■ バッハ 平均律 1巻 9番 ホ長調 と、ショパン「 別れの曲 」の関係 ■
2010. 10. 9 中村洋子
▼平均律アナリーゼ講座 第 1巻 第 9番 ホ長調 前奏曲 & フーガ
≪ 平均律 9番を学ぶことで、ショパン「 別れの曲 」の演奏が、さらに深まります ≫
講師:中村洋子
日時:2010年 11月 16日(火) 午前 10時 ~ 12時 30分
会場:カワイ表参道 2F コンサートサロン・パウゼ
会費:3,000円 ( 要予約 ) Tel.03-3409-1958
★平均律 1巻の白媚ともいえる 8番に続く「9番」は、暖かく明るい曲です。
前奏曲は 8分の12拍子で、冒頭2小節続くバスの保続音
( オルガンポイント )に、パストラルの性格がうかがえます。
パストラルは、クリスマスと関係が深く、この季節にふさわしい曲です。
★快活なテンポのフーガは、
9番以前の 1番から 8番までの「 変奏曲 」であることは、
言うまでもありません。
★ショパンのごく若い時の作品、
「 エチュード 」OP.10-3 ホ長調は、
「 別れの曲 」 として、親しまれています。
★ことし生誕 200年のショパンは、バッハの平均律を座右に置いて、
繰り返し弾きながら、このエチュード集を、作曲したことでしょう。
別れの曲と、平均律の1巻 9番は、双子のように似ています。
保続音の扱い、モティーフの展開方法、反復( ゼクエンツ )進行、
半音階進行などに、それが読みとれます。
この点についても、詳しくお話いたします。
★「本年」のこの講座は、今回が最後です。
クリスマスにちなむ “ パストラル ” と “ 別れの曲 ” で、
幕を、閉じたいと思います。
● 今後のスケジュール
第 10回 2011年 1月 25日(火) 第 10番 ホ短調 前奏曲&フーガ
第 11回 2月 18日(金) 第 11番 へ長調 前奏曲&フーガ
第 12回 3月 30日(水) 第 12番 へ短調 前奏曲&フーガ
午前10時~12時30分
会費:3,000円
■ 講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。
日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、ギター、声楽、雅楽、
室内楽などの作品を発表。
2003年~ 05年: アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で新作を発表。
07年: 自作品「無伴奏チェロ組曲第 1番」などを、
チェロの巨匠 W.ベッチャー氏が、
演奏したCD『W.ベッチャー 日本を弾く』を発表する。
08年: CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」と、
ソプラノとギターの「星の林に月の船」を発表。
09年10月: 「 無伴奏チェロ組曲第 2番 」が、
W.ベッチャー氏により、ドイツ・マンハイムで初演される。
08~09年: 「 バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座 」 全 15回を開催。
10年: 「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」が、ベルリンの
リース&エルラー社 Ries & Erler Berlin から出版される。
CD 『 無伴奏チェロ組曲第3番、2番 』 W.ベッチャー演奏 を、発表。
「レーゲンボーゲン・チェロトリオス ( 虹のチェロ三重奏曲集 )」が、
ドイツ・ドルトムントのハウケハック社 Musikverlag Hauke Hack 社
から出版される。
*ブログ:「音楽の大福帳」http://blog.goo.ne.jp/nybach-yoko
■カワイ表参道
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-1
Tel.03-3409-1958
http://shop.kawai.co.jp/omotesando/
omotesando@music.kawai.co.jp
( サンシュユの実、金木犀の花、柿の実 )
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲