■本日、ベルリンで私のチェロ・二重奏曲が演奏されました■
2011. 2. 2 中村洋子
★明日は、「節分」です。
日本中が、凍てついてます。
日本海側の北陸、新潟では豪雪、
東京は異常乾燥、九州では霧島連峰・新燃岳が爆発、
穏やかな冬では、ありません。
★厳冬のベルリンからは、ベッチャー先生からのお便り。
私の作品が演奏されることを、知らせてくださいました。
ベルリン芸大主催のコンサートで、先生のクラスのチェリストが、
私の「 チェロのための二重奏曲集 」 から、3曲を選んで、
きょう、演奏されました。
■ 2 Februar 2011 19.30 Uhr
Carl-Fresch-Saal Bundesallee 1-12
3 Kleine Duette fur 2 Violoncelli(2007)
Zwei Grillen
Choco chip cookie
Spanish Festival
★演奏者は、Janka Jambor さんと、 Bike Oner さん、
Jambor さんはハンガリー人、 Oner さんはトルコ人です。
★ベルリンには、世界中から、音楽を学ぶ方が、
集まって来ていらっしゃる、ということが、
本当によく、分かります。
★私の曲のほかには、ハイドンとシューマンの協奏曲、
バッハの 「 無伴奏チェロ組曲第 6番 」
ニ長調 のプレリュードが、演奏されました。
★このコンサートは、Carl-Fresch-Saal
( カール・フレッシュ・ザール ) で、開催されました。
★ハイドンとシューマンの協奏曲は、
オーケストラパートを、ピアノが受け持ちます。
実は、バッハも、オーケストラを、鍵盤楽器に編曲することを、
集中的に勉強した時期が、ありました。
バッハが28歳ごろ、 ( 1713年夏~14年夏ごろ )、
当時の大家であった、ヴィヴァルディ、マルチェルロ、
トレッリなど、イタリアの作曲家や テーレマンの、
Concerto 協奏曲を、編曲しました。
★バッハの編曲と原曲とを、比べますと、原曲を凌駕して、
明らかに、バッハの世界を展開していることに、驚かされます。
これが、バッハの後年の名曲 ≪ イタリアン協奏曲 ≫
( バッハが、50歳ごろ、1735年出版 ) へと、
結実していったことは、言うまでもありません。
★ 3月 21日 ( 1685年 ) は、バッハの誕生日です。
この祝日・春分の日、 3月 21日 ( 月 )に、
カワイ表参道・コンサートサロン 「 パウゼ 」 で、
≪ イタリア協奏曲 ≫ だけを、取り上げる
「 アナリーゼ講座 」 を、特別に、
開催することに、なりました。
月 1回の 「 平均律・アナリーゼ講座 」 とは、
別の、講座です。
★講座では、バッハの源泉の一つ、
マルチェッロなど、当時のイタリアの巨匠たちから、
バッハが何を吸収したか、それを探ります。
それにより、バッハの ≪ イタリア協奏曲 ≫ が、
どのようなオーケストラの音を、想定して、
書かれているかが、よく分かります。
≪ イタリア協奏曲 ≫ を、
色彩豊かに、生命力溢れる演奏とすることが、
可能となります
★本日、ベルリンで演奏されました 「 チェロ二重奏曲集 」
( 全10曲 )は、昨年 12月、斎藤明子&尾尻雅弘さんによる
ギター二重奏で、 CD用に、録音いたしました。
日本で、この曲をお聴きいただくには、
この CDが最適であると、思います。
完成まで、もう少し、お待ちください。
( シクラメン、木瓜 )
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