名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

中国の反日運動は本当に一部の人たちなのか

2012-10-10 23:33:44 | Weblog
2012.10.10(水)
 尖閣諸島国有化に対する中国の反発は沈静化したと言われるが、依然思わぬところから火を噴いてくる。
 9日に開催された男子テニスのマスターズ上海大会で、日本の錦織圭選手が中国の選手と対戦したが、試合開始直前、観客席の中国人が「釣魚島は中国のものだ」と叫んで会場が一瞬緊張する場面があったという。また、トヨタ自動車や日産自動車など日系自動車メーカーの中国での9月の新車販売台数が前年同月と比べて大幅に減少したことが伝えられている。自動車に限らず、日系ブランド製品の不買運動も続いており、長期化を懸念する声もあるという。
 あの激しい暴動ともいえる破壊などは収まったが、日中関係の悪化は決して収束していないような気がする。
 昨日書いたように、村上春樹氏が書いた東アジアの領土問題をめぐるエッセーが中国で共感を呼び、ツイッターで拡がっているという面も見られるが、尖閣諸島近海の領海を侵入してくる中国船が後を絶たないことや日中の各種のイベントの中止、日本への観光旅行の抑制など一部の反日主義者だけの仕業とはいえない。
 日清戦争や日中戦争を通じての中国に対する日本の覇権主義が中国の人たちに根強い反日主義を生んでいることをあらためて考える必要がある。
 石原東京都都知事のような偏屈なナショナリズムが尖閣諸島の国有化という民主党の拙劣な政策を招いて、日中両国民に収まりのつかない不信をつくってしまった。あの勢いのよかった石原氏はこうした事態になってなぜか沈黙を守っている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿