名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

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2012年のノーベル賞

2012-10-13 09:47:05 | Weblog
 2012.10.13(土)
 今年のノーベル賞受賞者が出揃った。
 日本人では8日、生理学・医学賞を、iPS細胞(新型万能細胞)を作製した京大の山中伸弥教授(50)に贈ると発表された。イギリスのジョン・ガードン博士(79)との共同受賞である。これで日本人の受賞者は19人目、生理学・医学賞は1987年の利根川進博士以来、25年ぶり二人目となった。今週は連日、メディアをはじめ国内は山中さんのノーベル賞で賑わっている。
 一方、ノーベル文学賞は最も前評判の高かった村上春樹氏ではなく、中国人作家の莫言(ばくげん)氏の受賞となった。中国では国をあげての歓迎ブームだという。
 莫言氏など日本ではあまり知られているわけではないが、一人っ子政策や抗日戦争期の農村を描くなど、社会性の高い作品が多いという点が評価されたのではないかという識者もいる。
 一方で2010年、ノーベル賞委員会は、共産党による一党独裁を批判し、国家政権転覆扇動罪で起訴された民主活動家・劉暁波氏にノーベル平和賞を授与し、中国側と大きく対立した。
 そこで、今回の莫言氏の受賞は、スウエーデン・アカデミーによる中国に対する政治的配慮ではないかとの見方もある。
 今朝の報道によると、今年のノーベル平和賞は欧州連合(EU)に決まったという。ノーベル賞委員会は「欧州の平和や和解、民主主義、人権の進展に貢献してきた」ことを授賞理由に挙げたというが、意外な決定と受け止める見方が多い。
 化学賞や物理学賞、医学賞などは客観的な実績、データがものを言うが、文学賞や平和賞は主観的な政治的配慮が働き易いことは否めない。だから村上春樹さんが落ちたなどといわれるのは村上さんにとって迷惑なことかもしれないが、余りに期待が大きく、騒がれすぎていたことが気の毒でもある。
 これでノーベル賞の秋は終わった。

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