■第1回 「 Bachフランス組曲・アナリーゼ講座 」 のお知らせ■
~5番を素材に、Bachの 「 Suite 組曲 」 の本質について~
2012.12.17 中村洋子
■講師 : 作曲家 中村洋子
■日時 : 2013.1.17 ( 木 ) 午前 10時 ~ 12時 30分
■会場 : カワイ表参道 2F 「 コンサートサロン・パウゼ 」
( 要予約 ) TEL 03- 3409 - 1958
★ Bachの「 Französische Suiten フランス組曲 」 全 6曲 は、
1722年から1725年にかけて、作曲されています。
1722年は、「 Das Wohltempererierte Klavier Ⅰ
平均律クラヴィーア曲集 第 1巻 」 が、完成した年です。
翌23年には、「 Inventionen und Sinfonien 」 が、完成しています。
★「 フランス組曲 」 は、6 ~ 8曲の舞曲で、構成され、
短く親しみやすい曲も多く、単独で Bachへの導入として、
ピアノのレッスンに、使われることもあります。
しかし、 「 組曲 」 を、全体として見ますと、
「 無伴奏チェロ組曲 全 6曲 」 、
「 無伴奏ヴァイオリンソナタ & パルティータ 全 6曲 」 と同様、
「 6曲 」 を、一つのまとまりとして、大きな作品として、
Bachが、作曲していることが分かります。
★平均律クラヴィーア曲集で、 「 調性とは何か 」 を探求した Bachが、
平均律のエッセンスとしての、 「 Inventionen und Sinfonien 」 と、
同時期に作曲した 「 Französische Suiten フランス組曲 」 で、
何を、追求したのでしょうか?
★「 Französische Suite 5 フランス組曲 第 5番」 を、
深く勉強することにより、その答えを見出したいと思います。
★第一回目では、清澄な明るさに満ちた Allemande、
弾けるような喜びに溢れる Courante、
春の陽だまりを思わせるような Sarabande について、
手稿譜を読み取ることで、 Bachの作曲技法の迫るとともに、
偉大な Edwin Fisher エドウィン・フィッシャーの校訂版も参考に、
この曲を、ピアノでどう弾いたらいいのか、お話いたします。
★ピアノを始めたばかりのお子様が、 「 フランス組曲 」 の中の、
親しみやすい曲を、単独で弾くことは、
Bachの世界へといざなう最良の途である、と思います。
しかし、お教えになる先生方は、是非、Bachの大きな構想を理解し、
それを、やさしく噛み砕き、愛情をもってご指導ください。
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■講師 : 作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チ ェロ、室内楽など作品多数。
2003年~ 05年:アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で新作を発表。
07年:自作品「無伴奏チェロ組曲第 1番」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD『 W.ベッチャー日本を弾く』を発表。
08年: CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」、CD ソプラノとギターの「星の林に月の船 」を発表。
08 ~ 09年:「 バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座」全15回を開催。
09年10月:「無伴奏チェロ組曲第 2番」が、W.ベッチャー氏により、ドイツ・マンハイムで初演される。
09年:「無伴奏チェロ組曲第 1番」が、ベルリンの リース&エアラー社 Ries &Erler Berlin から出版される。
10年: CD 『 無伴奏チェロ組曲第3番、2番 』 W.ベッチャー演奏を発表。
「 レーゲンボーゲン・チェロトリオス(虹のチェロ三重奏曲集)」が、ドイツ・ドルトムントのハウケハック社Musikverlag Hauke Hack社から出版される。
スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、自作品が演奏される。
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