行って頂いたお店でしょうか。確か山間にあったかと記憶しておりまして・・・・・
300ユーロ (pfaelzerwein)
2024-05-13 22:46:56
ネット直売りは300ユーロですからお値打ちですよ。

前回は一緒に行って購入したもので110ユーロでした。レープホルツから谷を入っていったところのまったく同じところでの赤札です。

普段履きとしては高級過ぎますが、車移動ばかりなので、歩く距離が少なく、状況で差し替えすれば革底の靴も使えます。以前の靴は流石に中敷きが破れて来た。まだ使えるうちに買い替えると予備が出来ていい。雪の時はそれ以前のブーツを出してこないと駄目ですが。

日曜日に履いたところまだ豆が出来ていないので、小さめでも何とかなりそうです。天然素材ですからくたびる反面馴染みもあります。半サイズ大きければ更に快適だったでしょうが、靴下を厚めにするぐらいの違いで硬質。

当面は旅行にもこれを使えるかと。

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