劇場の入り口で陰性証明書を出した。若い学生風の女性が身分証明書と照らし合わせた。そして「でもこれ28日のですよね」と仰る。待ってましたとばかりに、「24時間以内でしょう。僕は、ほれ、きっちりと計ってやったんですよね」と。
これで分かるように、そういう人もそんなにいないということの様で、地元の人はそこまでしないかもしれない。そこがやはり遠方から出かける人とは準備万端が違うのだ。
15時のチェックインを14時にして貰って、先に定宿に向かったが、まだ一時間ほど時間があったので、小道の林の下に停めて、「トリスタン」の楽譜を見ていた。14時過ぎに部屋に入って、出るのは14時半になっていた。一時間ほど掛かるので、更にラッシュ時間で地下のガレージ入りが15時48分。夜間料金計算で18.50ユーロ。特にレジデンツガルテンに抜ける地下連絡道が無くなって仕舞ったままで、進入はマクシミリアンシュトラーセからしかなくなった。まさか二三年も其の侭工事中で変わっていないとは思わなかった。
通常の公演でも一時間前に入るのだから17時始まりには殆ど時間が無い。その上に慣れていないことばかりなので、夜食のダルマイヤー行きを先ずは断念して、休憩時間に試みることにした。上の様に陰性証明書さえあれば昨年のザルツブルクと変わらない訳で、比較的すんなりと入場可能となった。
先ずはプログラムなどを購入して、エスプレッソを飲んでいるうちに時間となったのだ。眼を通す時間も無いのはやはり今までとは大分違う。二時間前に開門で、早く入っていてもマスクで息苦しくなるだけなので、そうもいかない。精々テーブルを予約して、ゆっくりと食事でもということだろう。扇子使用は禁止だが、ドイツでは尾身流の食事作法は未だ流行していない。
結局、一幕が終って30分の休憩の間に雨降りに係らずダルマイヤーの店仕舞い前の本店まで急いで飛んで行って、いつものフィレのウエリントン風パイとトルテとボックスボイテルのジルファーナーを購入した。フィレが値上げしたのか13ユーロもしておやと思った。トルテも5ユーロづつで10ユーロ、フランケンのザウワーのダルマイヤーエディション2018年も11ユーロで三分以内に35ユーロほどのお買い上げである。夜食でこの価格ならばある程度食せるのだが、ワインは持って帰れて、トルテは朝食にもなるので、そして何よりも寄ってから一時間慣れない道を走って酔いつぶれてベットに入るよりは健康的で安全だ。折角キッチンのある宿も活かしたい。
お蔭で、翌朝もビールまで飲んだ割には気持ちよくワイン街道まで帰れた。流石に眠くはなったが、昼だからまだ何とかなった。夜中には到底帰れなかったと思う。少々の疲れではなかったからだ。やはり「トリスタン」の五時間の聴き洩らさないとする緊張は尋常ではない。
参照:
感動は幕が上がる前から 2021-06-29 | 文化一般
首尾よく拾ったこぼれ球 2021-06-26 | 文化一般
これで分かるように、そういう人もそんなにいないということの様で、地元の人はそこまでしないかもしれない。そこがやはり遠方から出かける人とは準備万端が違うのだ。
15時のチェックインを14時にして貰って、先に定宿に向かったが、まだ一時間ほど時間があったので、小道の林の下に停めて、「トリスタン」の楽譜を見ていた。14時過ぎに部屋に入って、出るのは14時半になっていた。一時間ほど掛かるので、更にラッシュ時間で地下のガレージ入りが15時48分。夜間料金計算で18.50ユーロ。特にレジデンツガルテンに抜ける地下連絡道が無くなって仕舞ったままで、進入はマクシミリアンシュトラーセからしかなくなった。まさか二三年も其の侭工事中で変わっていないとは思わなかった。
通常の公演でも一時間前に入るのだから17時始まりには殆ど時間が無い。その上に慣れていないことばかりなので、夜食のダルマイヤー行きを先ずは断念して、休憩時間に試みることにした。上の様に陰性証明書さえあれば昨年のザルツブルクと変わらない訳で、比較的すんなりと入場可能となった。
先ずはプログラムなどを購入して、エスプレッソを飲んでいるうちに時間となったのだ。眼を通す時間も無いのはやはり今までとは大分違う。二時間前に開門で、早く入っていてもマスクで息苦しくなるだけなので、そうもいかない。精々テーブルを予約して、ゆっくりと食事でもということだろう。扇子使用は禁止だが、ドイツでは尾身流の食事作法は未だ流行していない。
結局、一幕が終って30分の休憩の間に雨降りに係らずダルマイヤーの店仕舞い前の本店まで急いで飛んで行って、いつものフィレのウエリントン風パイとトルテとボックスボイテルのジルファーナーを購入した。フィレが値上げしたのか13ユーロもしておやと思った。トルテも5ユーロづつで10ユーロ、フランケンのザウワーのダルマイヤーエディション2018年も11ユーロで三分以内に35ユーロほどのお買い上げである。夜食でこの価格ならばある程度食せるのだが、ワインは持って帰れて、トルテは朝食にもなるので、そして何よりも寄ってから一時間慣れない道を走って酔いつぶれてベットに入るよりは健康的で安全だ。折角キッチンのある宿も活かしたい。
お蔭で、翌朝もビールまで飲んだ割には気持ちよくワイン街道まで帰れた。流石に眠くはなったが、昼だからまだ何とかなった。夜中には到底帰れなかったと思う。少々の疲れではなかったからだ。やはり「トリスタン」の五時間の聴き洩らさないとする緊張は尋常ではない。
参照:
感動は幕が上がる前から 2021-06-29 | 文化一般
首尾よく拾ったこぼれ球 2021-06-26 | 文化一般
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