名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

3人もの子供を死なせた飲酒運転事故の上告棄却

2011-11-02 20:45:35 | Weblog
3人の子供を死なせた飲酒運転事故の上告棄却
2011.11.2(水)
 今から5年前の2006年8月、福岡県海の中道大橋で、飲酒運転をしていた当時福岡市職員(22歳)の男が会社員の車に追突して海に転落させ、その車に乗っていた幼い子供3人が死亡するという事件があった。
 追突後、男は逃走を図ったが、逃走をあきらめ水を飲むなど飲酒運転の隠蔽工作を試みた後に身柄を確保され、翌日逮捕された。男は複数の店で飲酒をしており、飲酒量もビール数本に焼酎数杯と、相当量の酒を飲んでいた。
 一審では、業務上過失致死傷罪のみを認定し、懲役7年6月としたが、検察が控訴し、二審では危険運転致死傷罪を認定し、道路交通法違反と併合して懲役20年の判決を下した。
 その上告審の判決が今日(11月2日)最高裁であり、上告を棄却する決定をした。これにより、男の20年の懲役刑が確定した。
 当然の結論である。被告の弁護人は「飲酒運転の影響は全くなく、途中の追突もない正常な運転で、わき見が原因であった(飲酒運転が原因ではない)」「被害者の父親は居眠り運転をしていた」などと主張していたというが、盗人猛々しいとはこのことだろう。
 事故を起こした男性は複数の友人・知人に身代わりを頼んで、断られていた事実も当時明らかにされていた。さらに事故後に男性に大量の水を飲ませて、飲酒運転を隠蔽した22歳の男性まで現れて、この男も逮捕されている。
 弁護人は、最高裁の上告棄却の決定に対して、論理と理性を放棄した判決だと批判していたというが、まるで追突されて3人もの幼い子供を殺された方が悪いといっているようなものだ。こんな弁護人の存在そのものが信じられない。
 この事件を契機に、飲酒運転事故は重大な社会問題となり、飲酒運転とひき逃げの罰則が強化された。しかし、悲惨な事故の割には被告の受ける罪は概して軽く、生ぬるい傾向にあると断じておこう。






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