Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ヴィガーニズムワインとは

2016-04-19 | ワイン
日本時間月曜21時40分の余震はM5.8と大きかった。出かけようと思っていた矢先で足止めを食らった。NHKでも歪により各活断層で更なる地震が起こる可能性が伝えられた。一日程比較的落ち着いていたようなので驚いた。木曜日の最初の地震と同じように連鎖的に長く余震が起こり出していってその特異さは似ている気がした。この北東方面のものと南西方面のものが呼応するように余震が起きていて、到底歪が解放されているようには思われない。

ようやく民進党が川内原発の即運転停止を求めるとあった。一度停止させれば漸減的に崩壊熱量が落ちていくので一日でも早く停止させておけば安全度は飛躍的に高まる。この先一週間以内にも何が起こるかわからない事を考えればごく合理的な判断であろう。兎に角、こうしてモニターしているだけでも恐ろしくて震えそうになるぐらいだから、震度の強い場所ではどのようなものだろうかと思う。こちらも実際再び肌寒く、頭が痛い。

プファルツで初めて本格的にソヴィニオン・ブランを売りにし出したヴァイク醸造所のワインを貰った。近くにいながら飲む機会はなかったので丁度良い機会である。以前はシュペートレーゼとして出していたものは地所の名前がついていて、通常のものには「メーアシュピンネン」と名付けている。ここもVDPの影響を受けてテロワールなどを語ろうとしているのかもしれないが、リースリング以外でそのようなものはあまり意味をなさないのでこうした態度は見識を疑わせるものでしかない。そもそもこの地所の名前はグローセラーゲではないか。そのような醸造所が出てくれば来るほど訳が分からなくなる。結局簡素化を推し進めたエティケットの表示がこうした無意味な表記によって済し崩しにされていくのを見るようだ。瓶自体もフランス風の底に窪みがあるもので凝っているのだ。

そのような理由から12ユーロもするスクリューキャップを開ける前から、購入した本人に聞いても今一つの予想しかなかった。実際に試してみると努力はしているのは分かったが、液の質感が異なるだけで、香りも少なくとも2014年産はホールンダーからは遠くピーマン系であった。ここの持ち味はその白い花のような華やかさのようだが、これだけはどうしようもないのかもしれない。それでもジューシー感と同時に炭酸を残した清涼感をうまく調整している。ワインとしては正直大したことはない。なるほど辛口仕立てなのかもしれないが、独特の風味で甘く感じることも確かだ。要するに酸が足りない。

ヴィガーニズムワインのマークが入っている。要するに動物性のものを使っていないということでゼラティンなどを使ってないということだが、もともとドイツのワインはボルドーのそれとは違って卵白などを使うことが無いので、強いていえば摘み取りの時に機械で遣ると虫が入るので手で摘み取ったりすることで、それ以外の遺伝子工作農産物などはそもそも欧州では許可されていない。そしてリストを見るとなんてことが無い推薦されている代表はビュルクリン・ヴォルフ醸造所やなんとレープホルツ醸造所などのお馴染みが並んでいる。これでは一時ビオワインなどとして市場を開こうとしていた零細農家もまた目先の変わった団体を作らなければマーケティングにはならないが、ありとあらゆる制限を付けてもビュルクリン・ヴォルフ醸造所の右には出れない。



参照:
とても心配になる微動 2016-04-18 | アウトドーア・環境
菜食主義者のワイン 2015-05-17 | ワイン
スローフードの塩辛さ 2015-03-09 | 試飲百景

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« とても心配になる微動 | トップ | 薩摩に迫る振動域 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿