名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

不幸はいつ降ってくるか分からない

2011-02-06 16:48:03 | Weblog
2011.2.6(日)
『天災は忘れた頃にやってくる』とは寺田寅彦の言葉として有名だが、地震、台風、豪雨、火山噴火など最近は忘れるいとまもないうちに次々と襲ってくる。また人間の不幸などというものはいつ襲ってくるか分からない。
 昨日午前10時過ぎ、名古屋市内に住む弟の家が火災に遭って全焼した。ひとり、家の中にいた弟の次男が逃げ遅れ、3階から飛び降りたためほぼ全身にわたる複雑骨折の重傷を負った。昨日の夕方から深夜にわたる大手術で大きな骨折部分の修復を行ったが、残りの部分は自己呼吸ができるようになってから再度試みると担当の医師は言う。
 弟にとって、火災で家を失ったこともさることながら、息子の命が危ないなどということの不幸は耐え難いものであるに違いない。弟の妻はすでに10年ほど前に、いわゆるB型肝炎による肝硬変で亡くなった。北海道出身のその妻は、若い時の予防接種がもとでB型肝炎に罹り、B型肝炎訴訟に加わっていた。
その解決を見ることなく弟の妻は亡くなった。不幸は一つのところに集まるのであろうか。
(なおこの訴訟については、去る1月28日に細川厚生労働大臣が裁判所の和解案を受入れることを表明しており、今後の基本合意が課題となっているところまできた。)
 火事というものは、僅かな時間で住むという人間の基本的営みの一つを奪ってしまう。その日から眠る場所を失う。次男の命を気遣いながら兄、妹ととの3人が暮らせる場所を確保することがとりあえず必要である。他の兄弟もいるが、一家3人を受け容れる余裕のあるものはいない。
 ここで行政の役割が求められる。こうした事態の緊急避難としてどの市町村もそれなりの制度を持っている。被災者の期待と制度のマッチングがうまくいくとき、あるいは折り合いがつくとき生きた行政となる。
 果たしてどうなるであろうか。