■ ドイツで、私の作品の演奏会が、続きました-その3 ■
2011.5.5 中村洋子
★例年とは趣の異なった「ゴールデンウイーク」も、
終わりました。
★2011年 4月 9日( 土 )と 10日( 日 )は、
Potsdam ポツダムに近い Berlin ベルリンの、
「 Schloss Glienicke グリニッケ城 」 で、
Wolfgang Boettcher 先生と、Ursula Trede-Boettcher 先生により、
私の作品「 Fantasy on Kojo no tsuki 荒城の月幻想 」が、
演奏されました。
★4月 11日付けの、ベッチャー先生からのお手紙では、
「 Yesterday people came with tears out of the
concert room ! 」と、書かれてありました。
きっと、素晴らしい演奏で、お聴きになった皆さまが、
涙されたのでしょう。
このコンサートは、ピアノとチェロの二重奏でした。
★4月15日(金)は、
ベルリン芸大コンサートホールで、開催されました、
「 日本のためのチャリティーコンサート 」
「 Benefitzkonzert
Die Universität der Künste Berlin spielt für Japan 」で、
「 Fantasy on Kojo no tsuki 荒城の月幻想 」が、
ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの、
五重奏で、演奏されました。
★Boettcher ベッチャー先生は、Brahms ブラームスの、
Sonata Fur Violoncello und Klavier Nr.1 op.38
チェロとピアノのためのソナタ 1番 を、
Pascal Devoyon , Klavier
パスカル・ドゥヴォワイヨン先生のピアノで弾かれました。
コンサートの最後に、アンコールピースとして、
「 Fantasy on Kojo no tsuki 」が、
五重奏で、演奏されました。
★これは、Cello : Boettcher チェロのベッチャー先生や
Kontrabass : Michael Wolf コントラバスの、
ミヒャエル・ヴォルフ先生、
Violin : Sayako Kusaka ヴァイオリンの日下紗矢子さん
( Kusaka さんは、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
の第1コンサートマスター )、などの演奏でした。
★ベッチャー先生からの、4月16日付けの手紙、
「Yesterday I played in a very moving concert of our
UdK. for Japan. Our big concerthall was overbooked
with 1400 persons and we played a very rich program.
After all played your " Fantasy on Kojo no Tsuki " ・・・
Suddenly there was a beautifull touch of Japanese
music in the hall.-- My daughter Marie tried to
play the piece with her pupils.Everybody likes it. 」
★「 昨日は、日本のための大変に感動的な演奏会をしました。
ベルリン芸大コンサートホールは、入りきれないほどの、
1400人もの方々で溢れ、 とても豊かなプログラムでした。
《 Fantasy on Kojo no tsuki 》 を、アンコールとして、
演奏しましたが、
曲が始まると、美しい日本音楽の肌触りに、
会場が包まれ、募金が10,000 ユーロ 以上も、
集まりました。
私の娘のマリーも、この曲を自分の生徒たちと、
練習し始めましたが、全員、この曲が好きです」。
★3回にわたって、ドイツでの、
私の作品の演奏について、ご報告いたしましたが、
Wolfgang Boettcher 先生の素晴らしい演奏は、
言うまでもありませんが、
あまりなじみのない私の曲を、即座に、
共感をもって聴き、理解していただくことのできる、
質の高い聴衆の皆さま、
そういう方々によって、先生のような、本物の芸術家が、
支えられている、ということを、実感いたしました。
ドイツの皆さまに、敬意と感謝を、
申し上げたい、と思います。
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