名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

戦争体験を聞いた一小学生の感想

2011-02-02 10:26:31 | Weblog
2011.2.2(水)
 今日は最近、ある小学校で戦争体験者の疎開体験を聞いた6年生の女の子の感想文を転載します。
 『私が一番心に残ったのは学童疎開のお話しです。生活の場所は田舎の女学校だったそうです。それを聞いて、いくら友達と一緒でも、学校で寝とまりはきついなと思いました。それに疎開は、いつ終わるかわかんないし、どんどんさみしくなっていくと思うから私はそれにたえられないと思いました。あとおどろいたのは、戦争の時は肉や魚はないから、子供の成長に必要なたんぱく質がとれなかったので、田んぼでいなごをつかまえてきて、ビンに入れておき、次の日にいなごのふんをいってたんぱく質をおぎなっていたそうです。それを聞いて、ふんまで食べないといけないなんて私の想像以上に食べ物がなかったんだなと思い、今食べ物を残すというのは昔の人にとっても失礼だと思うし、今平和なことに本当に感謝しなきゃいけないなとあらためて感じました。
 あと、戦争が続くと食べ物も減っていってしまうそうで、男子の中では人の食べ物をうばっていく人もいたそうです。もし、あげなかったらみんなからいじめられてしまい、最終てきに脱走してしまったそうです。しかし疎開に一緒に来ていた先生につれ戻されてしまったそうです。私はいじめのリーダーはすごく悪いなと思ったけど今考えるとみんな生きるのに必死なんだなと思いました。そして私はまた食べ物のありがたさを教えてもらいました。
 今回のお話を聞いて今までは戦争はつらかったとか、死者はたくさん出たとかは知っていたけど、食べ物の無さとか疎開の生活の苦しさとかは今日お話を聞いてわかったことで、今の平和の大切さ、生きているという幸せというのを改めて感じました。これからは、戦争で亡くなってしまった人たちにはじないように1日1日を大切にしていきたいです。』

 これは大勢の子供たちが書いてくれた感想文の一つです。戦争当時、自分と同じ6年生の子がこんな生活を強いられていたことへの驚きがどの子の文章にも垣間見えました。なぜこんな戦争をしたのかはこれから学ぶことになるが、この日の印象は将来にわたって心の土台となるにちがいない。