■ 第 11回 Bach インヴェンション・アナリーゼ講座 ■
「 インヴェンション & シンフォニア 第 11番 g-Moll 」
~ Brahms の掛留音(非和声音)も、 Bach 由来 ~
2013.3.15 中村洋子
★インヴェンションは、 1番 C-Dur から昇りつめ、
9番 f-Moll で頂点に達します。
そして、10番 G-Dur は、その後の世界をあたかも眺望するかのような、
明るく晴れやかな曲です。
11番 g-Moll は、10番と対を成す曲ですが、
いずれも 1番 C-Dur の大きな翼の下にあるのです。
講座ではまず、この関係からお話いたします。
この関係を理解することが、テンポやエクスプレッション、ディナミークなど
奏法に直接、関係してくるのです。
★インヴェンションに一曲づつ、単独で向かい合うのは、
Bach が意図した構想、
音楽の真の姿には、触れることができません。
★この 11番のメランコリックな世界を深く愛したのが、
Brahms ブラームス です。
「 Drei Intermezzi 間奏曲 Op.117-2 」 を例に、
Brahms と Bach の非和声音、
特に今回は、掛留音 ( suspention ) をご説明します。
★日本語に翻訳された和声用語の難解さに、惑わされるのは、
本当につまらなく、時間の無駄であると思います。
無味乾燥な教科書で覚えようとしても、不可能です。
Bach や Brahms の本物の作品を通して、
非和声音を、分かりやすく噛み砕いて、
ご説明いたしますので、自然に身につくことでしょう。
■日時 : 2013年 6月 26日 ( 水 ) 10:00 ~ 12:30
■会場 : カワイ名古屋 2F コンサートサロン 「 ブーレ 」
■ 講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。
2003年~ 05年:アリオン音楽財団 《 東京の夏音楽祭 》 で新作を発表。
07年:自作品 「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」 などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD 『 W.ベッチャー日本を弾く 』 を発表。
08年:CD 「 龍笛&ピアノのためのデュオ 」 、CD ソプラノとギターの 「 星の林に月の船 」 を発表。
08~09年:「 バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座 」 全 15回を開催。
09年10月:「 無伴奏チェロ組曲第 2番 」が、W.ベッチャー氏により ドイツ・マンハイムで初演される。
10~12年:バッハ平均律クラヴィーア曲集 第 1巻の全曲アナリーゼ講座 (24回)を、カワイ表参道で開催。
10年:「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」 が、ベルリンのリース&エアラー社 Ries & Erler Berlin から出版される。
CD 『 無伴奏チェロ組曲第3番、2番 』 W.ベッチャー演奏を発表。
「 Regenbogen-Cellotrios レーゲンボーゲン・チェロトリオス ( 虹のチェロ三重奏曲集 )」 が、ドイツ・ドルトムントのハウケハック社 Musikverlag Hauke Hack 社から出版される。
11年4月:「 10 Duette für 2 Violoncelli チェロ二重奏のための10の曲集 」が、 ドイツの 「 Ries & Erler Berlin 、リース&エアラー社 」 から出版される。
12年12月:Zehn Phantasien für Celloquartett ( Band 1,Nr.1-5 ) チェロ4重奏のための10のファンタジー(第 1巻、1~5番)が、ドイツ・ドルトムント Musicverlag Hauke Hack社から出版される。
スイス、ドイツ、トルコ、フランス、チリ、イタリアの音楽祭で、自作品が演奏される。
●上記の楽譜とCDは、「 カワイ・表参道 」 http://shop.kawai.co.jp/omotesando/
「 カワイ・名古屋 」 http://shop.kawai.co.jp/nagoya/floor/1f_score.html
「 アカデミア・ミュージック 」 https://www.academia-music.com/ で、
販売中
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