田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

たそがれの吸血鬼作家

2008-12-29 21:19:34 | Weblog
12月29日 月曜日

       

●めずらしくあたかな日だった。

●澄みきった青空のもとカミサンのおともをして買い物に出る。

●不景気なのか、どの店も活気がなかった。年末のオセチ料理もあきらかに高くな

っているのがわかる。

●カミサンは手作り主義だから材料を買い集めた。料理の腕はプロ級だ。娘たちは

お母さんの料理ならお金出しても食べにきたい、と連呼する。

●息子も結婚して二年目の正月を嫁とこの寒い鹿沼ですごすためにやってくる。

●キッチンはまさに戦場。今年はどんな料理が食卓を飾るのかたのしみだ。

●わたしは息子夫婦に会えるたのしみをかんがえながらPCにむかっている。

●わたしは完全な亭主関白(そんなことばいまどきあるのかな)だからなにもしな

い。第一日常生活に必要な行為はなにもできない。カミサンはぼやきながらもゆる

してくれる。「家には男がいない」といつもいわれる。「そうだよな、おれは吸血

鬼作家だ。なにも出来ないですみません」とことばはしだいにトーンダウンする。

●文章を書くことしか能がない。文章をかいても、たいした能力があるわけではな

い。能力があったら、いますこしましな作家になっていたはずだ。まあ、これから

が勝負だぁ。がんばらなくては。駄馬に鞭うつおもいだ。このままでは死んでも死

にきれない。

●ガンバコ( 棺)からスッと起きあがって……まだまだと声をだすくらいのことは

するだろう。

●埋葬されても「早すぎる埋葬だぁ」くらいの文句はつけるだろう。

●なにせ、コッチトラ、吸血鬼作家だ……。

●夕刻、足袋を買いに出る。西の空が茜色。赤い空をみるとときめく。日が沈む

と、トキメク。べつに夜の街に彷徨いでるわけではない。

●PCあいてに、よからぬ妄想にふける。三度目のカムバックを果たせぬまま今年も

暮れていく。

●それでも、わたしの拙い文章をよんでくれる訪問者のいるのがうれしい。今年は

ほんとうにありがとう。来年もよろしく。

●あなたたちこそ、わたしへのうれしい夜の来訪者かもしれません。窓をたたいて

ください。いつでも大歓迎です。ひと噛みして。わあ、快感とこの文章はつづきま

す。



one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
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ああ、快感。

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