田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

文章を書くのは楽しいのにな/麻屋与志夫

2010-11-03 22:01:29 | Weblog
11月3日 水曜日

●昨日は楽しかった。
地元に在住の昔からの親友Oさんに誘われて永野までソバを食べにいった。
カミサンも同乗した。
わたしたちは結婚する前からの知り合いだ。
車中、昔の友だちの話で盛りあがった。
けっこうみなさん元気にやっているらしい。
わたしは東京とこの故郷鹿沼での二重生活をしているので、友だちの消息には疎い。
ソバ屋さんは「タロッぺ」というお店だった。
美味しかった。
そして店の造りには鄙びたよさがあった。
田舎の食文化がほのぼのとかもし出されていた。

●そして今日は文化の日。
田舎町でもいたるところで文化の日にふさわしい行事が開催されていた。
書道展、絵画展、写真展など数多くの展覧会をこのところ楽しませてもらった。
ただ気づいたことがある。
これらの展覧会に参加している人が高齢化している。
若者の参加者がすくないのは悲しい。

●これがスポーツ界だったら、後輩の育成に熱心だ。
組織化もされている。
どうもこと文化にかかわることはそうはいかない。
そこへきて地元の小、中、高校では書道部、絵画部、演劇部の廃部があいついでいると聞いている。
本当なのだろうか。
文芸部。読書部にいたってはほとんどの学校で存在していなとのことだ。
寂しい。
わたしが小説家だから言う訳ではないが、本を読まない若者が増えている。
文章の勉強などめんどうだというものが多いこの世の中だ。

●本も読まない。
文章も書けない。
そうした若者が増殖する。
まさにホラーだ。
恐怖を感じる。
そうした若者が街を闊歩する。
怪奇現象だ。
言葉があるから人間なのだ。
言葉を失くしたら、どうなるの?

●このままではいけない。
文化祭の文芸部門に創作の書き手がいないようでは、悲しいをとうりこして腹立たしくなる。
文学をぬきにして文化は語れない。
と……思うのはわたしだけなのでしょうか。


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襲われたバラ園2/さすらいの塾講師 麻屋与志夫

2010-11-03 10:20:32 | Weblog
7

「ミイマ! おさき」
「さきいくね」
翔子、玲加、百子とガールズがつぎつぎとミイマを追い越していく。
半死の作業員からは林の奥という情報しかうけとれなかった。
ミイマはGGに抱き起された。
顔に血が斑点のようにへばりつき凄惨な表情となっている。
「この奥よ」
「それにしても静かすぎる」
走りながらミイマは顔をぬぐっている。
先行した美少女軍団の姿が樹木の影にみえる。小さくなっていく。
「さきいくね」
ミイマは先ほどガールズにかけられたと同じ言葉をGGに残す。
体がファッと浮かぶような感じだ。
Vウォークだ。
シャキ、シャキと高速カメラでとらえた映像のような走法。
みるまにガールズに追いすが。
追いぬく。「さきいくね」とは声はかけない。
そんな心の余裕はない。
『おとうさん、どうなってるの』
父の側近は十人はいる。
マインドバンパイァだから吸血行為はしない。
あとの能力はBV(ブラックバンパイア)と同じだ。
緊急事態のときはそれらの能力が発動する。
戦っても互角だ。
足もとに作業員が何人も倒れている。
「オバサマ、どうなってるの」玲加だ。
「わたしも能力に目覚めたみたい」玲加がミイマに伴走していた。
『血は争えないものね。玲加は歴女だから奈良の都で起きたこと、平安の都で起きたことを思いだして。あのころから鬼の動きが活性化したのよ。その空気をここで感じるの』
思念で会話していた。
頭から頭に伝わる会話だ。
雷鳴がふいに轟いた。
いや空は藍色の薄闇だが雷雨の気配はない。
雷鳴が轟き渡っている。
でも、これは雷鳴なんかではない。戦いの雄叫びだ。
着いた。東屋のある広い空間。結界がはってある。
父がBVにとりかこまれている。
父の配下もたたかっているがBVの多さに父の護衛につけないでいる。
ミイマは血路を開いて神代寺一族の長、父のとなりにかけよる。
『よく来てくれた』
父のことばが脳裡に沁みた。
青白い粘液がとびちって大地を汚く染め上げている。
足場がねばねはする。気持ちが悪い。

「あんたら、どこのもの。どこの一族なの。わたしたちが神代寺一族と承知の上での襲撃なの!!!」

不気味な沈黙。
翔子と百子、ガールズが参戦する。
数の上からいっても負けてはいない。

「あたいたちをなめないでよ。大江山や戸隠までデパって鬼と戦った忍法よ」
という百子のセリフが勇ましい。


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